カテゴリー「文化・芸術」の31件の記事

2016.11.08

めぐり花。知らず知らずニンマリしてしまう時間。

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塚田有一さんの神保町のアトリエで行われた、「TERRAIN VAGUE vol.46 「めぐり花」という方法」に参加しました。

珍しく塚田さんご自身の自己紹介から始まり(そういえばご本人からちゃんと聞いたことなかった)、近年おつきあいの深い鳥取県での活動のお話や、そこで生まれた作品の写真とエピソードなどを伝えていただいた。 

遊廓の跡地で中庭を花で蘇らせるプロジェクトなど。目を見張る美しさ。場所と人とネイチャーとアートの一期一会の出会い。

こうして都心のビルの一室で花を見ながら、鳥取の野山で草木を手折り、花を活けることの意味合いを感じ取った。

鳥取のエクステリア会社の社長さんである、中村彩さんをゲストに話が弾みました。

後半に、観客全員参加の「めぐり花」をやらせてもらった。「次はわたしの番だ。どの花をどこに活けよう?」と思うだけでワクワクして顔が笑ってしまう。みんなそんな笑顔でした(^^)

一緒に行ってくれた海谷さんが、「みんなが花を選んで心から嬉しそうにしている顔が最高ね。花ってこんなに力があるんだなあ」と言っていたのが心に残った。その通りですね!

なんか元気が出たなあ。花に触れるのって思ってる以上にエネルギーのやり取りがあって、人にも空間にも影響をもたらしているのね。

とても楽しかった。塚田さんの神保町のアトリエはイメージ的に敷居が高い気がしていたのだけど、全然肩の力を張ることなく楽しく参加できました。また伺います(^^)

#温室

手相カウンセラー ワジョリーナ
http://www.wajorina.com/


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2016.10.23

師匠の誠志郎さんとツーショット♡

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わたくしの師匠の楠瀬誠志郎さんと、フラワーアーチスト塚田有一さんによるライブパフォーマンスを拝見してきました。

塚田さんがお花を生け、誠志郎さんがその前で歌うという豪華コラボ。観客はたったの15人という贅沢。感想は別ページに書かせていただきます。

隙あらばツーショット!(笑)

☆★☆★☆★☆★☆★☆

wajo 2ndライブ

お席まだございますのでご予約お待ちしております☆
来てくれたらわたしがすごーく喜びます(^o^)

「幸せな歌うたう歌うたい」
出演者:wajo(vo.)&key. ba.per.

2016年11月23日(水)祝日
18:00 open 18:30 start 20:30close

場所:自由が丘オットー
東急東横線 自由が丘駅正面口徒歩1分
http://www.otto-jiyu.com/

door 3000円+ワンドリンク500円

http://wajo.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/wajo-2nd-f430.html

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塚田有一さんと楠瀬誠志郎さんの響会「~音をみて花をきく〜」

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数年ぶりの響会が開催されました。2年ぶりぐらい?

フラワーアーチストの塚田有一さんと、歌手でボイストレーニングスクールBreavo-para(ブレイヴォーパラ)主宰の楠瀬誠志郎さんのお二人による、花と音楽のコラボレーションを鑑賞する会です。

この会は特にクローズドってわけではないのですが、あまり大々的に告知しないので知る人ぞ知るイベント的なものになっています。行けたらラッキー☆ facebookで響会のページをフォローするとお知らせを受け取れますよ。

わたしは大体毎回行ってます。塚田さんと誠志郎さんの才能の化学反応が、とんでもなく毎回面白くて感動的なんです。

花と音楽。全く別のもののようでいて、深くシンクロしている世界。今回は特に、塚田さんが作詞、誠志郎さんが作曲した曲を生で歌ってくれたので、非常にディープな世界観が完成されました。

蝶々の視点で書かれた曲で、人間としての自分という一人称がない歌。その立ち位置で歌うのがとても難しかったと誠志郎さんが仰っていました。

それは難しいわ‥‥。すごい世界だな。しかし聴いているほうは極楽でした。自分が蝶になって、風の抵抗や追い風を感じながら、知らない景色の中をグングン進んでいく気持ちを体感できたんですよ。歌の力ってスゴイ。

歌って、長めのインターバル(間奏)があって、歌って、インターバル、という繰り返しの中で、塚田さんが迷いなく花を生けていきます。

歌が終わると同時に、塚田さんの作品も完成しました。お見事!

今日の花器は、水道管と試験管。天井から吊り下がってました。「水道管つなげたらもっと広いところでもできます」と塚田さんが仰っていた。ぶっ飛んでる。最高。

生けるお花は、路傍で見かけるようなものから、蔓、草、紅葉、枯れ花、枯葉、絶滅危険種、有毒植物など。普通のお花屋さんにはないようなお花がほとんど。

しかしアバンギャルドを狙うような空気はないのです。あくまでも品格がある。日本の四季を奥深く愛でる気持ちを育んできた人だからこその感性です。

塚田さんはいつも、迷うことなくテンポよくお花を生けていき、基本的に手元しか見ていない。なのに過程から完成まで、すべてが美しい。しかも、どの角度からどう見ても完璧。

塚田さんのお話では、華道の型をしっかり押さえていれば、遠くから見たり手を止めて考えたりしなくても形ができあがるのだという。いやー、そう聞いても信じられないぐらいすごい感覚。

作品を作りながらも頭の後ろや客席から自分を観る感覚というものがあるということを伺って、それは歌手にとっても必要な感覚なんだろうなと思った。勉強になります。

今日の会は最初に、お寺の鐘の音を聴いた。夜になると一撞きで二つの音が聴こえる珍しい鐘の音。

その音を聴くと、体を包むような大きな輪の中に入る感覚がして、倍音が続く毎に輪が小さくなってゆき、最後は自分の頭の中の奥の奥に響きが届いて吸い込まれる感覚がした。

これはきっと、わたしの頭の中だけを目指して鳴っているわけではなく、そこにいたすべての人が、自分の頭の中に響が吸い込まれていく感覚を味わっていたのだと思う。

そう考えると、音というのは不思議なもの。スピーカーから大きな音が一斉にゴーンと鳴り響いているのに、各個人の頭の中にちゃんと届いている。みんな耳があるからと言ってしまえば当たり前なんだけど、今日はそれがすごく不思議な現象のように感じました。感覚的に。

何もかも素晴らしくて、心が豊かに満たされて、なんだか胸がいっぱいになりました。さっきコメント欄にも書いたけど、胸がいっぱいで休憩時間に配られた瑞穂の大福が食べられなかったです(笑)

芸術の持つ力はすごいなあ。今日は本当に行って良かったです。また次回が楽しみです(^^)


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2016.07.15

写真展「生きる、信仰 − Prayers of Tibet −」

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写真家 浅井寛司さんの写真展「生きる、信仰 − Prayers of Tibet −」。銀座キヤノンギャラリーにて本日より開催! オープニングパーティーは大盛況でした☆

なんとわたくし、人生初のドリンクガールを経験させていただきました。めっちゃ楽しかった〜(^o^) こういうの合ってるのかもわたし。なんて思ったりして。

ずっとドリンクのコーナーにいたんで、あんまり大勢の人とはお話できなかったのですが、来る人来る人みんな良い笑顔で素敵な人ばかり。浅井夫妻の人徳を感じました。

あ、そうそう浅井寛司さんはわたしの友だちの安部享子さんの旦那さんなんですよ。この前は綱島のポイントウェザーでキーマカレー作らせていただいて、それもすごく楽しかったし、今回はドリンクガールの栄誉に預かりましてたいへん光栄でございました。

なんかわたしが超ノリノリのめっちゃいい笑顔でドリンク注いでいたから安部さんもそれを見て嬉しかったと言ってもらえた(笑)

食べ物は曙橋タシデレのチベット料理で、かなり美味しかったです! チベット料理というものを初めて食べました。素材とスパイスと乳製品のバランスが絶妙で、初めて食べたのに懐かしいような優しさのあるお味でした。これはぜひお店に食べに行きたい!

浅井さんの写真は、とても尊い気に満ちています。リアルな生活と信仰の場面を生々しく写し取った一枚の写真。そこに込められた被写体となる人の人生、信仰と現実。

異国のカメラマンという視点を大幅に乗り越えて、人間として真摯に向き合い、宗教を超えた祈りを込めてシャッターを切ったのであろうと感じました。

浅井さんご自身もそうなのですが、写真も同じで、とても礼儀正しくて優しい。どんな被写体にも敬意があります。なかなか出来そうでできないことです。

時にゴミのようなものまでそのまま写っているのですが、すべてがまばゆい。色数が決して多いわけではないのに、とてもカラフルで、この世のものとも思えぬほど美しい。しかも今日マジマジとオリジナルプリントを見て思ったのですが、見る角度によって光が変わる。

光を一層鮮やかにする闇の部分のしっとりとした質感。この光と空気の感覚。とても澄んでいて、闇さえも発光しているような感覚がするのです。

浅井さんにお話を聞いたら、高度2〜3000メートルの世界での生活だから、空気が澄んでいて光をじゃまするものが少ないのだそうです。

こういう世界が、今も地球のチベットという場所にあるのだなあ。写真というのは自分が行かなくても、世界の断片を見せてくれる。ときにその断片は、自分の肉眼で見る以上に、写真家の目を通すことによって存在の意図が明確になるのかもしれない。そんなことを思いました。

浅井寛司さんのこちらの展示は、銀座では7月20日まで、そのあと大阪、名古屋、札幌と巡回します。

http://hiroshiasai.com/photoexhibition

一人でも多くの人に、この光を目の当たりにしてほしいと願います。チベットとかよくわからない人でも大丈夫! わたしもわかってないっすけど感動したよ!


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2016.03.12

無名塾40周年記念公演「おれたちは天使じゃない」を鑑賞。

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無名塾40周年記念公演「おれたちは天使じゃない」を鑑賞しました。

主宰の仲代達矢さんを主演に、長年ボイトレのレッスンでお世話になった神林茂典先生がメインキャストでご出演! この日を待っておりました(^^)

無名塾のお芝居を拝見するのは初めてです。まず俳優さんたちの動きの美しさ、台詞の流暢さに驚嘆しました。まるでアニメーションのような完成度の高さ。

どれだけものすごい訓練を重ねているのでしょうか。この仕上がりの洗練さ、軽妙さは、積み重ねの賜物としか思えない。もはや努力が見えなくなるほどに洗練されていました。

舞台の上のゴッツ先生は、完全に舞台俳優でした。舞台俳優なのは知ってたけど、もうね、そこにいるだけで舞台俳優なんですよ。役が入っているとはこういうことか。わたしの知っている人ではありませんでした。俳優さんて、舞台に立つとこんなに変わるんだなあ。

ストーリーはコミカルで、一切のダレ場のない軽妙な展開。スピーディーでありながら、ドタバタしていない。リラックスして笑える、大人のコメディでした。

人を笑わせるって、間が大切なんだなあと改めて理解。生で見るとよくわかります。仲代さんのあの間合いはズルいなあ。計算だか天然だかわかりゃしない(笑)本当にすごい俳優だった。また観たい。

上質な舞台に触れる喜びに満たされるひとときでした。感謝♡


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2016.02.22

浅井寛司さんの写真展「ビルマの微熱」を鑑賞。

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綱島のカフェ、ポイントウェザーで行われている、浅井寛司さんの写真展「ビルマの微熱」を拝見してきました。(2月28日まで開催)

浅井さんの写真を知ったきっかけは、デザイナーで写真家の安部亨子さんに「すごい写真を撮る人がいる」と教わったのが始まりでした。

ホームページで作品を見て、今まで見たことのないような写真だなあとビックリしました。

とても神聖で、ザラついていて、美しく、人間的で、幻想的なのです。一枚の写真の中にその要素がすべて包容されているのです。摩訶不思議。言葉を超える魅力があり、惹きつけられます。

あまりにも好きなので、初めて見た日から、Macのデスクトップ写真をずっと浅井さんの作品にしています。内緒だったけど、今日ご本人に言っちゃった(笑)

浅井さんの作品に囲まれながら、安部さんと浅井さんのご友人たちと過ごす時間は、まさに至福でした。

なんて気持ちのいい人たちなんでしょうか。気負わず率直に自分の思いを語り合える人たち。簡単なようでなかなかいない。そういう出会いでした。

わけても今回は、わたしの手作りキーマカレーを、カフェメニューとして提供してくださったのです。

なんとなくカレー作りたいなーと思って作っただけなんですが、カレーをきっかけに多くの皆さんにわたしを知っていただくことになり、新しい出会いもあり、美味しいとまで言われ、天にも昇る心地でございます♡

最終的に完売で、ラストの何人前かはハーフサイズや1/4サイズで皆様で分け合ってくださったとか。涙。

わたしは安部さん作のスイーツを、欲張ってほぼ全種類いただきました(笑)

もう絶品です! 特にチーズケーキの美味しさは心に染みた。成分は、甘さ、優しさ、柔らかさ、まろやかさ、気持ちでできていました。気持ちの成分が最も多かったです。

心のこもった味ってよく言うけど、こういうのがそれなんだよって思いましたね。

今日は本当に良い一日になりました。

「またカレー作って」なんて言われちゃったから、がんばるぞー!

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2015.08.17

岩合光昭写真展「ふるさとのねこ」津軽の四季、子ネコたちの物語。

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イワゴーさんの猫の写真展を見ました。日曜日の昼間じゃあ混んでるかなと思ったら、そんなでもなくて落ち着いて見て回れました。

今回は津軽の猫たちの四季の姿です。地域の人たちに見守られて、半分飼い猫で半分野良猫みたいなスタンスで生きてる猫たち。それっていちばん幸せな猫の人生なんじゃないかと思います。

写真には題名がなくて、すべて1〜2行の話し言葉が添えられています。その言葉のぬくもりに、岩合さんの人柄が感じられます。

猫がドベーっと寝ている写真に、「眠い時は眠らないと持ちません」と書いてあったり、美しい紅葉の中を散歩する猫の輝く瞳を捉えた写真に、「猫にはすべての色が見えないと言われていますが、見えるときもあるかもしれません」と書いてあったり。

思うに岩合さんは猫の姿を見るだけで、猫が何を思い、何をしているのかがわかってしまうんだと思います。

それが猫の信頼感を得る秘訣なのかなあ。ただ感情的に好きなだけじゃできないコミュニケーションが成立してる。すごいなあ、岩合さんは。

真っ赤に実ったリンゴの樹で遊んでいる猫の写真がいちばんかわいかったです。

8月31日まで、ヒカリエでやってます。

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2013.09.27

響会。季節と音を巡る旅「月しろ」

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今日はミッドタウンで行われた、「響会(ひびきかい)」のトークイベントを見に行きました。

ボイトレ師匠の楠瀬誠志郎さんと、フラワーデザイナーの塚田有一さんによる「月しろ」をテーマにしたお話。お話のあとは、楠瀬先生が選んだ本日の音のメニュー、松戸の曹洞宗のお寺に700年前から伝わる不思議な鐘の音に耳を傾けました。

その鐘は、一撞きで二つの音が同時に鳴る珍しい鐘。音が二つ鳴るというだけでなく、音の持つ特性自体に非常に強い個性があり、なんとも想像力をかき立てられるサウンドです。

鐘の音を聴いて、まず最初に見えたイメージは、行ったことのない病院の廊下。真っ白で、ありえないぐらい天井の明かりが強く光っていて、赤ちゃんの声が響き渡っていました。

病院は、産まれる場所でもあり、死ぬ場所でもある。凄まじい生誕のエネルギーと、静かな死の気配が混在した空気。月もまた、満ち欠けによって、生まれては消えてゆく存在。鐘の音を聴きながら、そんなことを思いました。

また、二つの音が同時に鳴る鐘という存在自体について考えるのも面白く。音が二つあっても、一つずつ別々に鳴ることはなく、一撞きで全く同時に鳴り始め、鳴り終わる。しかもその音階が、ファとシ♯の二音で、とても近い音なのです。

近いのに一つに重ならない。700年の歳月を経ても、ずっと平行線。これからの未来も永劫に近くて同じにはならない。似ているものは同じものではない。近くにあってもこれ以上近づけないことを運命づけられている。それでもお互いがお互いのために存在するもの。まるで月と太陽のよう。

さらに驚くのは、二音が同時に鳴るのは夜の間だけで、昼間鳴るのは一音だけということ。夜は特別な時間だと語りかけているのでしょうか。

夜は音を素敵に聴かせてくれる時間帯であることを、音楽ファンの人ならきっと知っているでしょう。同じ音楽を聴いても、朝と昼、昼と夜では全く違うサウンドに聴こえるのは人間の不思議ですね。まるで窓のない密室のオーディオルームでも、そう感じるのが面白い。

この鐘の音をベースに、楠瀬先生がオリジナルの音源を加えて、祈りを感じさせるエレクトロサウンドを披露してくれました。エニグマのようなorbのような神秘的な響き。鐘の音の緩急はまちまちなのに、現代的なエレクトロサウンドがものすごくマッチしており、かえってその変則的な鐘の音が単なるビートではなく、心を撞く響きになっています。

こういうのを聴くと、改めて楠瀬先生は天から才を預かった天才なんだなあと私は感じ入ってしまうのです。私はこの人生で、本当に良い師に巡り逢えました。

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その音楽をBGMに、塚田有一さんによるライブの生け花が生けられました。塚田さんの生け花がまたものすごく、塚田さんはやっぱり本物のアーチストなんだなあと感慨深い。私の目の前で、ため息が出るようなマジックが瞬間ごとに生まれました。

「月しろ」をテーマにした作品は、左右二つの同じ器に生けられていて、全く表情の違う仕上がり。左のススキは「虚」、右の彼岸花は「盈」。塚田さんは器の後ろ側から、観客に見えるように生けていて、一度も前に回って確認などしてないのに、実に見事な美しさの作品を仕上げるのです。彼の目は一体どこについているのでしょうか?

それも、わざと葉っぱが折れていたり、必要以上にこんもりとしたボリュームを残したまんまだったり、一般的にはありえないようなバランスなのに、完全に美しいのです。まさに生きている花だと伝わる、花の命のエネルギー。

今日はたくさんのことを感じる一日になりました。命の満ち欠け、命あるものの力強さ、衰えゆくものの儚さ、共存と孤独、孤独と永遠。

はっきりした正解があるわけじゃないけど、想像の世界で心を解き放つのはなんともいえない知的な幸福感に満たされます。

今回このトークイベントは二週連続で行われ、来週の木曜日にも同じ場所に見に行く予定です。楽しみです♪ さっきまで空席があったのだけど、もう埋まってしまったみたい!

響会のイベントは、また11月にも行われるみたいなので、facebookでチェックなさるとよろしいかと思われます。

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2013.08.30

迎賓館赤坂離宮を参観。

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迎賓館赤坂離宮を参観してきました。

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子どもの頃からずっと、この白い門の中に入りたいなあと思っていました。父の運転するクルマでこの場所の横を通るとき、一瞬でも多くこの光景を目に焼き付けたいと、必死なほどに見ていた。「いつかこの中に入れるほど偉い人になりたい」なんて、ぼんやり考えるほど。偉くなってないけど今日私は、この中に入れました!

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迎賓館では毎年、6月ぐらいにホームページで参観希望者の募集をしている。昔は往復ハガキだった。何度か応募したけど、いつもハズレだった。今回はインターネットで応募して、思いがけず当選した。まわりにも何人か応募した人がいて、数少ないサンプルの中で当選の割合を見ると30%ぐらいな印象。

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当選すれば、参観は無料。応募時に希望した日程しか入れない。当選メールのプリントと、身分証明書が必要。西門から入場して、受付でその二つを提出すると、入館バッヂを胸につけるまで係員の人が待っててくれる。

そのあとパンフレットを受け取り、必要なら無料コインロッカーに荷物を入れる。私は現地にロッカーがないかと思って駅のコインロッカーに荷物を預けてしまった。ムキー!

館内は撮影禁止。外観とお庭だけ撮影が許可されている。

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さあ晴れて入館です! 門の外から見ていた憧れの世界がそこにありました。おおおお、大きい! 前庭も石畳の広場も、迎賓館の建物も、空も樹も噴水も、すべてが大きい! なんだか大きすぎてスケール感がつかめない感じすらする。縮尺が合ってない・・・みたいな印象。変な感じだー。

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高層ビルとか、大きな公園とか、そういう大きさとまた違う次元の大きさ。とにかくむだといえばむだな空間の使い方で、めいっぱい贅を尽くしている。しかもこんなに大きいのに、すみずみまで完璧に手入れされている。あり得ない世界だ。

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迎賓館は今年で築後104年を迎えたらしい。100年も前の建物がこんなにピカピカで、どこも古くさくなってないなんて。しかし職員さんの話によれば、これでも前より古くなってるんだそうだ。どこが古いのかわからない。

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そもそもは皇太子殿下のお住まいとして建てられた建築を、海外からの要人を迎えるに相応しい格式のある場所として5年の年月をかけて改修し、迎賓館として使用しはじめたのは昭和49年のことだったそうで。意外に迎賓館としての歴史が新しいことに驚いた。

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東宮御所なだけあって、敷地内の空気は神社のように澄んでいる。中も外も清められている。ここは本当に特別な場所なんだと思った。

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一番大きい広間は、一部屋で100坪もあるそうだ。100坪って、ちょっとしたマンションを建てられるぐらいの大きさじゃないですか? それが一つの部屋って、もう想像を絶する世界。

しかも1トンのシャンデリアが3つぐらいぶら下がってる。このシャンデリアの重さを支えるために、部屋全体が釣り鐘釣りの鉄骨建造物になってるらしい。「地震対策はバッチリです」と、職員さんたちが繰り返し説明していた。

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各部屋ごとに、職員さんが待機していて、部屋に入ると説明を聞くことができる。エンドレスで説明を繰り返してくれているので、いつ入っても話を聞ける。これを一日中繰り返している職員さんたちには頭が下がるなあ。質問にも丁寧に答えてくださり、とても面白かった。

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私がした質問は、「晩餐会のときのお料理はフランス料理ですか?」ということだった(笑)私らしいでしょうよ。

お返事は、「ほとんどがフランス料理で、大倉陶園の食器で提供されます。ときどき日本料理の場合もあります。すべての料理は地下の調理室で作られます。スタッフはホテルから来ている料理人です。どこのホテルから来るかは年度ごとの入札で決まります。今年はオークラさんだ、その前はオータニさんだと、しょっちゅう変わります」とのお返事でした。おおう。こんなに詳しくお返事してくださるとはありがたい。

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私の感覚では、部屋ごとにだいぶエネルギーの違いがあった。こういうときにあんまりスピリチュアルなことは言いたくないけど、それぞれにテーマがあって、楽しいテーマの部屋は居心地がよくウキウキとしたり、神聖なテーマの部屋では静かで落ち着く気持ちになったりした。

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私にとって、すべてが快ではない部屋もあるにはあって、職員さんの説明を聞いていたら、この部屋のテーマになってる人物が私の前世からの縁で気の重い相手だった。そういうのってあるんだなあと、妙に関心してしまった。

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このお城の造作や美術品の、贅の尽くしようは途轍もない。ただ美しいというだけではなく、普通の場所では味わえない異色の感覚を味わえる。正直言って、美的空間としての完成度としてはどうなんだろう。管理の都合もあるだろうけど、これで合ってるのかなと思う部分もなくはない。

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しかしここで必要なのは、そういったアート的なものの見方じゃないんだろうなと思った。圧倒的スケール。唯一無二の存在感。不可侵の神々しさ。限られた層の人間にしか触れられない独自の世界が持つ空気感。こんな独特な場所に入ることのできた私は、とんでもなく幸運なのではないかと、後になればなるほどそう感じた。

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建物の裏手には、驚くほどの水圧を誇る噴水がある。もう本当にここはベルサイユ宮殿か!って思う。この噴水の水勢を見ているだけで、なんだか色々と浄化されてしまいそうだ。

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今日は特別な日になった。人生でも忘れられない一日。こんな経験ができたことを宝物に思う。この機会を私に与えてくださったすべてのご縁に感謝します。

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入館バッヂと、アンケート用紙を提出して帰りました。また当たるといいなあ。

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2013.06.24

IID世田谷ものづくり学校。響会~竹あそび、ワークショップ。

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IID世田谷ものづくり学校で行われた、「響会~竹あそび」のワークショップに参加しました。世田谷公園のお隣にある、公立中学校の跡地です。

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楠瀬誠志郎さんによる、日本の美しい音を鑑賞し、塚田有一さんの生け花をライブで鑑賞し、参加者全員で生け花作品を創る「めぐり花」の手法を体験し、石田紀佳さんが用意した竹づくしのお弁当を味わうという、なんとも贅沢なワークショップです。

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楠瀬先生が聴かせてくれたのは、湯瓶竹笙(ゆがめちくしょう)の音。その昔、お大名様のお屋敷で、朝から焚かれる湯船の湯が流れあふれるのを利用して、出入りの職人たちが豆や餅を竹の中に入れて吊し、温めて食べたという大きな瓶の音なのだそうです。

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まるでクリスタルボウルのような美しい倍音が、皮膚から肉へ、肉から骨へ、骨から心へと響きました。瓶の音と、せせらぎのような水の音、竹が響く音。時代や場所を飛び越えて、日本人のDNAに訴えかけてくるような美しい響き。私たち人間は、豊かで幸福であって良いのだなと、何かの赦しを得たかのような安心感を受け取りました。

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どうしてこんなふうに、竹の音は私たち日本人の心に無条件に響くのかというお話がありました。竹という植物が持つさまざまな特性が、日本人の感性に響くのだということを具体的に聞き、ああ、そうなのだと思えました。ちょっと抽象的に書いてみます。

竹の音は人間の体が持つ音に似ている。竹には空洞がある。体はカラだ。そこに何か入れられる。

謎解きしてみてください♪

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続いて、塚田有一さんのライブ生け花。生け花を活けるところを見るのは初めてです。かぶりつきで見ていた私が感じたのは、花は活ける前にすでに完璧であり、活けることによって人間と融合して芸術になるということ。塚田さんの手が花や枝や葉に触れるたび、新たな生命が宿っていくことを感じました。

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思ったより、計算を感じなかったのは意外でした。塚田流なのでしょうか。全体と細部のバランスをトータルで考えるというよりも、トータルのイメージは見る人に委ねて、もっと大きな枠で世界観をこの花の周囲の空気全体にまとわせるような感覚。一つの宇宙であり、刻々と変化するものであり、見る人によって変わるもの。そんな印象を持ちました。

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さあ次は、「めぐり花」。参加者全員が草木花を摘み、一本竹の花器に向かって大勢で順番に花を活けていきます。

塚田さんが、こういうイメージのものを集めてきて。と課題を出してくれました。だからとても集めやすかった。

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生け花なんてやったことがないしできないよと思っていましたが、これが意外に面白い。まさか学校の裏庭に花を摘みに行くとは思いませんでした。ただ普通にぼんやりと歩いていると「草むらだな」としか思わない緑が、こんなにもたくさんの表情を重ねた森であったなんて、本当に気がつきませんでした。

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花があり、実があり、蔓があり、枝があり、葉があります。赤、白、黄色、緑、茶色、紫、ピンク。手が届かない場所にあるたわわの実を、脚立に乗ってぴっぴさんに取ってもらいました。雨上がりの草むらで、服も濡れ、足もぬかるみ、大変だったと思います。私も蚊に食われました。でもそんな皮膚感覚もまた、生け花の醍醐味なのかなあなんてことも感じました。

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6人×6チームで2種類の生け花を活けました。ひとつの生け花を3チーム合同で作ったのです。勝ち負けではないので、共同作業でできるだけ美しく、流れを生むように。途中、塚田さんがさりげなく手を入れてくれて、とても素人の作品とは思えないフォルムができあがっていきました。

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正直、こんなに素敵な作品に仕上がるとは全く思わなかったです。七夕をテーマにして、月と星を表現しました。ひとつひとつの花の活けた位置や形に、みんながちゃんと意味を与えていて、素晴らしいなと思いました。

生け花には無限大の価値と意味がありますね。めぐり花に参加したことで、安らぎと自尊心とイマジネーションを増幅させてもらえました。

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すごーく心がほぐれたところで、夕餉の時間です。

石田紀佳さんと、3人のノラ娘の皆さんによる珠玉の竹の膳。飲み物は純米酒か、笹茶。笹茶は、私の大好きな熊笹茶に似た味でした。甘く爽やかです。

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お弁当の中には、たくさんの竹モチーフが。ちまき、蕗の筏、竹輪に見立てた酒粕パン、IIDの庭で穫れた野菜のサラダ、見た目が竹に似たズッキーニの串刺し、筍の穂先に梅を添えたもの、筍の姫皮を紅色に染めたものなど。

実を言うと私は筍が少し苦手で、事前に相談してしまったぐらいなんですが、全くえぐみがなく柔らかく、素晴らしい風味のお膳でした。本当に美味しいところを寄せ集めて、丁寧に調理してくださった過程が心の奥にジンと伝わるような味。響会のお食事は、腹ふくるる為のみならずといった愛ある主張を感じました。

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2時間半の予定のワークショップが、3時間ちょっとになりました。とてもとても充実して、あっという間に時間が過ぎてしまいました。こんなに価値のある3時間は、なかなか得られないのではないかと思うほどの心の満たされ感です。

アーティスティックなワークショップだから、もっと背伸びした感じになるのかなと思っていたら、普段の自分以上に素になれるような、ラクになれる、心地良い時間でした。

塚田さん、石田さん、氏家さん、楠瀬先生、ひとし先生、参加者の皆さん、ありがとうございました。

響会のワークショップは、また9月に六本木で行われるそうです。その日が来るのが楽しみになりました。皆さんまたお会いしましょうね。

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