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2024.08.25

天才ジャズピアニストゆうこりん、サマーツアー前半戦の千秋楽は吉祥寺。

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【長文注意・最後まで読めた人はIQ150以上の天才】


今宵は吉祥寺スターパインズカフェへ。二見勇気トリオのサマーツアー前半戦の千秋楽です🎉


ピアノ 二見勇気(ゆうこりん)

ベース 粟谷巧(あわやさん)

ドラム 大坂昌彦(おおさかさん)


よくぞこの3人が出会ったものです。2人でも5人でもなく3人であるからこそのタイトな絆。一度始まったら止まらない、超高速の綱渡りをこれだけ痛快に心地よくドライブして心臓を鷲掴みにする人たち。


ツアー前にも同じメンバーのライブを見ているのですが、沖縄から九州、中国地方、関西、静岡と一日の休みもなく密にライブを重ねた結果、超常現象とも言えるすごいシンクロが起き始めました。


ゆうこりんがMCでも言ってたけど、ピアノとドラムが完全同期してて1ミリの狂いもないんですよね。これから弾こうと思ってるフレーズを大坂さんが完全に先読みしている。コワ!


それを大きな懐でガッチリ抱きかかえる粟谷さんのベース。これは粟谷さんじゃないとできない。完全にランゲージがアメリカ人なベースライン。速い曲もスローな曲も安心して聴ける技術と精神性。


ベースって早技かつ臨機応変の極みみたいなところがあるので、どんな上手いベーシストも微妙に音やテンポが外れることがあります。0.0何秒の話ですけどね。でも今のところ私は粟谷さんが外してるところを見たことがない。超人?


大坂さんはリズム感が完全に天才なのを前提として、まあとにかくドラミングが楽しい。無限に広がるバリエーションは拍だけでなく、ドラムのそんなところ叩く人見たことないよっていう変幻自在の遊びの正確さが仰天なんです。このリズムと強弱でここを叩いたらこうなるっていうのを無限に知ってらっしゃる。


ハイハットの軸も叩くし、スネアに伏せたスティックをもう1本のスティックで叩いて間接的にヘッドに音を伝えたりするし、ハイハットを裏から叩いたり、手で支えながらリズムを変化させたり、あり得ない角度でブラシでシンバルを撫でたり、スティックをヘッドの上でゴロゴロさせたり、もうね、ワザが無限なんです。お口あんぐりですよ。本当にびっくりした!


あとね、一曲の中でスティックとブラシとマレットをこんなに使い分ける人も初めて見た。あまりにも交換がなめらかで、うっかりすると気がつかないぐらい自然に使い分ける。


特筆すべきポイントとして、大坂式リズム修正機能の優れた役割を見逃してはならない。全くこのクラスのミュージシャンともなると、リズムのズレなんてほとんど生じないのですが、ほんのわずかにリズムがすれ違うときがある。そんなとき大坂さんはそのわずかなリズムの誤差をシュッと消してしまうんです。もうこれは説明がつかない。どうやって消してるのか、私がわかれば、事によっては私が大坂昌彦になれるのかもしれない笑。(なれないよ!)


大坂さんは経歴的にも本当にすごい人で、ジャズ専門誌スウィングジャーナルで16年間ドラム部門人気投票1位に選ばれ続けた人なんです。文字通り名実ともに日本一のジャズドラマーですね。


そんな人のドラムを今日は目の前かぶりつきで見ることができて本当に幸せ! いつも中目黒楽屋の遠い席から見ていて、「一体何をどうやってんだろう、このスゴイ音は!」と思っていたもので。


もっと近くで見たい人はこちらのリンクへ。

https://youtu.be/sXWvOC8VUjY?si=Rd4XAXbrJ_tzscfx


ゆうこりんは大坂さんと粟谷さんに出会えてスンゴク良かったと思います。このお二人と演奏すると、ゆうこりんのピアノの華麗さ、品格、バカテク、センスと根性のすべてが惜しみなく伝わってくるのです。


ゆうこりんの実力を思う存分発揮できる完璧なリレーションシップ。このトリオになってから、ゆうこりんが変に気を使わずにより一層のびのびやってるなあと感じられるようになりました。


とはいえ音楽は永遠に出会いと化学変化を繰り返すもの。他のミュージシャンの方たちとの今後の出会いも楽しみです!


今夜私が最も感動したのは、ゆうこりんのオリジナル曲「オータムインダンメドー」でした。この曲だけフルで置いておきます。


アメリカの大学の広大なキャンパスで、少し冷たい風に吹かれて、秋色に変わっていく木々のざわめきを見ている二見勇気くんの姿が見えます。


とっても繊細で、美しいものに敏感で、少し孤独で、でも毎日が濃密で命を精一杯使って生きている未来のジャズ界のスター。ああ〜、なんて愛しいのでしょうか😂


そんな彼の感性をピシピシと感じられる素敵な曲です。


私はこの曲を聴くと、パットメセニーグループのピアニスト、ライル・メイズの影を感じるんですよね。彼もまた繊細で孤独な大スターでした。メイズとゆうこりんの性格は全然違うと思うけど、どこか重なる感性があるような気がしてならないです。


ちなみに私はパットメセニーグループを長年信奉しております🙏✨ メイズは4年前に亡くなりましたけど、パットメセニーグループの音楽は永遠です!


アンコールはゆうこりんの十八番、オスカー・ピーターソンの「Hymn to freedom 」でした。何度聴いても毎回違う感動がある。今日の二見勇気さんはひときわゴージャスでした。


このメンバーでツアーを回り、おそらく移動時間や空き時間も大量に共に過ごし、途中大きな地震や台風をスレスレで交わし、各地で超満員のお客さんに熱烈に歓迎され、燃え上がり、愛と感謝と感動が循環を繰り返し、途轍もない濃い経験をしてきたんだと思います。


そんな濃い経験が音に反映されないはずがない。旅は奇跡を生むものですね。


9月10日から、後半戦が始まります。旭川、札幌、桐生、新潟、横浜にこのトリオがやってきますよ!


少しでも音楽に興味のある人にはみんな見てほしい。ジャズ初心者でも、ジャズなんて知らなくても、純粋に音楽としてジャズの楽しい部分を誰もがキャッチできると思います。


さあみんな集合だ! 9月30日には東神奈川かなっくホールでワジョリンと一緒にライブを見よう!😘 まだ良いお席のチケットあるそうです。


かなっく〜かなっく〜かなっくホールー♪


https://teket.jp/6630/35009


なんだこの終わり方は😆

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