宇野亜喜良展、6月16日まで。

今日はお料理じゃなくてアートのリールです🎭✨ 撮影可の展覧会にて。
宇野亜喜良展に行ってきました。初台の東京オペラシティーアートギャラリーにて開催中。6月16日まで! 間に合ったぁぁ。
偶然にもお友だちがチケットを持っていて、一緒に行けて良かった😊
宇野亜喜良といえば、書き込みの細かい技巧的な画家というイメージを持っていましたが、実物を見たら実に軽やかで元気いっぱいでした。意外だ。
こんなほっそい線をどうやって手で描いたんだっていう精密な絵が多いのですが、それを見ていて全然疲れないどころか、気持ちがほぐれるのです。優しい気持ちになれる。
どんなに描き込んで細かい絵でも、ふわーっとした大きな空気感に包まれていて優しい世界観に抱きしめてもらえるのだからたまらない。
現在90歳にして絶好調の現役で、10代の頃からの作品を総観することができる。驚いたことに、どの時代も絶好調なんです。絶好調でエネルギッシュでやる気いっぱい元気いっぱい。こんなに常にパワフルな天才ってなかなかいないのでは?
天才的なアーチストは得てしてスランプにハマったり病気したりしますよね。そういうのがなかった人生のようにお見受けしました。偉大なり❗️
彼は画家というよりデザイナーでイラストレーターだというのも、この創作意欲の旺盛さに結びついているのかもしれないと思いました。要するにいつもクライアントがいるのです。
誰かのために何かを創りたい。役に立ててほしい。喜んでほしい。行動と結果を変えるきっかけを与えたい。そういう純粋な気持ちが絶えない人なんだろうと感じます。
何も考えずにただ絵を見ているだけで、ウッとくるような気持ちの良さがある。当然なのかもしれないけど、センスがキマッてるんですよね。完成度の高さが圧倒的。決して崩れることがない。
何しろ70年を超えるキャリアがあるのに、どれひとつ古臭く感じないところがすごい。超かっこいい。
しかもどの絵も、たった今描いたばかりのような生々しさと勢いと軽快さがある。「はい描けたよー」ってアトリエで見せてもらってるようなワクワク感。
彼は演劇が大変お好きなようで、どう考えてもこのような小劇場の興行で宇野亜喜良のステータスに見合うギャラは出なかっただろうと思えるポスターや舞台美術も、一切手抜きなく素晴らしい。
時には役者の体に直接ペインティングを行うこともあったようだ。一日で消えるようなボディペインティングであっても、妥協のない完全な作品であることに違いはなかった。
活動のフィールドがあまりにも幅広く、ああこれも宇野亜喜良だったんだと思うこと度々。雑誌「ユリイカ」の表紙に毎号うっとりした過去を思い出した。
膨大な量の作品が展示されているにもかかわらず、見疲れすることなく強烈に楽しめた。刺激であり癒しだった。
なんて素晴らしいんだろう。宇野亜喜良さん、こういった大規模な展示は滅多にしないらしい。時間がなくてもぜひなんとか6月16日までに見に行くことをお勧めします。
超絶リスペクト。行けて良かったです🙏✨
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