至福の和食。自由が丘あわい。
友人と二人で旬炉あわいさんへ。彼女は日本酒が好きで、わたしはお酒が飲めない。ならば今日はあわいさんだなと思った。わたしの分まで飲んでくれる人がいると助かる。
明後日(2020年7月2日)からランチも始めるそうでして、それがもう写真を見ただけでマウスウォータリングな感じで最高です。かなりしっかりとした御膳が2千円で食べられる様子。下戸としてはランチのほうが行きやすいな。よかった。
母娘でゆっくり落ち着いて和食ランチなんて場面では最高なんじゃないでしょうか。絶対美味しいからお母様世代の皆様もお喜びになると思います。予約必須でしょうね。
さて本日のオーダーは、
お刺身盛り合わせ
稚鮎の南蛮漬け
白つぶ貝の煮つけ
大穴子の白焼き
大穴子の肝の串焼き
カジキマグロのハーモニカ煮
豚の角煮 煮卵添え
手羽先焼き
鯵と小葱の土鍋炊き込みごはん
飲み物いろいろ
二人でこんなに頼んじゃったよ。ちょっと頼み過ぎです笑。でもひとつ残らず美味しかったから後悔は一切しておりません。ふふふ。
相変わらず、グランドメニューのほかに別紙本日のおすすめメニューが充実しまくり。この別紙のほうだけでも頼み過ぎてしまうぐらい。
お刺身が全部美味しそうで、選べないから盛り合わせにしたら、料理長がすごくきれいに盛り付けてくれた。ひとつひとつに薬味やタレがついていて、変化のある味を楽しめた。もちろんクオリティは抜群。
魚介は料理長の出身地である気仙沼から最高のものが日々届いている。なんと、お父様はカジキマグロ漁の漁師さんなのだそうで。その強いルートを使って一番いい魚介を取り寄せているんでしょうね。
特にカジキマグロのハーモニカ煮は、あわいの看板メニュー。あわいに来たら必ず食べるべき。メカジキの背びれの付け根の部分を昔ながらの甘辛い味で煮付けた郷土料理です。太い骨に沿ってたっぷりついた身を豪快にはがすのも楽しい。
身がふっくら柔らかく、適度に脂がのっていて抜群の味! 甘辛い煮汁があまりにも美味しく、中毒してしまいそう。この味付けは、日本人ならみんな夢中になるでしょう。
大穴子も素晴らしかった。かなり太さのある穴子が入ったようで、今まで見たことがないレベルで身が厚く、ふっくら柔らか。皮目は品のあるパリパリ感。パリパリのきめが細やかで、皮の味わいが濃くなっている。塩加減もバチバチにキマッてる。
穴子の肝の串焼きも特別に出してくれた。この日、一本しか作れないという希少品。ありがとうございます! これがまた肝がレバー臭くならない絶妙な焼き加減で素晴らしい。
聞くところによると、今の焼き手の方が相当の腕前の人なのだという。そうかーー、素材だけでなく焼き手のレベルも段違いなんだな。とにかく塩のキマリ加減と、火加減、タイミング、全部がハンパない。
その人の焼いた手羽先も悶絶級。手羽の持つ脂身を上手に引き出して皮目に焼き目をつけている。全体が鶏の旨味ジュースに包まれているような仕上がり。噛めばふっくら柔らかく、骨についた肉の味を味わい尽くせる。
肉好きのわたしとしては、畜肉成分も補給しておきたい。豚の角煮も頼んだ。魚介中心のお店だけど、お肉メニューも絶品なのです。今日は頼まなかったけど、鶏の唐揚げや肉じゃがも超絶美味しい。素材もいいし、何しろ味付けのセンスがすごい。お酒を飲んでも飲まなくてもいい。
稚鮎の南蛮漬けや、白つぶ貝の煮つけといった料理も、技術によって素材の持つ力をグイグイ引き出しています。懐かしいような、恋しいような味わい。
最後に鯵と小葱の土鍋炊き込みごはんと、うしお汁を出してもらいました。ここのお米は精米して2週間以内のピカピカの銀シャリ。いつでも新米みたいな美味しさ。お米って美味しいなとしみじみ感じます。
いつもは帆立とバターの炊き込みご飯を食べるんだけど、今日は鯵と小葱の炊き込みご飯にしてみた。出汁がしみていて爆発的に美味しい。鯵はフワフワに柔らかく、味わいも柔らかで、純白のお米に融合している。小葱も主張し過ぎず、全体がうまくまとまって上品なおにぎりみたいになってる。
うしお汁は臭み消しの薬味や調味料を使わず、塩と出汁だけで勝負してる。それがとてつもなく豊かな味で、体の細胞が目覚めるような感覚がした。自分の中にある普段使ってない感覚を呼び覚まされたのかもしれない。
うおー、おなかいっぱい。頭のてっぺんまで美味しいものでいっぱいになった。そしてまた会計が今日も、思ったよりずっとお手頃なのであった。感謝。
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