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2020.05.12

心を打つ食パン。

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もう食パン屋さんには食傷気味よと思う日もある昨今。久しぶりにズバ抜けて美味しい食パンに出会いました🍞


その食パン屋さんの名前はモンサンクレール。どっかで聞いたことある名前。そう、あの辻口さんのスイーツ屋さんの本店で食パンを売り始めたんですよ。三日ぐらい前から。


通常、外まで行列しているこのお店も、さすがに今は空いててすぐ買えました。一本千円。


今日は店内に辻口さんがいらっしゃいました。結構珍しい。お目にかかるの久しぶり。前のワジョルームはモンサンクレールの事務所の真正面だったんで、よくお見かけしてたんですよ。


家で封を開けたら、まだほんのり温かい。こういうのは包丁じゃなくて手で割りたい。お皿に乗り切らない大きさのパンを出して、両手で割ると幸せの匂いがホワワワワ〜ンとした。


何もつけずに食べる。アッ!と心を打たれた。4歳ぐらいのとき、食パンをこれぐらい美味しいと思ってたことを思い出した。もう泣きそう。心の琴線に触れまくる味。


モンサンクレールの食パンと聞いてイメージしたのは、クラムがリッチで生クリームと練乳たっぷりで、クラストがデニッシュ系のサクサクになってる系。ケーキ屋さんだしね。


しかしその実態は、小麦自体の甘さを最大限に引き出す、卓抜したセンスで成立していました。意外にも昔っぽい味なんです。正統派の昭和の食パンを、最新の感覚でブラッシュアップしてる感じ。ペリカンとセントルの両方のいいとこ取り的な。


グルメ界で、「美味しすぎなくていい」という言葉をたまに聞きます。まさにこれは、それなんじゃないかしら。


毎日食べられる素朴さ。どんな食事やトッピングにも合う柔軟さ。


クラストを噛めば噛むほど自然な甘みが出てくる。焼きっぱなしの風情は、まるで給食のよう。クラムは適度な密度で、重くなく、軽すぎない。甘すぎないのが美点。


さすがですね。モンサンクレール、近すぎてかえってあんまり行かないんですけど、やっぱり美味しいと思います。


歩いていける方はぜひ。


#食パン

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