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2019.06.12

銀座駅徒歩2分ランチ6品3千円の腕利きイタリアン。

銀座で英会話レッスンの前にお一人様ランチ。


銀座駅徒歩2分の新しいきれいなお店で、前菜、パスタ、メイン、デザートとカフェまでついた、高品質なイタリアンのランチコースが3千円という穴場です。


場所は並木通り、MUJI HOTELの隣。アンティーク銀座本店(マジカルチョコリングのパン屋さん)の真正面のビルの6階です。1階はシューズショップPREMIATA。


パティシエ兼料理人の室岡さんが、銀座のリストランテオットにお入りになったと聞き、すぐさま予約を入れました。


室岡さんは見事な記念日プレートをお描きになる方で、青山のお店でウェディングや記念日ディナーの演出を担う花形パティシエとして活躍してきた人。彼女の描くプレートは、もはや芸術作品と言えます。


彼女のファンとして追いかけて行ったこのお店で、篠永シェフに出会いました。


シェフは愛媛県のご出身で、イタリアに渡り5年間も修行なさった方。フィレンツエの1つ星で2年、2つ星で3年修行し、その後イタリア各地を巡り帰国。愛媛のイタリアン「アマルフィ」で5年間シェフを務め、2018年7月に銀座にオットをオープンしています。


お若いのに経験豊富ですよね。実際に料理を食べてみるとわかりますが、経験を土台とする、揺るぎない個性をお持ちです。


相当に鍛え、考え、練り上げ、洗練させた末にテーブルにお皿が乗せられていることを感じました。


店名のオットは、イタリア語で8の意味。八幡浜の8と永遠の∞を表しているそうです。愛媛県八幡浜の「アマルフィ」とは姉妹店です。


さて本日のオーダーは、Pranzo A。6品3000円です。


・マンテカート・米 

・パプリカのアイス

・タコ・トウモロコシ

・スパゲッティ・ほうたれ鰯

・カンパチ・トマト

・ズッパイングレーゼ

・エスプレッソ


という内容。


炭酸水1本オーダーで、合計4150円でした。内容的に考えて、ものすごくリーズナブル。


マンテカートは、干したお魚をミルクで煮たものをお米のクラッカーに乗せたもの。ひと口でパクリ! たちまち幸福感が広がります。なんて美味しいんでしょう! もうこのお店、当たり。確信。


パプリカのアイスは、パプリカの自然な甘みが滲み出ています。砕いたピスタチオをまぶして風味アップ。


タコとトウモロコシは、ムニョムニョに柔らかいタコが絶品。風味を閉じ込め、低温で長時間熱を加えているそうです。こんなに旨味が強くて柔らかいタコは初めて。


トウモロコシは、トウモロコシの粉をまぶして軽く揚げてあったり、クラッカーになってたり、ペーストだったり、色んな形で入っていました。どれもこれもフレッシュな風味で美味しい。


全体的にきちんと塩味を効かせていながら、全くしょっぱ過ぎないバランスが絶妙です。塩を加えたというより、海の塩をそのまま生かしているような印象。


ほうたれ鰯のスパゲッティは、シチリア風のレシピ。鰯に絡まる、松の実、ウイキョウ、レーズン、大葉。非常に味がこなれており、最高に美味しい。最小限の甘みと酸味を抱えながら、鰯の旨味を生かす感覚。


こういう風味はイタリアに渡っていた人ならではの味だなあなどと、おこがましくも感じ入りました。添えられた、おかひじきの食感がサクサクで、そのコンビネーションも素晴らしい。


メインはカンパチ。トマトのソースが下に隠れています。


八幡浜のカンパチ、美味しいです! こちらも低温でじっくり火入れしてあり仕上がりは温かいのですが、なぜかレアで食べているような新鮮な味わいを感じます。


必然性で彩られたソース。トマトのソースとレモンの泡。無駄なものも余計なものも何もない。シンプルに上等な素材と、この上なく丁寧な火入れ。


なかなかなこういうことは、やろうと思ってできるものではないと思います。ある意味勇気があり、結果的にしっかり美味しい。


デザートはズッパイングレーゼ。なんと! 室岡さんがわたしにウェルカムメッセージを描いてくださいました。このプレート買って帰りたい‥‥。かわいすぎる。ズッキュンですわ。


チョコペンと飴で描いてくださっているんですよ。こんなにかわいいデザートプレート、見たことがないです!


なんだか本当に幸せな気持ちになれました❤️ 


心から皆様にお薦めしたいお店に出会えて良かったです。


銀座でこんな素敵なお店を知ってることが、きっと自慢になると思います。ぜひいらしてみてください。


わたしもまた、ディナーにもランチにも行きたいと思います。


#ランチ

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