一番美味しいビリヤニならここ。
「ワジョさんが一番美味しいと思うビリヤニ食べに行かせて」とグルメな友人に頼まれて、即答で「桃の実」と答えたわたし。
今ってビリヤニブームなんですかね? 桃の実もビリヤニの名店として、かなり認知されている模様。
20年以上前からあちこちでビリヤニを食べてきた経験上、桃の実の瀬島シェフのビリヤニが最も美味しいと思うんです。
人それぞれに好みのビリヤニって違うのでしょうけど、わたしにとって究極のビリヤニはこちら。
こんなにもフンワリとお米が炊けていて、お米の白いところとカレーやスパイスの混ざり具合が究極的に絶妙で、味が濃すぎず、全く物足りないところのないビリヤニにはまたと出会えません。
桃の実のランチは現在ビリヤニセットのみ。夜は南インド料理をベースに、フレンチの要素を加えたオリエンタルビストロになる。
ちなみに水道橋のほうの姉妹店桃の実はカレーライス屋さん。連日すごい行列だそうです。そちらも行ってみたいですね。
さあ本日、3人分のオーダーはこちら。
・前菜盛り合わせ
(ダヒベイガン・キャロットラペ・きのこのマリネ・蓮根のスパイス煮)
・ズワイガニ・ホタテ・アボカドのタルタル
・ハマグリとアスパラの白ワイン煮
・イサキのバナナ葉包み焼き
・ハチノスのグラタン
・ゴア風天使の海老のビリヤニ
お店の方と相談しながら、桃の実らしさがよく出ているメニューを選択。フレンチっぽいと思って選んだものに、ひとひねりのインド要素があったり、その逆もあり。盛り付けの美しさは、どの料理を選んでも素晴らしい。
前菜の盛り合わせは、スパイス使いのセンスが唸るほど良く、目が覚めるような美味しさ。見た目以上の味わい深い個性があります。
つきだしに出てきた、ひよこ豆のペーストも驚きの美味しさ。スパイスとオイルが魔法のように効いてる。これを塗ってパンを延々と食べたい。
ズワイガニ・ホタテ・アボカドのタルタルは、名前を見ただけで絶対美味しいってわかるやつ。そういえば前回訪問したときもオーダーしてた!
ズワイガニとホタテがバンバン入っていてプリプリ。味のバランス、水分量、なめらかさ、切り方の大きさ、ひと口ごとの変化。緻密な計算で、美味しくて当たり前のものを更に美味しくしている。
ハマグリとアスパラの白ワイン煮は、今の季節のお薦め品。ハマグリがこんなに大きくて、味わいもしっかり。白ワインにレモングラスやバイマックルーなどのハーブが加わり、一筋縄ではいかない、心に響く味になっている。
イサキのバナナ葉包み焼きは、瀬島シェフのシグネチャーディッシュと呼んで良いのでは?
バナナの葉を開けばホワワワと香るスパイスの香り。丁寧に作られたカレーペースト(普通のカレー味からはかけ離れた異次元の美味しさ。タマリンド香る上品な酸味)を、柔らか〜〜い白身魚に絡めながら食べるともう、美味しいしか言葉が出てこない。
こういう料理をいただくと、ケララ料理の恵みにひれ伏して感謝したくなります。
ハチノスのグラタンは、風味よく煮込まれた柔らかいハチノスの合間に、カシューナッツとカリカリチーズがランダムに顔を出すという食感天国。
そしてついに、ゴア風天使の海老のビリヤニが登場! お店の人が混ぜてくれました。あまり混ぜすぎないのがポイントです。
インディカ米の香りと食感を最高値で味わえる炊き上がり。適切な量のカレーソースとハーブに、米料理らしさをきちんと尊重する姿勢が感じられる。そこが大事だと思います!
天使の海老は、甘みがあって頭から出汁がよく出てる。お米全体に海老の出汁が回っており、実に味と香りが良い。
「本当に美味しい」「これはなんなんだ美味しい」「いやあ満足、満足」と言いながら3人で完食。今日もよく食べました。
グルメな自由が丘マダムたちに、「心から満足した」と言っていただき、ガイドとしては一安心。ここは確実に美味しいから、全く心配してなかったですけどね。
また食いしん坊の友だちを連れて行って、ビックリさせてやりたいです。
「本当に本当に美味しくて幸せだね」と語り合いながら帰りました。良い一日だった。ありがとう。
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