« ダラダラ日記。 | トップページ | タダでできる最大の開運法。 »

2019.05.30

自由が丘モンド。極上の更に上をいくお肉。

英会話クラスの皆さんと、8人でモンドへ。

兼ねてから、「ワジョさんの一番好きなレストランはどこ?」とクラスメイツに聞かれては、「モンド」と答えておりました。そんじゃそのモンドに行ってみようということになったわけです。

毎週火曜日の「イッセイノセ〜の会」に、いきなり行くのも面白いかと思いましたが、まずは通常進行のモンドから知ってもらおうと、月曜のディナーを予約。

第一希望の日にお席が取れて良かった。モンドは最近ますます雑誌や書籍などへの登場回数が増え、注目度が高まっています。しかも席数をあえて少なくしてる。

そんなわけで予約が取りにくいイメージがありますが、案外空いてる日もあるんですよ。お店のブログかfacebookを見れば、空席情報が見られて予約しやすいと思います。

さて、ほとんどのメンバーが初モンドだった今回。道に迷うのが当たり前のロケーションの中、見事に皆さん探し当てて来ました。思ったよりちゃんと集まれて良かった。

お店に着いてみたら、*ワジョの会*みたいに準備してくれてました。わたしの好きな食材のオンパレード。

しかも品質的に、申し訳なくなるほど選りすぐりのものを全国から集めてくださっていました。ひー、ありがとうございますうううう宮木さん田村さん。

本日のメニューは、

・お野菜のスープとオリーブフリット
・軽く燻製をかけた桜鱒のティエピド・大根とヨーグルト
・相模湾マゴチとアスパラソバージュ ガスパチョのソース
・ウイキョウの葉を練りこんだ”マッケロンチーニ”マイワシとケッパーのソース
・椎茸と鮎の熟れクリームを詰めたジャガイモ生地の”ラビオリ”
・牛山精肉店の山形牛ランプ炭火焼きとジェットファームのグリーンアスパラガス
・チェリーのクレープ

ガガーン。気合い入りまくり。メニューを見た段階で喜びが抑えきれなくなりクラっときました。

モンドってもう10年もやってるのに、今もなお年々進化しているんです。ここのところ何ヶ月かご無沙汰していたら、その間にもこんなに進化してた! びっくり! 明らかに変化しているんですよ。

たとえば、常に刷新されるパスタのテクスチャー。

根本的に見直された様相の、つけあわせとメインの役の割り振り方。

アッと驚かせる1℃刻みの温度感。

予想を遥かに上回る繊細な仕上げ(誰も気がつかんレベル)。

挑戦的な料理であればこそ、アイデアと試作を慎重に繰り返したであろう、こなれた味に終結させる力。

既に知る最高の食材を更に上回る、現時点での最高値を常に探し求める貪欲さ。

口の中の味はもとより、命を包み込むような包容力のある力強い料理のオーラ。

などなど。

もはやお金に代え難いような次元になってきてるなーと思います。「芸術的」なんて言葉さえ追いつけない。料理というものが表現し得るものに、限界はないのだなどと思います。

さてさて、

「お野菜のスープとオリーブフリット」は、こりゃまたサラッと出してきたけど、とんでもない手間暇をかけたスープだって皆さん気がついてました。

だってね、ただ単に長時間煮ただけでもないし、味付けが変わってるわけでもない。ほぼ野菜そのものの味だけでできてるのに、今まで経験したことがないぐらい美味しい。最初からやられました。

オリーブはタネを抜いたところにお肉が入っていて、フリットすることで全体に穏やかさが増しています。

「軽く燻製をかけた桜鱒のティエピド・大根とヨーグルト」は、ここんとこずっと食べたいと漠然と思っていたものにバッタリ会ってしまった感じ。しかも最高の形で。

まず、このカットの形と大きさがよいですね〜〜。身の繊維が優雅に崩れる様を楽しめる。

桜鱒はかなりレア寄りの反レア。全体の温度がドラマチック。表面だけ焦がして、中はプルプルのレアでいてほんのりうっすら温かい。この温度感に、命の温もりを感じる。

ザワークラウトっぽい大根と、スープのように洒落た味のヨーグルトソースが抜群に合う。

「相模湾マゴチとアスパラソバージュ ガスパチョのソース」は、マゴチ、ゴチになりました!

わたしはお肉命なんで、お肉の味を邪魔しないようなお魚が好き。マゴチは確実に邪魔しないし、その上ものすごく良い香りを印象付けて美しく去っていく。

アスパラソバージュがコチの優しい味に寄り添うかのよう。オレンジ色のソースはガスパチョ。もはやガスパチョとは思えぬ、こなれた味。最後の一滴まで大切にいただきました。

「ウイキョウの葉を練りこんだ”マッケロンチーニ”マイワシとケッパーのソース」は、長いマカロニみたいなパスタ。

手打ちで作ってくださっていて、一本一本が生きてるような存在感。この食感が素晴らしい。プリンプリンのクニュクニュで、噛む喜びに口の中が踊る。

生地に練り込まれたウイキョウ(フェンネル)の風味が結構効いてる。そこへ絡まるマイワシとケッパーのソース。パーフェクト!

適度なオイル、溶けそうなほど柔らかいマイワシ、ケッパーの刺激。立ち上がって叫びたいぐらい美味しかった。

「椎茸と鮎の熟れクリームを詰めたジャガイモ生地の”ラビオリ”」は、鮎の熟鮓のお米の部分をクリームにしてラビオリに包んだもの。よくそんな料理を思いつきますね。

食べてみても、熟鮓がベースになっていることを全く想像できない。ひたすら深く優しく上質なクリーム。その上、ラビオリの生地がジャガイモのニョッキの生地でできてるという謎展開。謎なんだけど完成度が異常に高い。

ラビオリの横には、兄弟店ファロでおなじみの王様しいたけ。このしいたけ、美味しいんですよ。ただ大きいだけではなく、本当にしいたけらしいしいたけの良さがギュッと凝縮している。

「牛山精肉店の山形牛ランプ炭火焼きとジェットファームのグリーンアスパラガス」は、今夜のハイライト。

うむむむむむむむ、美味しすぎる!!!!!

わたしは毎日お肉を食べていますが、ここ数年で食べたお肉の中で一番美味しかったです。最初の一口のみならず、最後まで一口一口、「美味しい!」と言わずにはいられなかった。

今宵はワジョの会ということで(勝手に命名)、火曜日じゃないけど特別に大きなかたまり肉を焼いてくださいました。マジ感動。

ある程度の大きさがないと表現できない、表面の焦げから中心のレアへの美しいグラデーションを、視覚的にも味覚的にも強く堪能しました。

牛山精肉店というのは、沼津にあるお肉屋さんで、全国から極め付けの美味しいお肉を集めて、独自のエージングを加えている人なんだそうです。

かなり変態なんだろうなって思います。おっと、変態は食べ物業界で最高の褒め言葉ですよ。

付け合わせのアスパラも、絶品中の絶品。これは間違いなく北海道現地クォリティ。味が濃くてジューシーで食感がパキッとしてる。

新鮮で高品質なアスパラって生で食べると美味しいんですよね。今回、上のほうだけ焼いて、下のほうはあえて生で出してくれました。わたしの好きな食べ方。

ついこの前、モンドさん御一行様で北海道に行って来て、新たな生産者さんとの出会いがあったようです。ますます今後に期待。

デザートは、「チェリーのクレープ」。実は本来のメニューのデザートに苦手な食材があったため変更していただいたのです。

急な変更と思えないぐらい、わたし好みのすごく美味しいクレープをいただけました。クレープの下にクリームが! すごくオシャレな味がした。

食後のカフェを飲みながらおしゃべり。この新しいテーブルの不規則さには最初ビックリしたけど、案外使い勝手がいい。

今日は貸し切りにしてもらえたので、テーブルの写真も撮らせていただきました。

四角いテーブルを8人分くっつけるよりも、8人がこのテーブルの思い思いの場所に座ると、全員がゆるやかにつながってフレキシブルに会話ができる。

隣の人との、フワッとした距離。遠くないけど近すぎない。この距離感が、ストレスフリー。

逆に一人や二人の少人数でも、なんとなく居心地がいい。さりげなく雰囲気に紛れこめる。特に気を使って周りの人とお話ししなくても平気なんですのよ。

最近は密談向けに、普通の四角いテーブルも手前のお部屋に用意してる様子。

とにかく最高の夜でした。一緒に行ったみんなもすごく喜んでくれて、自由が丘民としての任務を遂行した気分(笑)

また近いうちランチにも行きたいな。昼間のモンドも自然光がいっぱいで素敵なんです。昼も夜も、わたしのベストレストランであることに変わりはありません。

#ディナー

|

« ダラダラ日記。 | トップページ | タダでできる最大の開運法。 »