浅草の老舗ロシア料理店。
浅草にたいへんお詳しいマダムのお誘いで、ロシア料理マノスへ。
最初は別のお店にふらっと予約なしで行く予定だったのですが、「やっぱりこっちのほうが味が全然いいからマノスを予約しましょう」とご提案いただいたのです。もちろん賛成!
浅草のマノスといえばロシア料理の老舗という認識で何年も前から存在を知ってはいました。
こんなに雷門の近くにあるなんて意外。雷門の右斜め前のスーパーオオゼキの横の道を入ってすぐ左手です。
寒い平日の夜、時間通りに全員集合。食べログの、夜の予算1万円〜というのを見て少々ビビっていたのですが、お酒を飲めないわたしたちは結果的に一人5千円代で済みました。すっごくおなかいっぱいになりますよ!
本日のオーダーはこちら。プリフィクスのモスクワコース。
海の幸のサラダ
つぼ焼きのクリームスープ
キャベツロール
デザート
ロシアンティー
それと、別注文でピロシキを。さらに、浅草マダムが頼んだケセラン(海老のポテト巻きフライ)を味見させていただきました。
昭和的な客席は、まわりのお客さんやスタッフの皆さんまで昭和の人のように見えるような独特の雰囲気。しかし決して古びてはおらず、温かく明るく清潔感があります。
接客もとても心がこもっていて素敵でした。「美味しいものを作ったからゆっくり食べていってね」という気持ちをリアルに感じる。
まずは海の幸のサラダから。
うんまい! なぜこのように美味しい?? わたし、ピーマンと生トマトが苦手なんですよ。なのにこのピーマンたっぷりのサラダがたまらなく美味しい。こんなに美味しいならピーマン毎日食べられるわと思うぐらい。
生トマトも全くトマトくさくなくて甘い。柔らかいイカとオリーブの組み合わせが最高。思い出しただけでヨダレが‥‥🤤 サラダに対してこんな気持ちになる自分にビックリ。
ちょうどいいタイミングで、つぼ焼きのクリームスープが登場。
かわいい。言い方を変えれば小さい、と思ったのですが、食べてみたら見事にちょうどいい量でした。この味付けで、この温度でこの量。これしかない。プロだなあ。
壺の中のスープのクリーム味が超絶美味しくて素晴らしいのです。なんでこんなに美味しい?? って、さっきも言ったセリフがまた出ます。
素材も良いのだろうけど、他では食べたことのないような深い旨みがあるのです。クリーム好きにはたまりません。
パンのフタも柔らかくてアツアツでロシアの味がして素敵でした。これはあれですね、阿佐ヶ谷の絶品トルコ料理店イズミルのパンの味に近い。そうするとロシアじゃなくてトルコの味なのか? どっちにしろ一般的な西洋料理店にはない特別な味ですわ。
さあ本日のメインはキャベツロール。
柔らか!!!! 柔らかいのにグズグズに煮崩れてなくて美しい。味も抜けてない。キャベツの青い香りがスープとソースの深みに包まれて無限大の優しさを発揮しております。
中のお肉と外のキャベツが完全に融合していて、バラすことさえ出来ないぐらいに抱擁しあっています。こんなロールキャベツ初めて!
味見させていただいたケサランは、ジャガイモの千切りがサクサクの衣になっており、中の意外なほど大きい海老のプリプリ感と相俟って完全なるハーモニーを奏でていました。
別注文のピロシキも、すっごく美味しかったです。ひき肉がたっぷり! 肉を奮発してくれてることに対する喜びはもちろんのこと、こんなにたくさんお肉を包み込む技術自体がすごいと思いました。
添えられているケチャップっぽいソースをつけると、また一段とグググっと味が上がりましてミラクルです。
ライ麦パンもアツアツを提供してくれます。バターもタラモもてんこ盛りで持ってきてくれる。そういえばタラモもトルコ料理だと思いますが、ロシア料理とトルコ料理って関係性近いんですかね? 不勉強でよくわかりませんわ。
デザートも手作りで、フルーツとアイスの盛り合わせ and クレームブリュレでした。クレームブリュレ表面熱くてちゃんと作りたてだった。
食後はロシアンティーを。手作りのイチゴジャムが器になみなみと入ってきます。紅茶に入れるとトロッと溶ける〜。甘すぎなくて美味しい。
満たされました。温かいお店ですね。
わたしが一番好きなロシア料理屋さんは、神保町のろしあ亭です。そこと並ぶぐらいの感動がありました。同じ浅草の某ロシア料理屋さんより、こちらが好きです。
浅草はロシア料理屋さんが多いですね。わたしも天丼ばっか食べてないで、たまにはほかのレストランに行ってみる価値あるなあと思いました。
素敵なディナーをありがとうございます。
#浅草
| 固定リンク