H ZETT Mピアノソロ演奏会、シビックホール。
H ZETT Mさんのピアノソロコンサートを観てきました。
エイチゼットエムは鍵盤奏者でコンポーザーでプロデューサーのヒイズミマサユ機氏のソロプロジェクト。手っ取り早く言うと東京事変の元キーボードだった人。トリオのジャズ編成でH ZETTRIOっていうのもやってる。青鼻が目印。超絶的な技巧と音感で、ジャンルを超えた迫力ある演奏をし、リスナーをグルーヴに巻き込む。
ここのところ人気が鰻登りでチケットが瞬殺だったんですよね。わたしも発売時刻と同時にがんばったんですけど、席は天井桟敷でした🙀 取れなかった人もたくさんいるわけで、取れただけマシかな?
いやーしかし遠い。遠いよー。ピアノソロでこの距離感は少し寂しい。前半はそのことで頭がいっぱい。休憩時間をはさみ、舞台セットが全部片付けられ、グランドピアノ一本になったら心が近づいた。
ヒイズミマサユ機氏の一挙手一投足、顔、ピアノの音、ときにピアノ椅子をギギギと引く音さえ自己表現にしてる。会場のざわめき、子どもの声、拍手、光と闇、緊張感と弛緩。
森に誘われたり、海に行ったり、街を走ったり、お家に遊びに行ったり、そんなことを一緒にして過ごしたような感覚がした。
すごい音楽を聴いたってことは確かなんだけど、演劇とも映画ともつかぬ、未知の感覚がした。それも特に舞台的演出などほとんどなくて、ピアノを弾いてるだけだったのに。
青鼻さんお得意のフレーズがいくつかあって、それらが何度も出てくるの。聴くたびに違う気持ちになる。ワクワクだったり、故郷だったり、愛だったり、根性だったり。ピアノだけでそんなにね。まったくおしゃべりなピアノだ。
お客さんはやや女性が多く、30代ぐらいの人中心だった。なんとなくいい人っぽい。みんな「青鼻さんのこと好きすぎてどうしたら良いのかわからない」という気持ちを静かに抱えていた。その気持ち、わたしも今日感じてしまった。
どうしたら良いのか。わからないからまた聴く。どんどんわからなくなる。でも苦しくない。むしろ溢れる多幸感。終わりのない森に紛れ込んでしまった。
わたしには明るい希望がある。来月のH ZETTRIOのチケットも買ってあるのだ! これで少し寂しくないよ。それが終わったらどうなるのかな。わからない。また聴かなくちゃ。
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