居心地のいいゴージャス感。アメリカンビーフの熟成肉をとことん食べる。
六本木のホテルアイビス跡地にできた、ベンジャミンステーキハウスに行ってきました。
ミッドタウンの真正面。上がレム六本木(ホテル)になっています。
2017年6月30日にオープンしたばかり。ニューヨークで大人気のステーキハウスが持つ、世界唯一の海外支店がこちらです。
料理の味も量も、ニューヨーク本店とほぼ変わらないそうです。
地下一階の店内につながる木製のドアを開くと、もうそこから美しい異世界が広がっています。
たちまち始まる静寂と美。階段の踊り場に置かれたDALIのスピーカーから美しい音楽が流れています。DALIのスピーカー使ってるレストランなんて初めて見た。このセンス、素敵です。
階段の左右には、ニューヨーク本店を訪れたセレブたちの写真が。シックな色合いのせいか、美術館の一室のような落ち着きを感じます。
エントランスに着いて名を告げると、マネージャーの太田和宏さんが迎えに来てくれました。わあ、太田さんだ。嬉しい!
太田さんはサローネグループご出身の名サービスマン。彼に会うことを目当てに店を訪れる人も多いことでしょう。わたしもその一人です。
今夜のわたしの肉友は、和氣さんとめぐみさん。女性3人で思いっきり肉を食べる祭典です!
驚くほど広い店内。こんなに大きいお店なんですね。144席もあるのだとか。
天井が高く、内装のゴージャス感もすごい。すごいけど華美過ぎるところはなく不思議と落ち着く。外資系ホテルのレストランやラウンジのような心地よい空気を感じます。
オーダーはすべて太田さんにお任せ。「とにかく肉を食べる気まんまんです」とだけ伝えた。これで十分なはず。焼き方も量もお任せで。
肉が焼けるまで、ジャンボシュリンプカクテルを食べて待つ。
マジでジャンボだった。すごい密度と大きさ。天丼にしたら丼からはみ出すね。特製のソースにつけて食べると、なおのこと美味しい。
次にプレミアムベーコンつきシーザーサラダをいただいた。
なんじゃこりゃああああ。このパルミジャーノの絡んだレタス最高に美味しい。しっとりしたベーコンから、かぐわしい香りが♡
まだ肉も食べてないのに海老とサラダだけでこの多幸感。ああ、いいお店です。
「ワジョさん、まだパンはあまり食べないでください。お肉が入らなくなりますので」と太田さんに言われた。どんだけ肉持ってくる気なんじゃ。頼もしいじゃないか。
届いた肉メニューは、
STEAK for two(ステーキ2人用)
リブアイステーキ
の2種類。
STEAK for twoは、フィレとサーロインの二つの部位を味わえる塊肉。
リブアイステーキも2人分はありました。3人で4人前食べたってことかな? よっしゃよっしゃ。
塩とバターのみで味付けした直球勝負の肉。胡椒もスパイスもハーブも使っていません。肉の味に自信がなければできないこと。
こちらのお店のお肉は、USDA(アメリカの農務省)認定のプライムビーフ。店内に完備した熟成庫で7週間前後ドライエージングされている。
よけいな水分が抜けて、肉の味が濃縮された熟成肉でした。ほどよい熟成感で重くなく、むしろ柔らかく瑞々しい。
もうカットしてもらってる時点から、柔らかそうなのが伝わってきます。ナイフの入り具合が軽快。もちろん技術的な面もあるのでしょうけど、スイスイ切れる質の良いお肉なのがわかります。
今日は太田さんがカットしてくれた。ラッキー! お肉は切る人によって味が変わりますからね。
STEAK for twoのフィレの部分は、真ん中の部分がまるで草のように柔らかい。カリカリに焼かれた表面に向かってグラデーションを描く味と柔らかさ。
なぜかわたしの頭の中は、気持ちよさそうに草原を歩く牛の姿でいっぱい。この牛は生きていたんだなあという感慨がふつふつと湧く。驚くほどの生命力。
一緒に食べてた和氣さんとめぐみさんも、全く同じことを考えていたんだそうだ。生命力がキーワード。このお肉食べたら元気になりそう。
サーロインの部分は、また違う味がしてテーブルに歓声が湧く。ほぼ赤身なのに弾力のあるしなやかさ。いくら食べてもしつこくならないアメリカンビーフのキレの良さと、オイリーなしなやかさが両立している。
リブアイステーキもまた違った味わいで面白い。姿は見えないけれど、適度な脂身が乗っていて味が長く続く。
太田さんがTボーンについたお肉まで丁寧に切り分けてくれた。彼がものすごい精度でお肉を見つめて愛しんでいるのを感じる。
わずかな脂身の部分はごちそう。最上級の塩ホルモン焼きのような旨み。全くもたれない。
一口一口お肉を口に入れるごとに、ああなんて美味しいんだろうかという感動が生まれる。全部同じではないのだ。
愛と感動のビーフ、ごちそうさまでした! もう本当に美味しくて感謝の気持ちでいっぱいです。わたしのリクエスト通り、肉ばっかりでおなかいっぱいにしてくださってありがとうございます!
しっかりとしたアメリカンなデザートもあるようですが、軽めにバニラアイスだけ出していただきました。
これがまた「どうしてこんなに美味しいの?」と思うような味。濃厚さとはまた別のベクトルで美味しい。
「子どものときお家で作ってもらったアイスクリームの味」と和氣さんが言った。まさにそんな感じ。ホームメイドの安心感と新鮮さが満ちている。
食後のお茶も手抜かりなし。ニューヨークで人気のマイティリーフというブランドのフレーバーティーです。
6種類の中から、オーガニックアフリカンネクターを選びました。ルイボスにハイビスカスなどの花の香りを加えたお茶。濃厚な花の香りが最高です。
幸せだな。
まさに幸せとはこういうことよ。美味しいお肉ばっかりでおなかいっぱい。しかもお腹が重くなるどころか、爽やかな食後感。こんなに食べたのに、変な膨満感ゼロ。良いお肉というのは素晴らしいものですね。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、いつの間にか閉店間際。あまりにも居心地が良くて、ずいぶん長居をしてしまいました。
来店前に見た予算目安を見て、六本木だから割高かなという印象がありましたが、食べてみた結果とても良心的な値段だと感じました。
満たされ感がハンパない。幸せが何日か続きそう。
もう絶対また来たい。肉が好きなすべての友だちを連れてきたい。こんなふうに思えるお店に出会えて幸運です。
手相カウンセラーワジョリーナのホームページはこちらです。
http://www.wajorina.com/
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