あまりにも美味しく全身が幸福感に包まれる特別なお料理。
大大大好きなトルナヴェントさんに久しぶりに伺いました。
なんだかんだ10年ぐらい前から10回以上は行ってるかなと思います。いつ行ってもマダムの素晴らしいサービスと、シェフのこの上ない料理の腕前に唸るばかり。
もっと言うと、サービスと料理という言葉や概念では括りきれない魅力があると感じています。
サービスって、礼儀正しく客の要望に平等かつ迅速に応えることでしょうか。もちろんそれは一つの正解ですが、ホテルやグランメゾンのサービスと、こういった個性ある個人店のサービスの基準が同じであるはずがないとわたしは考えます。
こちらでは礼儀正しく客の要望を察知する技量も並々ならぬレベルなのですが、時にざっくばらんに感情豊かなコミュニケーションを楽しませてくれたり、こちらの要望を予知してたのかな? と思うような準備をさりげなくしてくれていたり(確認してないけど多分そう)、こういうシチュエーションだからこういう席でこういう料理が良いというようなことも、言わずとも察して用意してくれているのです。いつも。
こういったことは回数を重ねた上で波長が合えば起きる現象。いつ行ってもどの客にも卒なく平等にお手本通りのサービスをすることを期待するなら別のタイプのお店に行ったほうがいいんじゃないのかなと思います。
席数が少ないのに、隣席との兼ね合いなども配慮してくださっていることを感じます。わたしとしてはいつも快適で心地よく、間違いなく幸せになれるお店。
何しろここのマダムの料理の説明は素晴らしい。こんなに美味しそうなイメージを掻き立ててくれる人はなかなかいません。その説明を聞いているだけで「最高のタイミングでここに来て良かった!」と毎回思うのです。
そして小林シェフのお料理は、口の中だけでなく全身を包み込む強い幸福のエネルギーに満ちています。
アンティパストもプリモもセコンドも、一口食べた瞬間に椅子から浮いてしまうぐらい衝撃的に美味しい。あまりにもわたしの好みにストライクなのです。
「ひゃあああああ美味しい!」という叫びとともに美味しい信号が脳内を直撃し、料理が胃に落ちるとともに心身のすべてが喜びに満たされます。
お店と客も相性や縁というものがあるのでしょうね。わたしはトルナヴェントさんととても相性が良いと思うし、さほど家から近いわけでもないのに通い続けているのは縁があったからと感じています。
そんな、わたしにとってのパラダイスに行けて今日は最高の日♡
意外な組み合わせと思う方もいるかもしれませんが、かの有名なボイトレ学校パラが誇るジェントルマンひろしさんと行ってきました。わたしが「トルナヴェント大好きだけどなかなか一緒に行ける人がいない」とボヤいていたら予約して連れてってくれたんですよ。優しいね!
本日のオーダーは、
イタリア産水牛のブラッティーナ熟成パルマ生ハム高知産トマト
江戸前穴子の炭火焼き
詰め物をしたアニョロッティ・ダル・プリン セージバター
トマトソースのタヤリン
サマーポルチーニ茸 プチトマト サマートリュフのタヤリン
仔羊のカツレツ タレッジョチーズ焼き
ボネ
パンナコッタ
カプチーノ
これらを二人でシェアして食べました。いつも誰かと二人で行くと、アンティパスト2、プリモ2、セコンド2ぐらい頼んでいるのですが、今日はプリモを3にしてセコンドを1にしたら、ちょうどいい具合でした。
トルナヴェントはピエモンテ地方のお料理が中心のお店。今日頼んだ中では、タヤリンとアニョロッティ・ダル・プリンがピエモンテ地方のお料理でした。
「イタリア産水牛のブラッティーナ熟成パルマ生ハム高知産トマト」は、中がフワッフワの水牛モッツァレラで外が燻製されているチーズでした。
もうあかん。既に天国行きや。何このフワフワ感。そのフワフワのところにちょうど良い感じにハマる少しクセのあるトマトソース。アクセントというには贅沢なパルマ産生ハム。初夏に相応しい涼やかな前菜です。
「江戸前穴子の炭火焼き」は、お寿司屋さんでもなかなか見ないような身の厚い穴子をシャキッと炭火焼きにし、アスパラソバージュやバジルやめちゃ小さいトマトをあしらって味に変化をつけられるようにしたもの。
なんという粋なお料理。穴子をこんなオシャレな味で食べたのは初めて。
「詰め物をしたアニョロッティ・ダル・プリン セージバター」は、具を包んで手でつまんだ形のパスタ。ラビオリより立体的。
中身のお肉の味が濃くてめちゃめちゃ美味しい。口当たり良くツルッとしたパスタ自体の味も、さすがのトルナヴェントクォリティ。手打ちならではのしっとり感。セージバターのソースが無敵の味。
「トマトソースのタヤリン」は、夏を感じる甘いトマト。トマトソースの粘度がちょうど良い具合にタヤリンに絡まり、トマトはうまいわ麺はうまいわで舌が忙しい。
「サマーポルチーニ茸 プチトマト サマートリュフのタヤリン」これはマダムに説明を聞いた瞬間に心をオトされた。ど真ん中です。
サマーポルチーニの極上の香り。サマートリュフの新鮮な味わい。先ほどのトマトソースよりも麺自体の味をストレートに出した味わい。
タヤリンはお店の個性が特に出やすいパスタだと思います。わたしはトルナヴェントのタヤリンがすごく好き。味も食感もパーフェクトです。このちょっとポキポキした質感のタヤリンを舌に乗せるとたまらなく気持ちいい。
「仔羊のカツレツ タレッジョチーズ焼き」は、トルナヴェントでも特に人気のメニューなのでは?
もうこのカツレツの仕上がりの格別感たらありゃしない。細挽きのパン粉をやや低温でじっくり揚げているのでしょうか。適度に塩気とチーズを吸っていて、衣だけでもたまらなく美味しい。
なおかつムニュっと柔らかい仔羊ちゃんが骨ごと〜〜。柔らかいだけじゃなくて噛むごとに滲み出る旨みがすごい。
全部美味しかったけど特にこの仔羊のカツレツと、サマーポルチーニのタヤリンが目立って美味しく印象的だった。
デザートは「ボネ」と「パンナコッタ」。ボネはピエモンテ地方のプリン。濃厚でクラシカルなお味。パンナコッタはシェフが修行したピエモンテ地方独自のカラメル味でした。ベリーのソースがかかっていて美味!
ひろしさんはマダムにセレクトをお願いしたワインがたいへんお口に合ったらしく、最初に宣言した量の2倍も召し上がっていました(笑)
ひろしさんのご感想。「ここのお料理は単なる食べ物じゃなくてひとつひとつが考え抜かれた特別なお料理だね」と。おお〜、共感できて嬉しい!
帰りの道すがら、「ロケーションといい料理といいマダムの素晴らしさといい文句ないね。ここは何かと今後伺いたいね」と言っていただけました♡ ひろしさんのようなジェントルマンに、わたしの大好きなお店のファンになっていただけて嬉しいわ〜〜。
もちろんわたしも今後とも通い続けていく予定です。本当はもっと行きたい。季節ごとに訪れたい名店です。
手相カウンセラーワジョリーナのホームページはこちらです。
http://www.wajorina.com/
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