端正で完璧なピッツァ。整った店内ときちんとした接客。
夕方、用があって武蔵小山へ。おなかはぺこぺこ。17時から営業しているお店を探して、ラロッサを見つける。
何年か前にランチに行ったときの印象が、すこぶる良かったのを思い出す。味も雰囲気も接客も素晴らしかった。
予約表を見ると連日満員で、この日も席はなさそうだった。さすがに17時なら空いてるだろうと、念のため電話してから行くとオールクリアだった。やはり満席になるのは夜になってからですよね。早めの時間、狙い目です。
ここは駅から10分弱歩きますが、それを押してでも行く価値があります。道すがらは商店が点在する平地で歩きやすい。
26号通り(都道420号線)目黒本町五丁目交差点を左折して、平和通り商店街に入れば間もなく左側にあります。月鳥の少し先。
ピッツェリアにしては開放的で広々とした店内。清潔で、余計なものが何もありません。スッキリとしていて好印象。
わたしが行った時間は、焼き手の男性と、接客の男性のお二人体制でした。ピークタイムに向けて店員さんは増えるのでしょうね。ランチに行ったときも店員さん4人ぐらいいたし。
さて本日のオーダーは、
ライスコロッケ
塩豚と青ネギのジャポネーゼ
(モッツアレラ、塩豚、黒こしょう、青ネギ)
サンペルグリノ
です。
このジャポネーゼというピッツァを食べたかったのです。塩豚に青ネギ。絶対わたしの好きな味。
ライスコロッケは常に気になる存在。かつてライスコロッケのある店でライスコロッケを頼まなかったことがあるでしょうか? という程度には愛しています。
サンペルグリノは1リットルサイズしかないのが少し困りましたが少ないよりは良いです。
オーダーを済ませると、オープンキッチンからライスコロッケの製造工程がライブ音で聞こえてきます。ジョワジョワと揚げる音がすると同時に香ってくる、こうばしい香り。
おそらくやや低めの温度で、長めに揚げてしっかりとカリカリ感を出しています。仕上がりの衣の色は茶色までいかない明るいきつね色。丁寧な作り方だと思います。そこへ真っ赤に熟したトマトソースがたっぷり。パルメザンとのコントラストも美しい。
ナイフを入れると、思ったより強い抵抗感。衣がしっかりとライスに密着しています。ライスにはトマトソースとチーズが全体的に絡めてあり、真ん中にポコっとチーズが収められているのとは違うタイプ。どこをかじってもチーズの濃度を感じます。美味しい!
ライスコロッケを食べ終わる頃を見計らって、ピッツァを届けてくれました。
うひょー、大きい! テンション上がります。見た目端正で、形も焼き色もトッピングも美しく整っています。コルニチョーネ(フチ)はやや低め。全体的に一体感のあるスタイルです。
黒くなるまでのコゲはなく、ところどころにある強めの茶色いコゲがアクセントになっています。生地全体に対する焼きの入り具合は強めで、白っぽく柔らかい部分はほとんどありません。ハードな焼き上がり。
バリッとした表面に緊張感がほどよくあり、舌と歯を撫でる適度なザラつきが官能的。食感的に、粉のブレンドが独特な感じ。味自体はストレートで、雑穀味や甘みが特に強いわけではありません。
中はモッチリ。中心部までしっかりとモッチリさせています。気泡が適度にあり、一枚を通しての食感は軽い。
トッピングはまんべんなく丁寧に施され、肉の配置にも偏りがないから安心。どこを食べてもお肉っぽいピッツァです。
塩豚は軽めの塩で、しょっぱすぎないのがナイス。ごく薄切りで香ばしい。そこへブラックペッパーと青ネギの強力なアシストが入り、最後まで爽やかな美味しさを与えてくれます。
完璧ですね。完璧に美味しい。
自炊する料理のほとんどに万能ネギを入れる青ネギストのわたし。こんなにピンポイントで心を掴まれるピッツァはない。ちょっと多いんじゃないの? と思うぐらいの青ネギ量がちょうどいい感じ。
今日はやられました。前回食べたマルゲリータDOCも相当美味しかったけど、個人的趣味で塩豚と青ネギのコンビネーションに心を射抜かれました。
発作的にまた食べたくなる予感。もっと大勢で来て、色んなピッツァも食べたい。
前回のランチタイムは、おばさまの丁寧で温かい接客が印象的でした。今回はお兄さまがテキパキと端正な接客をしてくださり、こちらもまた好印象。店内のスッキリした雰囲気と、きちんとした接客に矜持を感じます。
ピッツェリアって、砕けた感じがやや過ぎる店もありますが、わたしはラロッサのようなきちんとしたお店が好きです。
熱烈リコメンド。
手相カウンセラーワジョリーナのホームページはこちらです。
http://www.wajorina.com/
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