ムーンライダーズ中野サンプラザ公演。「最後の饗宴」
活動休止を休止したムーンライダーズのライブを観ることができました。ムーンライダーズ40周年ですよ。40年! 活動休止から5年!
こんなに長いこと〜オレを一人にさせといて、ドアを開けるとすぐそこ〜に♪ ライダーズがいましたわ。(出典「鬼火」)
良かったわ、再会できて。
そもそも活動休止なんて信じたくないから信じてなかったもんね。今回のライブも「最後の饗宴」なんて思わせぶりなタイトルだけど、絶対またやると思うの。ファン歴36年のわたしの勘ですよ。
初めてライダーズのライブを観たのは、「マニアマニエラ」がカセットブックで発売された頃でした。以来愛し続け、ずっと愛し続け、愛は募るばかり。これからも募らせてください。募りますゆえ。
40年の間に、鈴木慶一さんが病気になって休んだり、くじらくんがハイジャック事件から生還したり、かと思えばくじらくん急病で危篤の報らせからの復活もあり、残念ながらドラムのかしぶち哲郎さんは亡くなられた。
それでも今ここにムーンライダーズがいて、ステージに立って「Kのトランク」をやってくれること、幸せに思います。
くじらくんは死の淵から戻ってきたときに声の一部を失ったらしい。以前とは違う声をしていた。でもそれがとても素敵だった。全く慰めでも同情でもなく、心の底から素敵だった。メンバーもそれをわかっていて、深い喜びをもって演奏しているのが伝わってきた。
そもそも慶一さんが、病気以来あまり正確な音程では歌を歌えなくなったのもファンは承知のこと。慶一さんはリードボーカルだから、さすがに心配の声はあったけれど、少しでも調子が良ければ我が事のように嬉しくなる。
今日はだいぶ調子がよろしいようであった。素晴らしい。あまりたくさんの曲は歌っていなかったけれど十分。
「歌詞のわかる部分はどんどん歌って助けてください。何しろ高齢なものですからね」とMCで言っていた。冗談だか本気だかわからん(^^; いや、まあ冗談です。だって最後まで全部元気に歌っていましたからね。
斯様に年齢なりのあれやこれやがありつつ、ライブとしての充実感、高揚感、コミュニケーションの喜びは頂点に達していました。さすが!
演奏はゆるゆるですよ。リハーサルかな? っていうぐらいゆるい。それが良いのです。音楽はゆるめた状態で演奏しろというのは定説ですが、ライダーズは究極ですね。ゆるくて熱くて心地よい。どの曲も愛しい。
あまりにも長い間愛し続けてきたから、もうまるで自分の曲みたいに感じるようになってしまっているんです(笑)何万回も聴いてきて、骨身に染み込んでしまった。
中でも今日は、「さよならは夜明けの夢に」がピンポイントで心にヒットした。今度自分のライブで歌いたいな。
正直、今日は泣きました。ライブで泣くことなどほとんどないのですけどね。くじらくんが戻ってきてくれたことが嬉しかったし、かしぶちさん亡くなったけど、喪失感を埋めるための5年間を経て、新たなる形が成り立っていた。完全には埋まらないことの儚さを残しながらも。
さて、次のライブはいつかな? おじさんたちががんばる限り、ファンもがんばるからね〜。またお会いしましょう!
#moonriders
手相カウンセラー ワジョリーナ
http://www.wajorina.com/
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