ミュージシャンの聖地で赤いチャーハン。
下北沢ラプソディでライブを観たあと珉亭へ。憧れの赤い炒飯。ネットで見るたびにおなかを鳴らしていました。
今ひとつ場所がよくわからなくて、本気で探したことがありませんでした。行ってみれば簡単で、駅を背にしてファーストキッチンの四つ角を左折。本多劇場の前を通過してしばらくすると右手にあります。
なんでこんなに簡単なのに今まで行けなかったんだろう。少し後悔。というのも今後この店には何度も訪れることになるだろうと感じたからです。
年季の入った建物でいながら掃除が行き届いていて気持ちがいい。昔ながらの気取らない町の中華屋さんの美味しい料理そのままの味。千円札1枚でおなかいっ ぱいになるメニュー。臨場感のあるオープンキッチンの一階席。職人気質の料理人さんたちの真面目さと、接客のお姉さんのにこやかさ。BGMは小さなラジオ から流れるAM放送。
そんなこんなが全部良かったです。二階にはお座敷席がある模様。
ここは甲本ヒロトさんと松重豊さんがアルバイトしてたという歴史もあり有名ですよね。げん担ぎに来るミュージシャンや俳優さんが多いとも聞きます。わたしも一応ミュージシャン志望なのでね。へへへ。
本日のオーダーは、ラーチャン(半チャーハンと半ラーメンのセット)850円と、焼き餃子500円です。千円札1枚でおさまってないけど(笑)
夜の深いこの時間、ラーチャンを頼む人が圧倒的に多い。ラーチャンは+100円でどちらかを普通盛りにできる。まわりはほとんどラーチャンでした。男性が多いですが、女性もいます。
フルオープンの厨房で調理中の湯気が見えたり、そばが煮えて丼にスープや具と盛られていくのを見るのはなんとも楽しいものです。
最初にキムチみたいな漬物が出されました。キムチではなくて辣白菜(ラーパーツァイ)という中国の漬物であるらしい。酸味と甘みと唐辛子で味付けて発酵さ せてるという意味ではキムチに似てるのかも。キムチより辛くなくてアミなどの発酵食品は入ってない様子。もっと日本の漬物に近いです。よく漬かっていて美 味しい。
赤い炒飯が来ました! ついに来たーーー! ずっと憧れてたんだもの。これよこれ。
食べてみると、ふわっと軽くラードの香りがする昭和の炒飯でした。美味しい(^o^) 味付けは塩味やや控えめ。個人的には足りてます。
赤いチャーシューがいっぱい入っていて嬉しい。見た目より柔らかくて食べやすいチャーシューです。ライス自体も炒飯にしては少し柔らかめ。他の具は卵とネギのみ。炭水化物としての炒飯の役割をわきまえていると言えます。
結果的に、赤いのはチャーシューの色が乗り移ってるだけで、なんらか赤いゆえの味の主張は特にあるわけではなかったです。別にそれで問題ないです。見た目のわくわく感だけで十分。
続いてラーメンが来ました。少し小ぶりの丼に、麺とチャーシュー1枚とほうれん草と海苔と薬味のネギ。シンプルな構成ですね。
スープを飲むと、優しい動物性の出汁の味がしました。今ふうの、出汁に出汁を重ねる出汁自慢みたいなラーメンとは全く方向性が違います。半透明で、出汁をベースにふわっと香る塩の味。ごく薄い醤油の加減。絶妙ですね。醤油の味はほとんど感じません。ほぼ塩ラーメンです。
このスープはワンタン麺に合うタイプだなあ。今度はワンタン麺を頼んでみたい。しかしチャーシューも美味しい。
貴重な一枚のチャーシューを慈しむように食べました。しっとり柔らかい。味付けは薄く、豚の香りがする。臭みではなくて香りね。
麺はスルッとストレートな細麺。案外小麦の味が強い。穀類を食べる喜びがある。
炒飯とラーメンに夢中になっていて、実は忘れてたんだけど餃子が届いた。半ラーメンと半チャーハンでおなかいっぱいになるなあと考えながら食べていたので、意外なほどの餃子のボリュームに「お!」と思った。
しかしながら当然完食です。すごく久しぶりだな、こういう遠慮なく香味野菜ぶち込んだ餃子。ニラとニンニクの匂いがかなりする。それに負けない肉の迫力。ほんの手のひらサイズの餃子の中で、香りと獣が闘っている。
手のひらサイズとはいえ、一口では無理な大きさ。皮は今ふうのパリパリ餃子に逆らうしっかりした厚さ。焼き目は強めに入ってる。いい感じ。
テーブルに「餃子のたれ」という調味料が置いてあり、自分で酢、醤油、ラー油をまぜなくて済む。これは結構好きな味だ。ラー油が良いのかな。
あー、満腹。幸せだ。
下北沢にはこれからも何かとライブ観に行くと思うので、帰りは珉亭が定番コースになりそう。23:30までやってるから助かります。
そういえば若くてイケメンの店員さんがいたけど、彼もミュージシャンか俳優を目指しているのかなあ。そんな気になる好ポイントも評価に影響しています(笑)
手相カウンセラー ワジョリーナ
http://www.wajorina.com/
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