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2016.10.23

またひとつの卒業。

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感謝しても感謝しても感謝しきれない人がいます。小林貴子さん。わたしのボイトレ&歌の個人レッスンの先生です。

昨日、その貴子さんのレッスンを卒業しました。円満卒業です。

溢れるほど十分に与えられ、受け取り、生真面目に努力を重ねて、ついに次なる修行の在り方が見えてきました。

貴子さんに教えてほしいことや受け止めてほしいことは、まだまだ山ほどあるのですが、一度別の山を登ってきたほうが良いのではないかと思うに至ったのです。

3年前の年末、生徒が満員のところを頼み込んで弟子にしてもらいました。どうしても歌が習いたかったけど、どうしても「この人に習いたい」と思える先生が何年も見つからなかったわたしが、ようやく見つけた素晴らしい先生です。

貴子さんはワンフレーズお手本を歌ってくれるだけで鳥肌が立つほど歌がうまい。

どうしたらそういう声が出るようになるのか、なぜうまいと思われ感動を与える歌になるのか。それはもう論理的で明快に教えてくれました。

たかこボイトレは、骨格標本を使っての体の仕組みと鍛え方、使い方のレクチャーから始まります。

次に毎日のボイトレとストレッチの方法があり、歌があり、学ぶべきことを呈示してもらいました。例えば楽典や英語の発音などね。

ひいては向かうべき道の極め方、人間として女性として幸せな生き方までも!

わたしは本当に貴子さんに出会って人生が激変しました。そもそも歌手になりたいとかではなくて、音楽が死ぬほど好きなのにあまりにも歌が下手で悲しいから習い始めたのです。

最初の頃のわたしの歌は、「えっと、これでいいんですかね?」とワンフレーズごとに様子を伺うような歌い方だったそうです(笑)

たかこさんは、「こういう要素はちゃんとできてる。こういうことはまだできてないから宿題」と毎回はっきり伝えてくれました。その宿題をやってるうちに、どんな歌でも歌えるようになってきた。すごく嬉しかった。大好きな音楽の世界に近づけました。

それまでのわたしは、女にしては珍しいオーディオファンで、音楽を聴くことに命と財力のすべてを注いでいました。

それをやってきて良かったなと思うし、今でも音楽を聴くのは大好きですが、歌うほうが好きになってしまった。そんなふうに思えるようになるなんて思わなかった。ましてや、本気で歌手になろうと決意するなんて。

最近はライブ(11/23自由が丘OTTO)に向けてリハーサルをしたり、アレンジを演奏者の方と考えたり、自分で曲を作ったり、実戦に向けて時間を使うことが増えました。

来年はライブをもっとやりたいと強く願っており、具体的に準備を進めています。

ライブをやらないと歌手として形になっていかないし、エンターテナーとして成長しないから、どうしてもやりたい。お客様の生の反応を知りたい。

そういった流れの中で、個人レッスンよりも演奏者の方とセッション、リハーサル、ライブをしていくことに重心を置いていくことに決めました。それがわたしの次の修行の場です。

こりゃまたとんでもない大きな山が現れました。とてもワクワクします。どうして登るのかい? それはそこに山があるからさ〜。

わたしは歌を歌うことで、この世に光を放ちたい。その光で顔を上げてくれる人や、明るい気持ちになる人、勇気が持てる人、優しくなれる人、幸せになれる人 がいるといいなと思う。手相カウンセラーのわたしが、お一人お一人に伝えている光を、歌で多くの人に受け止めてもらいたい。

歌手だから、歌がうまいのは必須条件として(これだけでもハードル高い)、面白いなあとか、かっこいい、素敵、かわいい、ジーンとくるとか、たくさんの感情を味わってほしい。そういう感情を味わえるご自分のたましいを誇りに思ってほしい。

手相カウンセラーのわたしがやっていることを歌で表現して、日本中の人、世界中の人に光が届くといいと思う。そしたら世界が少しずつ明るくなる。生きてて 良かったと思える人が増える。ニコニコしてる人が増えて世界が幸せで満たされる。そんな壮大なビジョンをマジで考えています。

まあだから神様も味方してくれてると思うし、もうこっちの道に向かって一方通行の高速道路だよと思う。ミラクルな出会いがあったり、シンクロが起きたり、急に作詞作曲できるようになったり、神風吹いとるな〜と感じるわけです。

まだわたしは自分の小さな世界からしか、この現状が見えていないから、思ってるよりずっと大変なことや、不可能なことも多いんだろうと思う。

でも無理である理由を探すよりも、やりたい情熱と意識と努力と天からの支えを信じたい。

3年前、たかこさんに初めて習った歌は、アンジェラ・アキの「サクラ色」でした。さっきその歌を久しぶりに歌ってみた。

3年前は難しくて全然歌えなかった。今はがんばらなくても楽に歌える。歌っているあいだ、サクラ色のビジョンに包まれる。この歌の本当の意味も見えてきた。幸せだな。

サクラ色を習った3年前の日の帰り、たかこさんの旦那さんの大山さんが作ったぱんを買って帰った。大山さんはぱん屋さんなのです。

その店Vieillの看板商品は、「しあわせなぱん」。珈琲味のパン生地にぶどうが入っています。

ほろ苦くて甘くて柔らかくてすっぱくて優しい。何もつけなくても無我夢中で最後まで食べてしまう。ドヤ顔の強い味付けを押し付けるわけじゃないのに、いつの間にか心を奪われる。まるで貴子さんの歌のよう。

昨日の最後のレッスンの帰り、大山さんのお店でぱんを買った。もちろん選んだのは、しあわせなぱん。

貴子さんも大山さんも、わたしも他の生徒さんも、歌を愛するすべての人たちも、みんなしあわせでありますように。

きっともう幸せなんだよね。幸せに気づく力が少し必要なだけ。そんな力をおすそ分けしましょう。大山さんはぱんで、貴子さんとわたしは歌で。

貴子さん、本当にありがとうございます。永遠の別れじゃないから(笑)、これからもどうぞよろしくお願いします。愛しています。


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