全部当たり。コスパも最高。
中野駅の丸井の裏あたりにある小さな食堂、蔡菜食堂(さいさいしょくどう)におじゃましました。
肉仲間のあやこさんが教えてくれたお店です。行ったことないけど非常に気になる店があると。彼女のセンサーは確かなので、すぐさま予約して訪問。
あまり道に迷うことのないわたしでも迷いました(笑)わたしの記憶が確かならば、レンガ坂通りを上がって、左に曲がってお花屋さんの角を奥に行ったところにあった気がします。
この日の最初の客がわたしたちでした。みるみる席が埋まって、7時半過ぎ頃には満席に。こんなに人気のあるお店だとは。失礼ながら、食堂っぽさ満点の外観からは想像できませんでした。
店内も普通のお家のようなアットホーム感で、初めて来たのに落ち着きました。お掃除はきれいにされていて、中華にありがちなテーブルのべたつきや、埃など一切ありません。全席禁煙で空気もいいです。
「ご注文を受けてからお作りしていますので、多少お時間をいただく場合がございます。ご了承ください」とメニューに書いてあった。
最初にわーっと頼んだせいか、料理はスピーディーにどんどん出てきました。満席になってから追加で何品か頼んでも、そんなに待たずに済みました。メニューによるのかしら?
本日のオーダーは、
おつまみセット 500円
アンチョビカレーポテトサラダ 550円
黄ニラ海老たまご炒め 1300円
青菜の水餃子 3個300円×2人前
葱わんたん 5個400円
焼き餃子 6個500円
焼豚とレタスの炒飯 850円
ウーロン茶 400円×2杯
でした。
いやはや! 全部当たりだった! こんなに美味しいなんて。思ってもみなかった展開。この値段でこの美味しさ? ずいぶん安い。
苦しいほどお腹いっぱい食べて、会計は一人3050円だった。安すぎる‥‥。謎だ。
一位は青菜の水餃子☆☆☆
星みっっっつです!
「すごい美味しい! すごい美味しい!」と言いながら食べていたら、マダムもマスターもニコニコ顔で、「美味しい? 嬉しいわ!」と言ってくれた。この接客、あったかいな〜。
厚めの皮の中に、よくこれだけ詰めることができたなと思うほどギッシリの青菜のあん。お肉も味付け程度に少し。ニラと生姜が適度に効いている。透明なスープにこの香味野菜の香りが広がっていて、途轍もなく美味しい。参ったなあ。
焼き餃子のほうは、皮の底を揚げ気味にクリスピーに焼いていて、中身のあんは肉がほとんどのマイルドな味。黒ごまが振ってある。これを黒酢醤油につけて食べます。黒酢醤油は味が濃いけど、餃子自体の味は優しい。
日本の焼き餃子のような、白いごはんのおかずになる味とは別ジャンルの料理という印象。スナックとして食べて美味しい。
葱わんたんは、肉が透けて見えるぐらいピロピロに薄い皮が良い。酢醤油とオイルがかかっていて、白髪ネギと一緒に食べるといくつもの食感と味覚がまざりあい、噛むごとに変化を楽しめる。
黄ニラ海老たまご炒めは、この店の中では高価格帯のメニュー。しかしこれだけ海老が入っていれば納得です。
炒め具合が絶妙で、たまごは火が通り切る直前のタイミングで、海老は甲殻類の出汁が油で引き出されてにじむタイミングで上げられていました。プロだなあ。
おつまみセットの中身は、揚げピーナツ、地鶏の老酒蒸し、新緑ザーサイ、きゅうりの浅漬け、ピータン、お麩と木耳の醤油煮でした。
お麩と木耳の醤油煮がダントツで美味しい! 「これは何!?」とわたしたちが騒然としていたら、マダムが来て「それはお麩よ〜」と教えてくれた。味付けが良く、噛み応えがあり、お肉っぽい。
新緑ザーサイは、某店(状元樓)で常連サービスで出してもらってるやつと同じだ。うまみ控えめでさっぱりとして野菜っぽくて美味しい。
焼豚とレタスの炒飯は、一粒一粒が全部パラパラで箸ではうまく取れないぐらい。オイル控えめで調理していて、表面がテラテラしていない。塩もやや控えめ。ラーメン屋の炒飯みたいなものを期待するとかなりのギャップを感じると思う。
中華料理店としては珍しいタイプかもしれないが、「毎日食べても飽きない上海の家庭料理」を名乗るこの店では家庭料理としての炒飯のスタイルを提供しているのかしらと思った。家庭ではそんなにオイルも塩も入れないですよね。
この炒飯、なぜか写真映りが悪いんですが、とても美味しかったです!
満席なので、食べ終わってすぐにお会計。「全部本当に美味しかったです!」とマダムとマスターに言ったら、心底嬉しそうな表情で応えてくれた。
なんか心が通じちゃったな♡ この店とは相性が良いようだ。絶対また来たい。スペアリブの黒酢ソース炒めと、ナンプラーとアンチョビの焼きそばも食べたい。青菜の水餃子エンドレスで食べたい。
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