くたくたに煮込んだ肉と野菜。手間暇かかった深い味。
渋谷駅で京王線に乗り換える途中、フードショーの中を通り抜けようとしたら、「肉山」の文字が視界に入った。
肉山!! あの憧れの肉山さんのシメのカレーだけを売るスタンドができたって、そういえば聞いてたっけ。
肉山登山いまだ叶わぬ肉好きとしては、買わねばなるまい。例えこの後、大好きなアーチストさんの下北沢ライブを観に行くとしてもだ。
ライブ終わってから家で食べるからライス抜きのルーだけテイクアウトで。カレールー大サイズ1080円。妙に重い。ずいぶん入ってんなと思ったら、 400gって2人前か。気がつかなくて一人で全部食べちゃったよ。どうりでおなかがキツイと思ったわ。(←食べ終わってから食べログ読んで気がついた人)
まず食べる前に、この容器に感動。一滴も漏れてない。液状のカレーのテイクアウトで、冷凍か真空パック以外でこんなにきれいに持ち帰れたことがない。うまくできてる。
ライスを炊いて、カレーを温めて食べます。
パックを開いたとき、一瞬だけバターチキンカレーの匂いがしました。食べるとカレースタンド系のカレールーの味がベースでした。バターチキンカレーの匂いがしたのは、トマトソースとバターが入っているからだと思う。
カレースタンドのカレーって言っちゃうと、なんか手抜きみたいに聞こえるけど、全然手は抜いてません。すごく手間暇がかかってる。
牛肉とにんじん以外の材料は跡形もなく煮込まれ、カレーソースに何層にも味が重なっている。玉ねぎ、トマトソース、ピーマン、パプリカ、フォンドボー的な もの、甲殻類エキス、ニンニク、生姜、バターが入っているようにお見受けした。間違ってたらごめん(笑)全部憶測です。
牛肉は牛スジ肉とバラ肉かな。クッタクタに煮込んであって、とても柔らかくて美味。しかも味が抜けてない。肉の味がする。ここまで柔らかいカレー肉には滅多にお目にかかれない。量的にもたくさん入っていて大サービスな感じ。
カレーソースはスパイスからは作ってなさそうだけど、万人に愛される非常にこなれた味のカレールーの味。エスビーフォンドボーディナーカレーの味に近い。 要するにインドカレー系じゃなくてヨーロピアン系。それに手を加えまくっている。すみません、これも憶測ですからね(笑)
結局、美味しいのよ。とても美味しいです! 買い置きして冷凍庫に入れておこうかなと思うぐらい。かなり気に入りました。
すごいいっぱい食べましたけど、前半から後半にかけて、同じカレーを食べているはずなのに味の変化が何重にも感じられて飽きませんでした。
前半のほうが深みがあってピリ辛。中盤は肉の味がグイッと浮き出てくる。後半は野菜と甲殻類の出汁の味が香ってくる。辛さもきっちりありつつ、深みとコクもすごい。どの方向性にも味が強いのにうまくまとまってる。
カレーライスだけでもこのこだわり。やっぱり肉山さんてすごいお店なんだわ〜、きっと。いつか必ず登山したい! わたしを肉山に連れてって!
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