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2016.08.26

途轍もなく価値のある1550円の使い方。

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開店半年で早くも話題のお店、鴨蕎麦 尖(とつ)に突撃いたしました。

1時間待ちは当たり前という昨今、「今日は空いてる!」とビビビっと来たんすよ。そういう直感がよく当たるんです(笑)

自由が丘駅からヤマダ電機方面に向かい、ヤマダの手前の串カツ田中の四つ角を右折。線路の手前右の普通のマンションの一階の奥にあります。

隠れ家だな〜。曲がり角のZEN ROOMの前に小さい看板が出ているのみ。店頭には幟も看板もありません。お品書きだけ出てます。探してね(^_−)−☆

店に着くと、行列ゼロ。そこまでは想定内。店内誰もいない。そんなことってあるの?? 入ってみたら、店主さんが明るい声で「どうぞどうぞ! 提供に時間かかっちゃいますけど良ければ!」と言う。

もちろんいいです☆  なんか今日だけ都合があってたった今開店したばかりだって。時刻は13:40。わたしって本当に運がいい(^o^)

席はカウンター6席のみ。お品書きは鴨蕎麦のみ。店員は店主のみ。

「店内で石臼挽き、自家製粉した二種類の手打ち蕎麦(玄蕎麦、丸抜き)を、特製の鴨汁でお楽しみくださいませ」とある。

開店時より少しだけ値上げして、現在は税込1550円。これが途轍もなく価値のある1550円なのです。

尖という字には「行動が突出するさま」という意味がある。まさに突出してた。料理の味も店構えも店主の魅力も。

店主さんは30前後の自然体なオシャレ男子。コスチュームは清潔感ありつつ普通に自由が丘歩いていそうな若者ふう。美容師か服屋のお兄さんぽい。

それでいてとても物腰が丁寧でサッパリ明るいトーンの接客。すごくいい感じ。

BGMはアンビエント系ジャズでセンスがいい。BOSEのスピーカーからクリアな音が流れる。音がいいって大事ですよね。

最初のお蕎麦が出るまで、着席してから30分弱待ちます。すべての工程をカウンター越しに見物できるので飽きません。

蕎麦をしめる大量の氷水を準備し、流水とともに茹で上げた蕎麦をキャッチする巨大なザルも準備し、すべて整った上で、噴出するほどの勢いでゴーッと煮立った熱湯に打ち立ての蕎麦を投入。

あっという間に引き上げて、水切りして、氷水で瞬間的にしめて、皿に盛り付ける。この流れの所作の美しさに感動しました。

パフォーマンスではない本質的な合理性を見た。料理が本当にうまい人の動きは無駄がなくて美しいですよね。あと、音が静かなのもそういう人の特徴。アクロバティックなほどの動作なのに静かでした。

一皿目のお蕎麦は、玄蕎麦 滋賀県伊吹在来種。蕎麦殻のツブツブが見える野趣ある風味のお蕎麦です。

最初は天然塩と、おろしたての山葵だけで。うんんんんんんまい!!

あまりにも美味しくて、店主さんに「美味しいですねーーー!」と話しかけてしまいました。黙っていられなかった(笑)

表面はまったくねばりぬめりのないシャキッとした仕上がり。細めの麺でありながらピンとしたコシがあり、口触りが小気味好い。

時間的に茹で時間が短いという問題ではなく、しっかりと全体は茹で上がっているのです。なので水切り十分でいて水分の内包率は高い。表面のシャッキリ感と内部の瑞々しさのコントラストが完璧。すごく高度な技術だと思います。

一皿目の半ばで、鴨汁が出されます。濃厚なクリームブラウン。ぜんぜん日本蕎麦の汁の色じゃないな。香りも濃厚で動物性の出汁が贅沢に使われているのが伝わる。

一口飲むと、幾重にも重なる旨味が口の中で爆発した。どっかーーーん! 美味しいよ、お母さん。蕎麦好きの母に食べさせたい。

あくまでもベースは和の食材で、決してラーメン屋寄りではない。聞けば、天然素材だけをたっくさん集めて、とにかく手間をかけて出汁を取っているのだそうだ。化学調味料は無使用。

植物性の素材を多用し、動物性素材は生鮮で丸のまま入荷する鴨肉を解体したときに出るガラと細肉を使用しているそうです。なんという手間暇。

鴨汁に蕎麦をつけて食べると、この世にこんな贅沢あるかなと思うぐらいリッチな味わい。濃厚な鴨汁につけても、蕎麦の味が負けていないのも素晴らしい。

汁の中には鴨のつみれ肉と長ネギと三つ葉が入っていました。つみれは噛むと肉の味がドワーッと溢れ出して大変なことになります。長ネギは飾り包丁がしてあり、食べやすくておしゃれ。

鴨肉が届きました。平皿に三点盛り。燻製、バルサミコ、ナッツの三種類です。

レアで柔らかくて肉肉しい。お高いビストロみたいな味。ちょっと和から離れてみたのかも。口の中の空気が変わって楽しい。

続いて二皿目のお蕎麦。丸抜き 富山県富山市八尾町在来種です。蕎麦殻のツブツブを残さないタイプ。

これはまた! 日本的な穀類の甘みを堪能できる喜びマックス。蕎麦の大吟醸ですね。茹で加減は一皿目と同様に完璧。性質的にこちらのほうが全体がこなれており、しっとりしています。

蕎麦がなくなるのが悲しくなるほど美味しかったです。

最後のお楽しみは蕎麦湯。蕎麦の実を少量の湯でポクポク炊いたところに茹で湯を入れて、ねっとりとした粘度の高い蕎麦湯が作られます。こんな濃い蕎麦湯は初めて。蕎麦湯っていうより蕎麦粥みたいな感じ。

塩だけでもめちゃくちゃ美味しいです! どうしようもなく美味しい。これを鴨汁に入れますと、どんなに元気のない人も元気になってしまうんではないかと思うほど美味しい鴨粥になります。

降参しました。美味しいって聞いてたけど、これほどまでとは。東京都の蕎麦ランキング上位に入る日も近いかと思います。

そういえば一位の東長崎のお店の田舎蕎麦と近い感覚があったかな。あの濃厚な蕎麦の香りと瑞々しさと口当たりの心地よさ。あちらがお好きならぜひ尖も体験していただきたいものです。


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