昭和40年代の我が家にタイムトリップ。
西小山。かがた屋酒店へ梶田商店のお醤油を買いに行った。
余談ですがこの梶田商店の巽醤油は激うまです。東京では西小山と阿佐ヶ谷の二軒でしか売ってません。これを買うため、定期的に西小山に行く必要があるのです。
無事にお醤油を買い、駅の反対側に回り、前から行ってみたかったフルーツパーラーたなかへ参上。
いやあ、これは懐かしい。わたしの実家はもともと八百屋をやっていて、父も青果市場で働いていました。父の仕事の関係で、こういった雰囲気の八百屋さんや果物屋さんをクルマでグルグル回るのが子ども時代のわたしのレジャーだったのです。
これだけ古いと、うちの父はこのお店を知っていたかもしれないなあ。天国にいる今となっては聞けませんが。
席に着くと、テーブルの色が昭和40年代の我が家で使っていたダイニングテーブルと同じ色柄。うひゃああ本物だ。
このお店、きたなシュランにも出たそうですね。決してきたなくはないです。至って手入れと掃除が行き届いていて、古いけどきれい。
あとで気がついた。なんか変な顔のビバンダム人形があるなと思ったら、石田プロデューサーだったのか‥‥。
お店は70代と思われるじいちゃんとばあちゃんがやってる。とても温かくて優しい接客。まるでおばあちゃんの家に遊びに来たみたいな気分。
メニューはパフェとジュースとかき氷とフルーツ盛りがある。すべて300〜500円というお値段。500円のパフェと300円の生フルーツジュースを頼んでも800円ですよ。
わたしは桃パフェと、いちごジュースを頼んだ。
注文してから、じいちゃんがフルーツをゆっくり丁寧にむいて、バニラアイスと生クリームと一緒に盛り付けてくれる。
完熟だ。まさに完熟っていう柔らかくなりかけの、でもどこも傷んでない、きれいな桃がゴロゴロたくさん入っていた。しかもこの桃が常温なんですよね。フルーツは冷えすぎてないほうが甘みと香りを感じる。
バニラアイスと生クリームは普通の市販品なんだろうけど、妙に美味しく感じる。見ての通り、盛り付けは一生懸命だけど素人感を否めない。でもそんなこといいじゃないかって思える。
いちごジュースは、ご家庭のジューサーミキサーで作った味だった。完熟いちごをたくさん使っている。クラッシュアイスは入ってない。ちょっとぬるい。でもそんなこといいじゃないか。美味しいよ。
ここにいると、自分が3歳ぐらいに戻れる気がする。近所にこういうお店あったもんね。母と行って、かき氷を食べたものよ。
そんな母も今は恵比寿三越のジューススタンドでフルーツジュースを毎回飲んで、わたしの弟に怒られる大人になりました。
時は待ってくれない。しかし変わらないものもある。フルーツパーラーたなかよ、どうかこのままで。
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