六本木ソフトウィンド。小林貴子さんライブ。
今日は豪華二本立て。夜の部は六本木で、たかこさんのライブを観てきました。
ボーカル小林貴子さん、ギター木村純さん、ピアノ納谷嘉彦さんのトリオです。
ソフトウィンドには初めて来ました。小さいながらもすっきりと通りの良い空間は居心地がよく、音も人も素直に流れに身を委ねられる場所でした。
わたしは最前列、ピアノ前に着席。ピアノの向こうにたかこさんと木村さん。窓の外は六本木の街のネオンがぼんやり見える。良い眺めだ〜。
ギターの木村純さんはボサノバがご専門。今夜の曲はボサノバやや多め、たかこさんが子ども時代から愛する曲、これぞ本物っちゅうゴスペル、たかこさん得意のスタンダードシリーズなどなど、みっちりと聴かせていただきました。
3月11日という特別な日だったこともあり、祈りの思い多めな印象。それも、あえて歌い手が主役にならず、祈りを捧げる対象を主役にするような、静かなる愛の深さが心に打ち寄せられました。
今日のたかこさんの歌は、水彩画のように優しくて温かかった。木村さんのギターは、自然音のように美しく、ギターから音が鳴っているというより、会場全体 の空気をまるっきり音で洗っているみたいだった。納谷さんのピアノは歌う詩人。指で弾いているのに、声で歌っているみたいに聴こえた。音質のタイプは違う けれど、エロール・ガーナーみたいだなと思った。
その3人の音が合わさり、ときに海辺へ、ときに星空の下へ、ときに空を飛ぶように、旅に連れ出してくれた。
なんて気持ちいいんだろう。そして、聴いていて楽だ。適度な隙間。適度な緩みがある。
小林貴子さんという歌手のライブを、色んな形で見てきた。今日のトリオの演奏は、たかこさんの歌の存在意義が今までとまるで違っているようにさえ見えた。実に面白い。
音楽って無限の可能性があるんだなあと、また思った。音楽を聴く限り、まだまだ知らないことがたくさん起きるのでしょう。死ぬまで尽きないね。
素敵なライブをありがとうございました(^^)
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