自由が丘ハイフン。遠藤フビト ビリー・ジョエルを唄う。
ボーカリスト遠藤フビトさんのライブを見に行きました。ひっさびさ。5年ぶりぐらいでしょうか。フビさんに話しかけたら、ちゃんと覚えていてくれました。嬉しい!
フビさんはわたしが大ファンだったスピットファンクという大所帯のバンド(活動休止中)のフロントマンで、今はソロで作詞作曲プロデュース&ボーカリストとして活動なさっています。
そのスピットファンクでコーラスを務めていらしたのが、小林貴子さんなわけですよ。奇遇にもほどがありますわね。
今夜のライブは、「遠藤フビト ビリー・ジョエルを唄う」っつーことで、最初から最後までビリー・ジョエルでした。これがすごい。ゴイスーーですわ。
フビさんは帰国子女で、英語はネイティブなお人。ただ帰国子女だったらできるっていうレベルじゃなくて、本当に長年発音と発声の研究と訓練を重ねた上でこの歌声になっているんだということを、改めて痛感する今夜の歌でした。
もうね、ビリー・ジョエルの発声の息の量やらコンマ何秒で出すニュアンスまで研究してますね。発音は超パーフェクト。アメリカ人でもここまでビリー・ジョエル歌える人いないんじゃないかな。それでいて物真似じゃないハートフルな情景描写がしっかりできているんです。
職人芸だなあと思ったのが、かなり強いニュアンスをつけて踏み込んで歌う部分でも、すごく体も声もゆるんでいて自然だったこと。聴いていて疲れない。こういう歌い方を目指したいものです。
わたしなんてさ、ものすごくがんばっちゃうんですよね。体も声も顔も力が入りすぎていて、常々それを抜きたいと思いながらスタジオの鏡を見つめています。先は長い!
んでまあフビさんの歌の素晴らしさは筆舌に尽くし難く、皆さんにぜひ実際に聴いていただきたいわけですが、来年もまた11月の最後の週末に同じハイフンでビリー・ジョエルを歌うって言ってました。歌に興味のある人はぜひ!
歌もさることながら、MCもまた面白くて、ひとこと漏らさず身のあるお話でした。
今日はビリー・ジョエルの人生ストーリーについて、かなり詳しくマニアックに語ってくれました。
あの大スターのビリー・ジョエルが、最初は鳴かず飛ばずで自殺未遂までして頭がおかしくなって入院を何度もしているとかね。アップタウンガールのモデルが元プレイメイトの絶世の美女でビリーの2度目の結婚のときの奥さんだとか。全然知らなかったわ。
それぞれの歌にまつわるエピソードや背景なども、リアルで面白いお話ばかりでした。フビさんが語ると、実際の情景や心情が浮かび上がるように聞こえるんですよ。これでだいぶわたしもビリー・ジョエルに詳しくなったな!
本当にねー、才能のある人に触れるのは何よりの勉強になりますよ。今夜はめちゃ勉強になった。何より楽しかった。
こんなに家の近所で大好きな人のライブ見れて良かったな。紅茶美味しかったし。幸せ。