田町で出会った絶品ピエモンテ料理。リストランテ・ラ・チャウ。
ここ数日、田町のホテルに籠もってました。私にとっては未開拓の地だった田町。調べてみると、美味しいお店がざくざく見つかりました♪
最初の日の夜に訪ねたのは、田町駅から芝浦側に出て徒歩5分ほどの場所にある、リストランテ・ラ・チャウ。トレストイン田町というビジネスホテルの1階です。スマイルドラッグの向かい。
カウンター席とテーブル席あり。私はカウンター席に着席。ディナータイムがオープンしたばかりの時間なのに、お客さんがひっきりなしに来る。かなり人気のお店なのが伺える。
適度にカジュアルで、明るい大人の雰囲気。初めてでも居心地がいい。マダムやチャーミングな男性たちが、てきぱきと立ち働いている。カウンター越しに、一人で来た私に気遣って、ほどほどに上手く構ってくれる。いいな。嬉しい。
初めてなんで、シェフのお薦めコースにしてみた。5250円で、前菜からバーニャカウダ、パスタ、リゾット、メイン、デザート、食事中のワンドリンクとコーヒーまでつく。
アレルギーと、嫌いな食材をかなり丁寧に聞いてくれた。そういう気遣いに安心した。
前菜4種盛り合わせ。左上から時計回りに、ポテトサラダの上にコッパ、豚肉のパテの上にパルミジャーノチーズ、ヒシコイワシの自家製マリネバジルソース、稚鮎の南蛮漬け(カルピオーネ)。
ふむふむふむふむ。一つ一つ、きちんと作ってある。まともな素材でまともな味をオーソドックスに出してくれる感じのお店なんだなと、良い第一印象を持った。
料理名は私が記憶をもとに書いているので正確ではありません。
黒いパンと白いパンの二種類を出してくれる。生地がみっしりしているパンで、食べ応えあり。
バーニャカウダ。ここでこれぐらいの量はちょうど食べやすい。
ホタテとズッキーニとトマトとからすみのタリオリーニ。
「ややっ、これは美味しいな」と少し姿勢を正した。全体の具材の量と、トマトソースの絡み具合、パスタの弾力、すべて良かった。たくさんの素材が入っていながら、全体の整合性がうまく取れていた。
サフラン風味のリゾットの上に煮込んだ挽肉と青カビ入りチーズ。
「おおお!? 美味しい!」と身を乗り出した。かなりいい塩梅に煮込んである挽肉。これだけでドンブリごはんいけそうなぐらい美味。チーズとの相性はもちろんナイス。サフランリゾットは柔らかめで、サフランの香りが贅沢なほどに濃い。
メインは3種類の中から選べる。私が選んだのは、フィナンツィエーラ ピエモンテーゼ。ページの一番上の写真がこのお料理。
「鶏のトサカ、レバー、砂肝、ポルチーニ茸などをマルサラ酒で軽く煮込んだ郷土料理です」と書いてあった。
いやいやいや、鴨肉とフォアグラがバッチリ入ってるじゃないですか。内容は日によって変わるんでしょうか。だとしたら、私はすごくいい日に行きました。
文句なしに絶品。私の大好物が、これでもか!というぐらい凝縮されていた。
レアな赤色をきれいに残した鴨肉、ふわっふわで濃厚なフォアグラ、コラーゲンがたっぷり摂れそうなプルプルの鶏のトサカ、ソースとの相性ばっちりのレバー。それにいくつかの野菜とハーブが合わせられ、素晴らしい味の多重奏が完成されていた。
素材がいいだけでなく、ソースの味と香りとコクが最高。この値段で、こんな立派なメインが出てくるなんて驚き。値段の話を抜きにしても、単純に味的に素晴らしい。私があまりにも大コーフンしているので、シェフが出てきて喜んでくれた。こちらこそ嬉しいです!
デザートの盛り合わせ。
プリンみたいに見えるのが、クラシックなパンナコッタピエモンテーゼ。これが濃厚でたいへん美味しかった。パンナコッタってうけどほとんどプリンのような味。いやはや美味しい。
アツアツのチョコレートがとろんと出てくる、ガトーショコラも美味でした。
最後のカフェオレに、ハートのアートを施してくれました♡ 嬉しいですわん。美味しいカフェオレでした。
今回たまたま見つけたこのお店。今度はここのお店に行くために田町に行くことが増えるかもと思った。
どうやら私は、ピエモンテ地方のお料理というのが好きみたいだ。大好きなイタリア料理屋さんが、みんなピエモンテ地方のお料理を看板にしていることに気づいた。
中でもラ・チャウはリーズナブルで良い。この値段、この味でこの雰囲気なら、人を誘いやすい気がする。
ここに行くたびに、今回のメイン「フィナンツィエーラ ピエモンテーゼ」を頼んでしまうかもと思ったのだけど、「姫っこ地鶏とポルチーニ茸のロートロのオーブン焼き」や、「ピエモンテ風 様々なお肉のワラ包み焼き」も気になりすぎる!
今までうっかり田町を見逃してた。これからは通うぞー! 何しろラ・チャウのお隣は、あの有名なホーカーズなのです。こちらもすごかった。そのお話はまた今度。
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