「vacanza 大人の極上の夏」楠瀬誠志郎ライブ。六本木STB139。
私が通っているボイストレーニングスクール、breavo-para(ブレイヴォーパラ)の校長、楠瀬誠志郎先生のライブがありました。
場所は六本木。芋洗坂のライブレストラン、STB139スイートベイジル。今回、初めて中に入った。いつもあの辺を通るたびに、いつか行ってみたいなと思っていた。楠瀬先生のライブでその夢が実現するなんて、この上なく嬉しい。
文章と関係なく、当日食べたお料理の写真をさしはさみます(笑)
チケットは即日ソールドアウト。楠瀬先生が単独ライブをなさるのは、8年ぶりのこと。私がbreavo-paraに入学したのが5年前だから、イベント的に数曲歌ってくださったときや、杉真理さんのライブのサポートメンバーとして登場したときしかステージの上の楠瀬先生を見たことがなかった。
何年もボイトレ学校のアンケート用紙に、「楠瀬先生のライブが見たいです!」と書き続けた甲斐があった。そのおかげか? 夢が叶った。
向かい合ってお話してるだけで、腰が砕けて溶けてしまいそうな楠瀬先生の声。CDで歌を聴くごとに、生で歌ってくれたらどんなに最高だろうか!と、ずっと思ってた。
待ちに待ったその日が来た。
当日は18時開場で、ボイトレ仲間とその時間に待ち合わせしていた。ちょっと早めに着いちゃったなと思って20分前に行ったら、もう大勢来ていた。みんなワクワクしすぎ! 聞いたら「お昼から来てウロウロしていた」「会社を早退して2時間前に着いちゃった」「会社休んじゃった」なんて人もいた。
開場時間を過ぎて入場。席は中に入ってから好きなところを選び、お店の人にエスコートしてもらう形だった。私たちは真ん中の島の一番後ろに着席。バッチリだ。ステージがよく見える。
開演までの1時間半、とにかく食べた☆ ここのお料理、美味しかった。しかも高くない。1200円前後のメニューを中心に、値段で迷うようなことのないラインナップ。かなり食べたわ。ここってこんなにおなかパンパンになるまで食べる場所じゃないんじゃないの!?(笑)と思いつつ止まらず。
特に、「オマール海老、ズッキーニ、インゲン、キューリのゼリー掛け」と「イベリコ豚のグリル」は私のツボでした。
すっかり満たされたおなかを抱えておしゃべりしていたら、あっという間に開演時刻。いやー、幸せだわ、この流れ。
ステージに登場した楠瀬先生は、いつもよりさらにピカピカに磨かれた巨大なオーラに包まれて、パーン!と舞台の中心に立っていた。圧倒的存在感。威圧感とは異なる、純粋な力強さをもととした自信に満ちあふれている。そのあとのMCを聞いて思った。きっとご自分の使命を強く確信しているからこうあることができるのだろうな。
そのMCの内容を、うろ覚えながら書き記します。
「311以来、ボクができることって何があるだろうかと、ずっと考えていました。考えて考えて、やっと一つの言葉に落ち着きました。それは、人々の感情をきれいにするために、ボクは歌い続けるということ」
「もちろん生きていれば様々な感情を持つことは避けられないです。それでも、きれいな感情を残して、あとは流していける心と体に皆さんになってもらうことができれば、ボクは幸せです。ボクたちクリエイターは、そういう形で世の中を良くしていくことができる存在だと信じています」
「考えるだけでなく、実際に行動をして、感情をきれいにしていかなくてはならないと思います。だからボクは歌います」
「こういったライブをきちんとできる形の場所だけにとどまらず、もっとみんなで五感を使って感じられるようなライブをやりたい。みんなに提案があるんです。みんなでどこかに出かけて行って、一緒に釣りをしたり遊んだり、その土地にあるものを見たり感じたりしながら、夜にはライブをして歌を聴くなんてどうですか? 沖縄でもハワイでもいいから、みんなで出かけませんか? ボクはこれから、その計画についてみんなにどんどん提案していきますから、レスポンスくださいね!」
そんなお話だったかと思う。
なんて素敵なんだろう。やっぱり楠瀬先生は、楠瀬先生だ。強い光をこんなにも世にもたらしていて、それでもなお、一人の普通の人間として一生懸命考え続けている。同時に、考えてから実際に動かしている。自分が動くことで、まわりの空気や人も動くきっかけを作っている。
私はよく、楠瀬先生は自然霊のような人だと感じる。楠瀬先生のオーラをなんの気なしに見ていると、大きな空に浮かぶ雲や、木漏れ日がまぶしい竹藪、背の低い草花が生え、それが風に吹かれながら、どこまでも続く大地などが見える。
どうにも不思議すぎる存在で、人間を超越しているなあとよく思う。でも楠瀬先生の口から出る言葉は、いつも人間らしく、必ず普通の人間であることから出発して、クリエイターとしての使命と行動を一致させることに真剣だ。
決して悪い意味でなく、先生はモロにアーチストっぽい人とよく言われているし、私もそうとしか思えないことが多々ある。でも見方を変えれば、誰よりも真面目な一人の男だ。そこが途轍もなく格好いい。
ライブは一部と二部に分かれていて、前半はじっくり聴いて心に染み込ませてくれる感じの曲を。後半は熱くてエモーショナルで、心と体を突き動かされるような感動を与えてくれた。
どこまでもどこまでも奥深く澄んだ森のような声。低音はあたたかく、中域は力強く、高音は耳で聴くヨーガのように特別な周波数だった。これは・・・いくら習っても真似はできないなと思う。でもこの表現力の大きな幅を見せてもらうだけで、自分の中に眠る可能性を揺さぶられていることを感じる。だってすごく、自分も歌いたくなったもの。
この人は本当の意味で先生であり師匠だな。私は楠瀬先生が直接指導なさるクラスの生徒ではないけれど、breavo-paraに通っている限り、あの場所で楠瀬先生のエネルギーを常に受け取っているんだと思う。
ライブで聴いた中で、「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」「2月1日、晴れ」「FLOWER」が特に私の中に響いた。誰に聴かせるわけでもなくても、練習しようかな。
楠瀬先生が以前言っていた。「音楽というものは、聴いてるだけでもわかることと、歌ってみて初めてわかることがある。どんな気持ちでこの歌が作られて、歌われているのか、歌ってみないと気づけない感情がある」
そうだなー。私もたくさんの歌を歌って、たくさんの感情に気づきたい。私は歌い手じゃないから、そこで気づいたことは、身近な人とのつながりや、仕事でお会いした人たちとの関係の中で光に変えていければと思う。
本気で歌ってみよう。いつか誰かの前で、歌えるかもしれないしね(笑)
楠瀬先生、大きな感動と、たくさんの気づきと、いくつもの私自身の力を教えてくださってありがとうございます。
それにしても、共同体験型宿泊つきライブの企画が気になる! 私は北海道で川遊びして山菜摘んでみんなで料理して食べて、温泉入ってライブを聴きたいな♪
さて、来月もモーションブルー横浜で楠瀬先生のライブがある。
「vacanza 大人の極上の夏」がテーマ。まだ終わってないけど、こんな素敵な夏になってよかった。次は横浜で会いましょう。
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