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2012.07.26

横浜、サローネ2007。サローネ史上最高のコース。

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元町中華街の駅のすぐ近くにある、サローネ2007に初めて行きました。予約数ヶ月待ちが当たり前の大人気レストラン。食べログでの評価も、横浜グルメランキングで1位という栄冠に輝いています。

この日はたまたま横浜に泊まりに行く予定があり、どこで夕飯を食べるか考えていたところに、サローネのドタキャン空席情報がtwitterで回ってきた。これ幸いとお返事を送ったらOKとのこと。サローネグループの統括マネージャー藤巻さんがちょうどいらっしゃる日だった。嬉しいな♪

藤巻さんは、モンドで行われたチャリティーディナーでお会いしたとき、猛烈な存在感にノックアウトされた。同じ空間にいるだけでお料理が美味しくなる人だと思った。

しかも、下戸の私なのに、お酒を飲まなくても心地よくお食事ができるように、とてもあたたかい気遣いをしてくださる。おかげさまで、安心して御馳走に集中できます。

その藤巻さんが、サローネ史上最高のコースとおっしゃる7月のコース。サローネはワンコースのみのお店で、好き嫌いやアレルギーがあれば対応してくれる形です。

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さて最初のお料理は、山形牛サーロインのスピエディーノ。定番で毎回登場するメニューなんだそうだ。

一口の幸福が、ドカッと心の中に入ってくる。この熱い肉のたましいが、お腹の底から食欲をかき立てる。「うわあ、いきなりおなかが空いてきた!」と感じた。

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で、次に出てきたのが、オマール海老のカタラーナ。

オマール海老の上にパイ生地を乗せて、周囲に野菜やナッツやソースやスパイスを宝石のように散りばめている。こんなにたくさんの要素の入った料理をいきなり最初に出すというのも考えてみたらユニークなんだけど、そんなことに気づきもしないほど自然にすべての味を組み合わせて楽しめた。

「どんどんジェットコースターのようにお持ちしますよ」という藤巻さんの言葉通り、リズム良く完璧な料理が運ばれてくる。こんなに満席でいて、こんなに手の込んだお料理を、しかもデザイン的にも完全な盛りつけで出してくれるなんて。なんだか魔法のよう。

それに、高級なレストランなのに、雰囲気がとても心地よく熱い。うるさいわけではなく、この店を愛するお客さんたちの思いと、お店の人たちが抱く本気の思いが、なんとも好ましい熱気になって空間を包んでいる。ここは特別な場所だ。

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鮮魚のヴァポーレ。こちらも定番メニュー。この日は金目鯛だった。

どのお料理も、テーブルに届いた瞬間の香りでまずグワンと気持ちが上がる。香りで心を掴まれて、見た目で愛でる楽しさを味わい、食感と味覚で深く自分の中に取り込み、すべての欲を満たす。

仕組みとしてできるお店は他にもあるのかもしれない。でもこの流れの一つ一つに、ここまで明確な意志と誇りを感じられる店はあまりない。

こちらのお料理、柑橘系の香りがして、食べるとふっくら金目鯛の肉の味が真ん中に立って、オンステージが始まる。脇役だと思っていたスープが、最後には美しく幕を閉じる。小さなこの器の中に、こんな感動が詰まっているとは。

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パンも届きました。意外にも和風の優しさを感じる味。ふんわり柔らかく、酒種のような天然酵母系の香りがした。

もちろん食べ終わったら次のあたたかいパンを持ってきてくれるのだけど、この日はお料理の味に強く向き合いたくて、パンは一つだけにしておいた。おなかが空いてたら10個ぐらい食べられちゃいそうなぐらい美味しかった。

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カラメッラ アマトリチャーナ。

パンチェッタを包んだラビオリ。ふわっとかかっているのはトマトの泡。ラビオリの下にはペコリーノのクレマが敷いてある。

実に美味しい。ラビオリの生地のちょうどギリギリの硬さを残した食感、パンチェッタの味の濃さ、複数のソースで変化が自然発生するドラマ。喜びが波のように来る。

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穴子のインヴォルティーニ アーモンドのズッペティーナ。

紙のように薄い生地で穴子を巻いて、カリッと揚げたフリット。口に入れるとカリカリサクサクと心地よく割れる。

その中に、穴子というには脂っこさを排除した粋な白身魚のような身が、ふっくらと存在している。何も言われなかったら穴子だと気づかないかも。おしゃれな食べ方だなと思った。

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ラザニエッテ 山羊ラグー グリーンピースのクレマ。

うお〜〜〜。ラザニアはこういう食べ方があるのか。山羊、美味しすぎる。コックリとコクのある柔らかな肉。ミントやグリーンピースのピューレをつけて食べれば、深みのあるお肉に薬味をつけて食べるようなコントラストを楽しめる。

味つけも素材も量も過剰ではないのに、非常に美食の実感があり、強く心に残った。

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ボタン海老とフォアグラのクッキアイオ。

本当は牡蠣なんだけど、牡蠣が食べられないのでボタン海老にしてくれた。

このお料理は一口で食べるワンスプーン料理。やや大ぶりのボタン海老のフライを、下のフォアグラのテリーヌごとガブッと口に放り込む。

これはやばい。めちゃくちゃ美味しい。至福という言葉しか頭に浮かばない。ぷっくりとしたボタン海老の身がはじけそうなボリュームの、熱々のフライ。そして本来主役が当たり前のフォアグラが、しっかりと脇役にまわって全体の美味しさを引き上げている。

幸せを味わいたい人は、これを食べるといいんじゃないかな。

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急にあたりが暗くなったと思ったら、お誕生日祝いの儀式が始まった。厨房から大勢の人が出てきて、お誕生日のテーブルを囲んで拍手を。歌とか歌わないところが大人ですね。

この日は、サローネグループのテアトリーノで出会ったお二人がお付き合い一周年のお祝い。ポルタポルテーゼで出会ったお二人が結婚十周年のお祝い。そして3名様のお誕生日だったんだそうだ。すごい幸せラッシュの空気を浴びた!

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豚肉のサルティンボッカ。

本当は馬なんだけど、苦手なので豚にしてもらった。アレルギー多くてすみません。快い対応、しかも代替品的な残念さ全くないテンションのお料理で感激です。

サルティンボッカは、お肉にセージと生ハムを巻き付けてソテーした料理。低温調理っぽく見えますが、低温調理とはちょっと方法が違うんだそうです。さらに手間のかかることをなさっているらしい。

左上のナルトみたいなのは、ビーツなんだそうです。エコファームアサノさんのお野菜を使っていらっしゃるみたいです。

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もうこれが、最高のお肉ちゃんで! しかもセージと生ハムがどうしてこんなに合うんでしょう!? 完璧な味。参りました。

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デザートすごい器で来ました。

ラムとチョコのセミフレッド 桃のカンパリマリネ。

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いろどりもきれいで、今までのお料理の余韻を完全には消し去らない上品な味加減。桃の上に乗ったミントが、今まで食べたことのないようなすごいミントの味だった。とにかくワイルド。囓るとミントの味と香りがバーンと弾ける。これもアサノさんの畑から届いたんだそうだ。

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最後の紅茶と一緒に焼き菓子を。

美しい盛りつけにワクワク。

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はじっこから順番に、ひとくちずつテンポ良く口に入れる。次はどんな味?と考えながら目で見て楽しむ時間。幸せだな。

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食後のミルクティーをたっぷり。

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驚いたことに、最後にこんな料理図解を持ってきてくれた。うわー、すごい。イラストがきれいだし、今日のお料理を全部じっくり振り返ることができる。特別な時間を過ごした幸せを、この図解で何度でも鮮明に思い出せるね。

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今度はいつ行けるのかわからないけど、また違う季節のお料理を食べに伺いたいなと思った。

渡部シェフ、藤巻さん、ありがとうございました。

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