自由が丘で働くお仲間と約束をして、女性5人でロクロナンに集合しました。
私の仕事場の階下にある、ソーワアイスの松浦店長とお話していたときのこと。「今度、自由が丘で働く女子の会っていうのやろうと思っているの」と。「えっ!私もまぜてくださいよ」と言うと、「ふっふっふ。当然もうメンバーに入ってますよ!」と返されたのであった(笑)
せっかくなら、とびきり美味しいお店をということで、ロクロナンを提案。全員一致で行ってみたいというお返事をくださった。話が早い♪ こういうときは、万事うまくいく。
参加メンバーは、松浦さんと、MBTウォーキングスタジオ自由が丘店の幸田さん、多賀谷さん。松浦さんの大学時代のお友だちのIさん、そして私。
MBTは私が2〜3年前から愛用しているウォーキングシューズ。マサイ族シューズとも呼ばれる、靴底にアーチのある靴。一見不安定に見えるものの、実際に履いてみると、前にスイスイと進んで実に歩きやすい。同時に体幹を鍛えるトレーニングができるという素晴らしいシューズ。
幸田さんは、私が表参道スタジオで初めてMBTを買ったときに接客してくれた人。その幸田さんが、昨年自由が丘に新しくできたMBTの店長として異動なさってきて、「あら、どうしてここに幸田さんがいらっしゃるの!」という再会を果たした。毎日大勢のお客様が来るのに、幸田さんはなぜか私のことを覚えていてくださった。
自由が丘スタジオのオープンとともに、神戸から異動してきた人が、多賀谷さん。そのMBTのお二人が、アイスクリーム大好きで、ソーワアイスさんの常連さんになったのが、私とさらに距離感を縮めるきっかけになった。ご縁は不思議なもの。
上の写真は、メインのうちの一皿。鴨もも肉のコンフィ。ここにたどり着くまでの前菜からの流れを先にご覧くだされ。
アミューズは、たまねぎのブランマンジェ。
いきなり面白い。何度行っても「あ、今日来てよかった!」と思う何かを用意して待っていてくれる。こうしていつも、楽しませてくれる石井シェフが好きだ。
甘くなるまでゆっくり火を入れた玉ねぎと、フルフルのブランマンジェがこんなに合うなんて。玉ねぎは苦みが全くなく、さりげない中に細心の気遣いとセンスを感じる。
自家製パンとともに、豚肉のパテとバターが供される。いつもながら丁寧で良いお味。人を連れていくと、いつもこのアミューズとパンとパテだけの時点でもう感動してもらえる。今宵もまた然り。
ナスキャビア。
私のお気に入り。よく頼む。サッパリした味で、熱くないのに心に火が灯り食が進む。もー止まらない。さっそくエンジンかかった。
地鶏白レバーのムース。
なんと芸術的な盛りつけ! 手前のピンクの薄切りは、カブのピクルス。奥側にあるボール状のピンク玉が白レバーのムース。
白レバーを使った料理でも、普通のレバーと代わり映えのしないものって案外多い。この白レバー使いは非常に効果的。アクが少なく、苦みがなく、舌触りのキメがこまかい。
カリカリになるまで水分を飛ばして焼かれたパンに、ねっちりとして新鮮なムースの味がうまく乗っかる。これもまた無限に食べたくなる。やばいぞー。
さりげなく添えられたピクルスもまた、実にちょうどいい塩梅で食べやすい。すっぱすぎない。生すぎない。
山梨県東八郡原田さんからのサラダ。
やっぱり毎回頼んじゃう(笑) どうしてもこれが美味しい。普段は野菜なんて食べないのに、これだけのレベルで美味しいとたまらなく欲する。毎回、野菜の内容が変化しているのも楽しい。
原田さん直送の野菜の美味しさと、砂肝とハツのコンフィの柔らかい旨みが極上のハーモニーを奏でている。このコンフィがねー、本当に美味しくて。あったかいコンフィとしゃっきりした野菜を交互に食べるのは極楽。
みんな口々に、「どうしてこんなに砂肝が柔らかいの!」「野菜美味っしいー!原田さんすスゴイ!」「こんな美味しい野菜、ふつうじゃ食べられない」と言っていた。そうじゃろうそうじゃろう!
フレンチというとかしこまったイメージが先に立つけれど、ここはこうやって気前よくよそられた料理を、みんなで気兼ねなくシェアして食べられるところも良い。
エスカルゴのフリカッセ。
これもまだ前菜ですよー。素敵すぎて前菜というレベルじゃないように見えますが前菜です。
今日はまた格別な美味しさで。前にも増して、野菜の味を上手に引き出して料理なさっていた。この深い緑色のコンビネーション。得も言われぬ美味です。ニンニクとバジルの味が小憎いほどに効いてる。
菱形に焼いたさくさくパイに、丁寧に仕込みをされたエスカルゴが溢れそうに入れてある。いや、溢れてた。全く幸せですよ。この味は。
同席の女子全員が、思わず高い声で、「んー!美味しい!」と叫んだ。
タラのクネル。
出ましたーーー! 石井シェフのスペシャリテ。この美味しさには、食べてから数日後までうなされます。脳裏から離れない。危険なメニューです(笑)
はんぺんみたいにふわふわの食感。味は高級感のある繊細で複雑な味。タラそのものの味がしっかりとしつつ、クリームやソースの味と創られる総合的な質感が素晴らしい。
口にすると、心に喜びが満ちる。たぶん、見た目では想像できない味。
添えられた麦のリゾットと野菜もソースによく合い、お皿を舐めたいぐらい美味しい。
豚肩ロースのグリエ。
大きなお皿にめいっぱい乗って出てきた! 驚きの声をあげる自由が丘女子たち。
「すごい大きさ!」「このお肉、絶対美味しそう!」「お肉の下にこんなにお芋が沢山!」「肉を見た瞬間のワジョさんのテンションの上がり方もすごかった!」などなど(笑)
期待を裏切らない美味しさ。裏切らないどころか、大幅に味もボリュームもクライマックス。これだけ大きくカットした豚肉が、弾力とうまみをギューギューにたたえている。
噛めば脂と肉汁と赤身の味が、口の中で何度も爆発する。本当に良いお肉だし、仕込みと熟成と調理の技術が素晴らしい。
以前食べたときより、ますます美味しくなっていた気がする。
鴨もも肉のコンフィ。
ページトップと同じ料理。たまらん!!
焦がさない限界まで火を入れた皮のパリパリ感。骨がスルッと抜けるほどのお肉の柔らかさ。しっとりとした肉の表情。
粗野なほどにぶつ切りにした皮付きニンジンの驚くべき甘さ、旨さ。上に乗った縮みほうれん草の、本当の野菜らしい苦み。肉の下に隠された焼き葱の奥深い甘み。肉と野菜の味を引き立てるソースのさりげなくもしっかりとした存在感。甘すぎないバランスが好き。
いま書きながら思ったのだけど、やっぱりこのお店、どんどん美味しくなっている。初めて行ったときから美味しいと思ってたけど、日々こんなに進化しているなんて。良いお店は料理に向き合う姿勢が違うんだなあ。
恒例の、あまりにもちゃんとしたつけあわせにビックリのコーナーです。
こちらはじゃがいもにシュー皮をつけて焼いたもの。美味しすぎるっ! つけあわせも、来るたびに毎回いろいろと工夫して出してくださる。美味しいのと同時に、そういう気持ちが嬉しい。
だいぶトークも盛り上がった。気がつけばもう2時間半ほど経過。そろそろデザートを食べて帰らないと。
こちらは多賀谷さんと松浦さんが頼んだヌガーグラッセ。
味見させてもらった。ヌガーとナッツを軽いアイスでまぜたもの。ヌガーの味が極上だった。ヌガーってこんなに美味しいのかな。どこか外国の街のキャラメルの味だな。あ、そうか。フランスの街か。
幸田さんが頼んだヴァシュラン。
生クリームとアイスクリームが層になっているアイスケーキ。幸田さんは本当にアイスがお好きなんだそうだ。とても幸せそうな表情で召し上がっていた(^^) 味見させてくれてありがとう。私もこれ大好きです。
Iさんが頼んだガトーショコラ。
こちらもちょっと味見。うまあああああい! こんな美味しいガトーショコラ、食べたことがない。外のカリッと感。中のチョコがだらしなく流出しない、ちょうど良いトロトロ感。甘さのバランス。パーフェクトです。
シェフが、「今日は特別にシュークリームもあります。1個だけ」と言うと同時に反射的に「私それください!!」と臆面もなく言う幹事のワタクシ。幹事が楽しまなくちゃ良いお食事会じゃないよっ!!という持論を実地で展開。すまんのう(笑)
いやー、絶品。しっかり丁寧に作られたカスタードクリームには、惜しみないバニラビーンズと、きちんとシロップとして完成させたリキュールが絶妙にブレンドされていた。
今キッチンで焼いたばかりのシュー皮から漂う甘やかな匂い。これを幸福と言わずしてなんと申せましょう?
最高でしたー☆
食後のカッフェは、カフェオレを選んだ。
もう十分すぎるほど満足。このレストランは、訪れる人を幸せにするなあ。いつも安心して友だちを連れて行ける。今日のメンバーもみんな満ち足りた顔をしていた。嬉しいな。お誘いして良かった。
最後にお財布にも嬉しいお値段でした♪ 食べログに出てる平均価格の下のほうぐらい。
友だちと二人ぐらいでしみじみ行っても居心地がいいし、こうして大勢で行ってモリモリ取り分けてもなおのこと楽しいです。
また今日のメンバーで行く計画を立てないとね♪♪ 皆さん、ありがとうございました(^^)