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2011.09.01

父との別れ。

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本日、2011年9月1日。同居する私の父の葬儀が滞りなく終了しました。享年83歳でした。

ごく身内のみの密葬にて執り行いましたため、葬儀が終了するまで公表を控えておりました。ここ2週間ほどの間にお会いする約束のあった方には、メールでご連絡しておりました。温かいご配慮をくださいました皆さまに、心より感謝しております。

父は先週、木曜の夜11時過ぎ、自宅のベッドで、眠るように亡くなりました。上の弟と普通に話してるうちに、すうっと突然、呼吸を止めました。全く苦しむことなく、本当に安らかな最期でした。

そのときちょうど、私も家にいて。息を止めたはずの父に、「お父さんしっかり!」と声をかけたら、ほんの一瞬だけ顔を動かして、「ああ」と言ってくれました。でもそれっきり。

最期の日まで、デーサービスに行ってお友だちと会話し、帰宅して家族と夕食を食べて、ベッドに横になってからも、いつも通りの父でした。とても平和で、穏やかな最期の一日だったと思います。

心肺停止状態で病院に運ばれ、蘇生を試みたものの、深夜1時過ぎには弟から、「今度はだめだったみたいだ。もう全部の管も外した。急がなくていいから来て」と電話が来ました。病院で死亡が確認された、8月26日が命日になりました。

ここ一ヶ月だけでも、三度目の呼吸停止・意識消失状態でした。2年前の発病から数えると、8度目ほどの危篤。そう、父は、本当によくがんばったのです。

病院に向かうタクシーの中、母に一言だけ、「体調は大丈夫?」と話しかけました。あとはもう無言で、どんな言葉も無力のように感じるような、長い長い時間。家から15分ほどの距離が、まるで永遠のようでした。

霊安室で対面した父は、まだ自分が寝ているとしか思ってないようでした。そうか、まだ気がついてないんだ、でもそれだけ安らかな気持ちで眠ってるということだから、いいかなと思いました。

明くる朝、ちょうど6時に、父の親友の亡きYさんが、迎えに来るのがはっきりわかりました。ああ、お迎えって親類だけじゃなくて、親友のこともあるんだななんて、妙に感心してしまった私です。

そのあと、天国に行ってからの様子を、父は私に克明に見せてくれました。その様子を、今のところ毎日記録しています。

昨日の水曜がお通夜で、今日が告別式。父はいつも人のお通夜に遅刻して行く人でした。自分のお通夜にも、ゆっくり遅れて現れました。最後まで来ないつもりかと思って、ちょっとヒヤヒヤしました。

今日の告別式は、父は朝から自宅でラジオ体操をして、好物のあんパンを食べて、斎場までウォーキングで先に向かっていました。親族席で自分の祭壇を眺めて、「立派な祭壇でぶったまげた」と言いました。もう遺体は自分という感じがしていないみたいでした。

お骨になって、精進落としの食事をして、先ほど帰宅。自宅の祭壇に、大袈裟なほど多くのお花が飾られています。花好きの父らしい祭壇です。

脳梗塞で倒れてから2年というもの、父本人も、家族も、みんな本気でがんばりました。父のユーモラスな性格ゆえか、ハードなリハビリや、深刻な病状のときにも、いつも笑いがありました。そして今日の告別式までもが、笑いがこぼれる温かい雰囲気でした。それは父の人徳でしょう。

「たましいは永遠」ということを、父は身をもって私に教えてくれています。今までも、仕事や、スピリチュアリズムの勉強を通して、そのことは知っていたのですが、ここまでリアルタイムで実感しながら進行するのは初めて。父のおかげで貴重な経験をさせてもらっています。

肉体が滅びても、父は確かにここにいて。これから霊界での修行に入るときも来るかとは思います。しかし父のたましいは、この先も永遠だと素直に思えます。だからと言っては変ですが、あまり寂しくありません。私は傍から見たら薄情に見えるぐらい、泣いていません。少しは泣かないと不謹慎かなと思うぐらい。

でも私が泣かない理由が、少しでもわかってもらえればと思い、この日記を書きました。たましいは永遠であり、あの世とこの世はつながっている。肉体を脱ぎ捨てた人は、肉あるゆえの苦しみから解放されて自由です。いつもほとんどスピリチュアルなことを書かない私が、どうしても書きたかった実感です。

これから数日間、父が私にくれた少しの休日を味わいます。来週の半ばにはきっと、エネルギーチャージ満タンにして仕事復帰します!

父という霊界の味方を得て、私はますますお仕事がんばれる気がしています。

私がコピーライターをやめて手相カウンセラーになったとき、なぜか父はとても喜んでくれました。今までも応援してきてくれたし、これからもきっと応援してくれるはず。

お父さん、ありがとう。私の命はあなたにもらった大切なもの。必ず生かしてお返しします。

天国で、大好きなスポーツを楽しんでください。

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コメント

このたびは突然のことで言葉もありません。
御尊父様のご逝去、謹んでお悔やみ申し上げます。

でも、ワジョさんのこの日記を拝見していると、このお悔やみの言葉は正確ではない気がします。
それでもこんな定型的なお悔やみしか申し上げられず、情けないのですが。

ワジョさん始め、ご家族の皆様、さぞお気を落とされたり、諸々忙しない毎日が続くかと存じますが、くれぐれもお身体をお大事になさってくださいね。

投稿: kawaton | 2011.09.01 19:46

ワジョ、突然のことで驚いています。深く哀悼の意を捧げます。
ワジョが気丈に前を向いている様子が日記でわかりました。
お父さん、家族に囲まれ永眠できたのですね。
そしてこれからもお父さんがワジョの力になってくれるんだと知って安心しました。
ワジョ、そしてご家族の皆様、ご心痛とお忙しい日々、お体にお気をつけ下さい。

投稿: まーたん | 2011.09.01 23:35

>kawatonさん
ありがとうございます。
こういうとき声をかけていただくと、
まことに心に染み入ります。
まだ終わったばかりで、家族みんな
ポヤ〜ンとしています。
なぜかみんな、前より少し優しくなったかも?
父を心配させないようにしなくてはねっ・・・。

>まーたん
ありがとうございます。
ほんとに自分でも思った以上に落ち着いてて
不思議な感じです。
父が誰にも看取られずに逝ってしまうのを
何よりも私は怖れていました。
そうならなくてよかった。
ホッとして、爆睡しまくってます。


投稿: ワジョリーナ | 2011.09.02 00:51

お父様のご逝去謹んでお悔やみ申し上げます。

脳梗塞を患われてから2年、ご家族で何度もこの時を心配されたんですね…。ほんと、その度の心中いかばかりかと思います。
そして、最後の時をご自宅で、ワジョリンも傍で居たあげられたのこと、きっとお父様の何よりの希望だったと思います。
永眠された後も、通夜、葬儀のお父様の様子を伺えるたのはワジョリンならではのことで、故人はこんなふうに自分の葬儀を見ておられるんだなぁと、とても興味深く読みました。
ご家族みんなでご葬儀も執り行って、お父様も残されたご家族を頼もしく眺めておられたと思います。
ワジョリンは、今も傍にお父様の気配を感じてることとはいえ、やっぱり寂しいですよね…。
親にとってはいくつになっても子供は子供だろうし、子供にとっても親の死どんな形にしろ、寂しくて辛いものです。
今しばらくは、子供の時のままの気持ちでお父様を想ってゆっくりと過ごして下さい。
ワジョリン、お母さまのお身体も気遣いながら偉いです。そう想いながらも、娘としてはなかなか口にできないですよ…。立派です。

投稿: ゴン | 2011.09.02 03:55

>ゴンさん
ありがとうございます。
そうなんですよ。
父にとりましても、理想の亡くなり方だったと思います。

告別式の帰り道、叔母(父の妹)が、
「私もこんなふうに死にたい!本当によかった!
あ、ごめんなさい、よかったなんて言ってしまって」と言いました。
いやいや、それって最高のはなむけの言葉でしょう。
うれしかったです。
私たち家族も、「これでよかった」と何度も言っていましたしね。

私がこういうタイプの人間でよかったと思ったことの一つが、
棺桶に入れたいものを父に聞いたらすぐ返事が返ってきたことです。
亡くなる前には聞きにくいですよね。
ちゃんと情報キャッチできたので、葬儀屋さんも感心(?)するような
故人の喜ぶラインナップを揃えることができました。

なんだか毎日不思議でね〜。
まだ、肉体を持つ父と会わなくなって一週間しか経ってないし、
毎日話はしているわ、父は元気を取り戻して
ウォーキングなんかやってて幸せそうだわで、
寂しいって感じがどうもピンと来ないのです。
もっと何ヶ月か経ったら、「最近直接会ってないなー」って
寂しくなるのかもしれませんが。

なんだか親不孝な話に聞こえちゃいますね。
でも私、とても父を大切に思っているには違いありませんから、
誰にどう思われようと、
今の感じで父とこれからもつきあっていきたいなと思いまっす。

遺影を決めるにあたって、昔の写真を色々見ていたら、
自分が子どものときの幸せな光景なども目に入りました。
父の娘でよかったです。

投稿: ワジョリーナ | 2011.09.02 04:33

ワジョリーナさん
お父様のご逝去謹んでお悔やみ申し上げます。
ご家族でよくがんばられましたね。
きっと、喜びと幸せに満たされた最後を
お迎えになったことと思います。
ワジョリーナさんの素晴らしい能力は
ご両親からの贈り物
それは、たとえ災害にあって、何も無くなったとしても、
奪い取ることのできないもの…
人はいろんな次元と繋がっているのですね。
ワジョリーナさんの日記を拝読していると
心穏やかにすごされているようで
少し安心しました。
でも、身内の死は、自分でも思ってもみないほど
深く大きなものです。
ご無理されず、しばらくゆっくりしてくださいね。
本当に、すばらしいご家族です。

投稿: MAKI | 2011.09.02 07:57

ワジョさんのお話し
ありがたく受けとめさせていただきました。

潔いというか
清々しいというか
格好良すぎます。

お父様とのお別れがあったことで
本当の「別れ」じゃなくて
「永遠のもの」と確信できたこと。
肉体を離れても
こうしてワジョさんにメッセージをおくり
リアルに伝えてくださっているお父様の愛も
感じさせてもらいました。
なんか不謹慎かもしれないけど
関心してしまいました。
素晴らしいです。

ワジョさんのお話しを読んで
「お別れ」も「死」も怖くないなって思いました。
お父様の旅立ちは素敵です。
人は肉体を離れると
今生への未練なんてなくて
真から解放されるのですね。
また、見送った私たちも
悲しみ、寂しさに暮れる必要なく
故人との経験をあたたかい思い出として
生きていけるのですね。


投稿: meguu | 2011.09.02 09:21

おはようございます。
いーのです。

この度はご愁傷様でした。なんと言ってよいかうまく言えませんが、お疲れ様でした。

ブログ読ませて頂きました。
ずっとお父様は大変だったのですね。でも苦しまず逝かれたみたいで、悲しいことですがお父様にとってはよかったですね。

これからはお母様はおひとりになるのでご兄弟で支えて差し上げてください。
そしてご自分の体も労ってください。
またお逢いできる日を楽しみにしております。

投稿: 飯野千景 | 2011.09.02 10:24

ワジョさん

お父様のご冥福心よりお祈り申し上げます。

デイサービスで楽しく喋った日眠るように・・
ユーモラスなお父様で、ご家族はじめ廻りの方も
救われる事多かったかと

様々な介護も本当にお疲れさまです

お父様に見守られて
ワジョさんとワジョさんのご家族の
豊かな人生が
新たに始まりますよう

ガドガド

投稿: ガドガド | 2011.09.02 11:51

ワジョさんお久しぶりです
大丈夫ですか?ブログを見ていて何かあったのかしら?って思っていました
お父様は命を全うされたのですね

暫くはお寂しいと思います。また自由が丘でお会いしたいですね

御愁傷様でした

投稿: konomi | 2011.09.02 19:22

ワジョさんのお父様のご冥福を心よりお祈りいたします。

ご無沙汰しております。他界された直後は役所などの意外な手続きが出て来て悲しんでいる暇がないくらい忙しくなるかもしれませんが、
くれぐれも無理のないようお過ごしください。

投稿: 龍達(龍ノ助) | 2011.09.03 00:24

>MAKIさん
ありがとうございます。
仰る通りで、何をも失ってもおそらくは存在する
この能力を、両親にいただいたことを感謝しなくてはと思います。

私の母方の祖父も、占い師だったんです。
両親が今の仕事を歓迎しているのは、
祖父が立派な占い師だったことと気持ちを
重ねているのだろうなと思います。
祖父の名に恥じぬ孫娘でおりたいものです。

>meguuさん
ありがとうございます。
思ったよりもずっと温かく、静かなお別れができました。
と言ってもまた今日も父とは交流してるわけですが・・・。

昨日の夜、「明日は浅草に行こうかと思っててね」と
父が言っていたんです。
そのことはすっかり忘れてたんですが、
気がついたら今日、うちの家族で浅草に買い物に行ってました。
昨日浅草に行くって言ってたのはこのことだったのかって、
帰宅してから気づきました。
今日は一緒にクルマに乗ってるんだなとだけ思ってたんですよ。
なんか不思議(笑)

しかも、帰宅して「父は御座候の今川焼きが大好きだったね。
でも介護が忙しくて買いに行ってあげられなかった」
という話をしていたら、ちょうど下の弟が御座候の今川焼きを
おみやげに買って帰ってきました。
やっぱり父は面白い!

>千景さん
ありがとうございます。
この前、千景さんのお疲れ様会をしたばかりなのにね。
今度は私だよー。
また同じ店で私のお疲れ様会をしてちょ!

母は特に変わらず、モリモリごはん食べてるし、
私にブーブー文句言うし、元気ですわ。
一応、毎日お相手してますよ。
気が合わないから大変(笑)
明日も二人でお出かけです。

>ガドガドさん
ありがとうございます。
そうなんです。父のキャラクターゆえ、
最後まで、どこか救いのある気持ちが残されていました。

まあ死んじゃったんですけど、
上に書いた今川焼きの話みたいに、
相変わらずおかしなことしてくれるのが嬉しいです。

本当は、介護されるのって、すごーく大変なんだと思います。
介護するのも大変だけど、介護される気持ちたるやもう。
それでもユーモアを失わなかった父は偉いと思います。

>konomiさん
ありがとうございます。
平均寿命を上回る寿命を全うして、
父は満足していると思います。
生前、そのように申しておりました。
言葉にしておくのって、大切ですね。
私も伝えたい言葉を、きちんと伝えられるようにしなくっちゃ。
また自由が丘でお会いしましょう(^^)

>龍ノ助さん
ありがとうございます。
いろいろなことを弟がすっかりよくやってくれて、
とても助かっています。
家族の絆が強くなりました。

投稿: ワジョリーナ | 2011.09.03 02:18

ワジョさん、お父様のご逝去を心よりお悔やみ申し上げます。
このブログをみて、なぜかワタシが止まらない涙を流してしまいました。
ワジョさんとお父さんがとっても仲良しだったんだなーって感じたし、これからも見守ってくれるしね。
またワジョさんに会いに行きます

投稿: ami | 2011.09.03 16:11

>amiさん
あみちゃん!ありがとう!
そうですね−。変わり者で難しい父でしたが、
同じ種類の人間だと感じていました。
たくさんドライブに連れて行ってくれたし、
美味しいものたくさん食べさせてくれました。
何しろ「ありがとう」の一言ですね。

投稿: ワジョリーナ | 2011.09.04 05:27

ほのぼのとしてしまいました。
亡きお父様と今も通じ合える なんて素敵だし、お父様も元気そうで、涙が出てきてしまいました。私が癒やされました。ありがとうございます。
またカウンセリング久しぶりに予約したいです。

投稿: みほ | 2011.09.06 10:23

>みほさん
ありがとうございます。
父が元気で幸せそうで、本当に嬉しいです。
昨日は調布の深大植物園に行ってたみたいです。
毎日楽しそうでいいな。
ではみほさん、またお待ちしています(^^)

投稿: ワジョリーナ | 2011.09.07 06:08

ご冥福をお祈りいたします。
これからもお父様のお気持ちを大切に、これからも活躍してください。

投稿: あおき | 2011.09.07 10:40

素晴らしいお父様でしたね。
これから、いつもお父様と一緒。

自分も父が亡くなってからの方が、父との絆を強く感じるようになりました。

ワジョさん、お疲れさまでした。
これからも、応援しています。

投稿: ポトス | 2011.09.07 22:41

>あおきさん
ありがとうございます。
自分の体も大切にしようと思います。

>ポトスさん
ありがとうございます。
ポトスさんも、そうですか。
私もこれからますます、そう思うのではないかと思います。
家族にも父の近況を伝えていこうと思います。

投稿: ワジョリーナ | 2011.09.08 03:08

ワジョさん、お父さんを無事に送られたのですね。
穏やかでいらっしゃって安心しました。
でもいつもそばに存在を感じているのって、不思議ですね。

私はまだ近しい人を亡くしたことがないので
そういう体験はありませんが、
自分の親も含めて、これからはそういう機会にも
向き合っていくことになるのだと思います。

そんな時は、ワジョさんのお話を思い出してみます!

投稿: こゆきの | 2011.09.08 07:18

>こゆきのさん
ありがとうございます。
ええ、思ったより穏やかな気持ちで
父を見送ることができました。
こんなに早く仕事復帰できたのも意外です。
「父を亡くしたら2ヶ月ぐらい休むかも」
なんて思ってたんですよ、これでも (^^;
シャングリラ効果でしょうか!?
ありがたや。

投稿: ワジョリーナ | 2011.09.09 02:11

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