自由が丘、ロクロナン。あまりにも豊かな2100円のランチ。
先週初めてディナーに行って、味とコスパとサービスに大感激したフレンチの新店、ロクロナン。
このクオリティの高さは一体どういうことなのかと(笑)。そのとき一緒に行った友人うっしぃと、ランチも行かねばなるまいという話になった。
で、一週間後の土曜日に予約。よっし。まだ予約が取れないほど満員ではないようだ。ランチは土日祭日しかやっていないのだ。
猛烈に暑い、8月の土曜日。心なしか、自由が丘駅周辺の人出もいつもほどではない。この暑さではね〜。
徒歩6分ほどで、ロクロナンに到着。全身から汗を吹き出している私に、サービスの方がキンキンに冷えたおしぼりを出してくれた。嬉しや〜! やっぱり気が利くね〜。
ランチは2100円のワンコース。前菜盛り合わせ、スープ、メイン、デザート、コーヒーor紅茶が提供される。
メインは魚料理か肉料理を選べる。この日は、「鮮魚のポワレ ペルノーのソース」(魚はスズキか黒鯛)、「鶏もも肉のコンフィ リヨネーズソース」が用意されていた。
まず、前菜盛り合わせ。どーーーーーーーん!
こんな量が来るなんて。前菜という体ではないですよっ(笑) 嬉しくて笑っちゃいます!
プレートの奥側半分はグリーンサラダ。手前側は左から順に、鴨のパテ、その右上がウサギのテリーヌ、ピンク色っぽいのが地鶏の白レバーパテ、揚げてあるのがスミイカのベニエ、三角に切ってあるのがキッシュ。
量だけでなく、実に贅沢な内容。昼間からウサギとか白レバーとか、すごすぎる。これが全部、非常にぬかりなく美味しい。一つ一つ、食べるごとに会話を止めて、「何これ!うまっ!」と叫び合う私たち。
私は特に、白レバーとキッシュが良かったなあ。全部良かった。
パンも来ましたよー。鴨のパテなんかつけたりして、豊かな気持ちになるなあ。
普通のお弁当箱一つでおなかいっぱいになるぐらいの人だったら、この前菜とパンだけで満タンかも。決して胃に重くはないので、全然食べられるわけですが。
ドリンクを別オーダーで。私は「マンタロウ」というのを頼んだ。
「万太郎ってなんですか?」と聞いたら、フランス語で menthe à l'eau =ミント水のことなんだそうだ。万太郎。居酒屋みたいな名前だと思ったら、オシャレなドリンクだった。
この日のスープはガスパチョ。
おおお、見事なバランス。野菜嫌いの私もおかわりしたいぐらい美味しい! 量的にも、ランチのスープといえばコーヒーカップ一杯ぐらいのところが多い中、しっかりとスープ皿になみなみあった。
口に入れた瞬間、ひんやり冷えた野菜のフレッシュ感と、野菜の持つ甘みがパーッと広がる。胃に落ちる頃には、キリッとした清涼感が残る。均一にまざったスープなのに、リズムが感じられる。
私が選んだメイン。黒鯛のポワレ ペルノーのソース。
ペルノーっていうのはそういう名前のリキュールのことみたいですね。少し甘みがあって、はちみつのようなすべらかさのあるソースだった。
スズキにするか黒鯛にするか迷ったんですが、黒鯛ウマーーー!でした(^^)
皮がパリッパリで、身が厚くてふわふわ。何度も言うけれど、昼間からこんな贅沢ですみませんという感じ。
つけあわせの野菜も、ひとつひとつ丁寧に火加減を見て作ってある。種類も豊富。ゴーヤ、茄子、タマネギ、ししとう、かぼちゃ、ゴボウ、にんじん、山芋、だったかな? 何かもう一つさつまいもっぽいものが入っていたような。
このお店は本当に美味しい野菜を使ってる。愛おしい味。
うっしぃが頼んだメイン。鶏もも肉のコンフィ リヨネーズソース。
届いた瞬間、「おわあ!?」と意味不明の叫びを上げてしまいました。すっごいちゃんとしてる。立派なディナーのしつらえ。鶏もも肉、大きい〜〜〜。
お行儀が悪いけど、メインを一口ずつ交換した。このコンフィ、絶品! こんなにうまくできたコンフィ、なかなかない。
皮目はカリカリ、中はしっとり、肉の味を十二分に引き出す火加減、味つけもバランス良い。特にこの、身のしっとり感はすごいね。
ちなみにディナーメニューには、「鶏もも肉のコンフィ」じゃなくて「鴨もも肉のコンフィ」があって、2415円。鶏と鴨の素材の違いはあれど、これだけのメインが食べられてランチコース2100円はコストパフォーマンス抜群。メインだけで2100円以上の価値があるんじゃないの?
さ、さらに、デザートの盛り合わせがっ! これもランチに入ってるんですよー。
キャラメルアイス、ピスタチオのクレームブリュレ、ガトーショコラ。本当にびっくり。すごく美味しい。お料理もデザートも、両方ともシェフが一人で作っているのだそうだ。お料理だけでも相当すごいのに、デザートもこれだけの腕前だなんて信じられない。非常にリッチな味。
特にこのガトーショコラ。こんなに甘くて濃いのに、しつこくない。どうしてなんだろうか。
感動の嵐が吹き荒れたランチタイム。気がつけば、2時間近くも堪能しておりました。
ここは席数も少ないし、しみじみ落ち着く。聞けばなんでも丁寧に教えてくれるけど、食べてる最中は全く放っておいてくれる。
新しいお店とはいえ、修行なさっていたお店で、かなりの経験をお持ちなのでしょう。非常にバランス感覚が良いサービスを提供してくれる。
この内容で2100円は大幅にオトク。ありえないレベル。今後、予約が激戦になること間違いなしです。
秘密のお店にしておきたかったぐらいですが、なんと今月(2011年8月)発売の雑誌で、早くも紹介されてしまうのだそうだ。それも、いきなり見開き1Pでババーンと掲載される予定なのだとか。うーん、さすがセレブ系グルメ雑誌。目ざとい! 目ざとすぎるよ〜〜っ!(雑誌の名前書いていいかどうか未確認なので、確認取れ次第お伝えします)
ということで、早めのご予約をお薦めしておきます。
フランス料理店「LOCRONAN(ロクロナン)」
定休日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)
営業時間:17時~21時30分(L.O)
土・日・祝のみランチ営業:11時30分~14時(L.O)
お盆は通常通り営業。
夜はアラカルトのみ。
住所:東京都世田谷区奥沢5-38-8 1F
電話:03-3721-2339
地図(Googleマップ)
ブログ:「ロクロナンブログ」
道順:自由が丘駅正面口を出て、ロータリー左奥の「東京三菱銀行」のカドを左折する。踏み切りを渡らず、右にそれて「パレットプラザ」「うどん千吉」のある道を進む。次の信号、「大丸ピーコック」のある四つ角を左折。そこが学園通りです。
「パリセヴェイユ」「ジュノエスクベーグル」の前を通過。東急大井町線の踏切を渡る。「ローソン」「葱屋平吉」「焼肉 漢江」の前を通過。「エネオス」のある、奥沢6丁目の交差点も通過。
「焼肉べこ亭」の向かい側。新聞販売店の左隣にある、茶色っぽいオレンジ色のタイル張りのビルの1階がロクロナンです。自由が丘駅から徒歩6分程度。
バスで行く場合は、渋谷駅発、田園調布駅行きの東急バスで、学園通りの「奥沢6丁目」バス停で下車。バスを降りて、奥沢6丁目交差点を渡るとすぐです。
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