マイケル・ジャクソンの手相。

東京タワーの一階では今、「マイケル・ジャクソン・オフィシャル・ライフタイムコレクション」が開催されている。

これはけっこうグッと来るものがあった。アーチスト・マイケル の尋常ならざる美意識が伝わるとともに、人間・マイケルの息づかいが近くに感じられた。

マイケルの手のモデルが展示されていて手相が見えた。

まず思ったのは、確実に宇宙とコンタクトしてた人だということ。大勢の宇宙的意志あるいは神様が、彼を美と平和と調和の創造主として選んだようだ。 人間のレベルを超越してた。

そして驚くほど謙虚な人格と、愛を与える力の強さを感じた。反対に、愛を受け止めるのは難しかったようだ。どんなに多くの人に愛されても、特別な人に強く愛されても、その愛が指の隙間からこぼれていく。穴の空いたタンクのような状態。

愛を信じていないわけじゃないのに、どうすることもできなかったのかもしれない。すごく自分を愛しているのに、どんなに愛しても自分がその愛に応えてくれないという矛盾した構造。常に存在する何物かへの渇望感。

それでも彼は幸せだったと思う。一般人が感じ取れるレベルじゃない感受性で、この世の美しいもの儚いものに触れる喜びを受け止めることができた。そして自分が美しいと思うものに対しては迷いがなく、無条件に信じることができた。

何かや誰かを「愛してる」と思うとき、彼はとても幸せだったはず。

彼の産んだ有形無形の財産は、永遠に地上の宝であることも表れていた。

それにしてもそんなに早く亡くなるはずじゃなかったみたいだ。思わぬ地点で燃料切れしたとしか思えない。

私は特別マイケルに思い入れがあったわけじゃないのだけど、色んなことを考えるきっかけになった。本当に行ってよかった。薦めてくれたまーたん、ありがとう。

2010 年7月4日まで、東京タワーフットタウン1階特設会場で開催中です。ぜひお薦め。