自由が丘の眼鏡屋さん、グラスミュゼで、メガネを新調しました。
「ワジョさんてメガネだったの?」と思った方も多いはず。なぜなら私、今までメガネ姿を人に見せるのがものすごく恥ずかしく、ほとんど誰にも見せたことがなかったから。ほとんど毎日コンタクトレンズで過ごし、メガネ姿は十年以上つきあってる友だちでも見たことがないぐらい。
中学1年生のとき、初めてのメガネを作り、それ以来一体何本のメガネを手に入れてきたことでしょう。どれ一つ気に入ったものがなかった。もともとメガネが似合わない顔なのか、サイズ的に合うものが少ないせいなのか、両方なのか・・・。
去年の夏、使用中のメガネが壊れてしまい、急いで新しく作ることが必要になった。「自由が丘andメガネ」で検索して、何軒もハシゴした。
「ここは検眼がどこよりも丁寧で素晴らしい」と評判の店や、オシャレ系の情報誌によく出ているお店など、色々行ってみた。でもどこにも私が求めているようなメガネはなかった。
歩き疲れてへとへとになった頃、ここで最後にしようと思って入ったお店がグラスミュゼだった。私はここのお隣のカスタネットに、月に何度も行くほど通っていたのに隣にメガネ屋さんがあることを忘れていた。
忘れていたというより、メガネ屋さんに見えていなかったのかも? どう見ても普通のメガネ屋さんらしくない。グリーンとナチュラルウッドの色をベースにした、街に溶け込むような佇まい。どちらかというとブランドファッションかモダンな雑貨屋さんのようなイメージだ。
店内に足を踏み入れると、奥まで続く長いスロープを渡るようになっている。スロープの先に、近所のネコがよく訪れるというミニガーデンがある。緑と光が店内に射し込み、ちょっとしたリゾート感まで出てる。ますますメガネ屋さんぽくない。
歩き疲れてテンションが下がっていた私は、もうよっぽど気に入らない限り今日は買うのをやめておこうと思っていた。どうしてもメガネは必要だったけど、いやになっていた。
「何か私に合いそうなおすすめのメガネはありますか?」と聞いた。すると店長が素早く2本のメガネを棚から取り出してきた。
「これか、これだと思います」特に何も希望など伝えていないのに、ずいぶんキッパリ言うんだなーと不思議に思った。試しにかけてみて鏡を見ると、まさに私が探していたメガネがそこにあった。えっ、なんでわかるの???? まさに感動!!
そのフレームは、tse tse(ツェツェ)というブランドのものだった。こんなふうにチタンで太くて、でも女性的な雰囲気のメガネがほしかったんだよ〜! 2本出してくれたうちの1本がこれで、もうこれしかないと思った。
度数を見てもらうために、手持ちの壊れたメガネを店長に見せた。そのとき店長の口から出た言葉の数々に、ドキッとした。なんか店長・・・メガネを通して私の生活を覗いていませんか!? 心当たりのある習慣や、趣味のことにさりげなく触れてメガネの扱い方を教えてくれた。
もちろんリーディング屋さんではないので言い当てるような言い方はなさらないのだけど、なんかどうも心当たりのあるようなことを言われる。不思議。しかも壊れたメガネを何年ぐらい前にいくらで買ったかバレた(笑) これはプロの経験ゆえなんでしょうかねー。
このとき作ったメガネは、仕事のない日にはいつもかけるようになった。休みの日も必ずコンタクトだった私にしては、画期的な変化。これなら見られても恥ずかしくないなあと思ったのだ。
メガネをかけていて初めて誉められるようになった。「すごく似合うね」「さりげなくオシャレなメガネだね」と色んな人に言われた。特にファッション関係の仕事をしている人に評判が良かった。けっこう嬉しかった。
オシャレなだけじゃなくて、このメガネは装着感が最高で、ほとんどずれることがない。いつもレンズの焦点がピタッと決まってる形で収まっているので、疲れにくい。使えば使うほど納得の出来映え。
まあ私は扱いが乱暴なので、ときどきフレームをゆがませてしまうことがあり、3ヶ月に一度ぐらいはグラスミュゼに行って調整してもらっていた。いつでも気持ち良くやってくれて、とてもありがたい。
しかも店長のメガネの調整は天下一品。ちょっと私はこのフィッティングだけはいつも超能力なんじゃないかと思う。黙ってメガネを渡すだけで、コンマ何ミリ単位で私の顔の形に合わせて微妙な曲線を生み出してくれる。全身のバランスを使ってメガネを調整するその様子はまるでアーチストのようだ。
メガネを顔にかけてもらい、最終調整してもらう瞬間、私はいつもヒュイーッと波長が上がる。なんとも説明しがたい特別な感覚なのだ。この世に一つだけの、自分のためのアートを授かるような感動とでも言うのかしら。
そういえばお店の名前、グラスミュゼだった。ここのメガネは道具であるだけじゃなくてアートなんだな、きっと。
店長に調整してもらうと、まさしくメガネが生き返ったようになる。まるで新品のようだ。実にビタッと顔に収まり、気持ちがいい。自分が変に力を加えない限り、その状態は長続きする。
つい先日、またメガネを調整してもらいに行った。そのときなんとなく雑談みたいな感じで「今のメガネは読書用の度数で弱く作ってもらいましたけど、外出用にもう少し度数の強いメガネもあっていいかなと思ってるんですよ」と言った。
特に急ぐ気持ちはなく、ニュアンスとしては「私に合うサイズでまたいいフレームがあったら探しておいてくださいね。何年でも待ちますよ」ぐらいのつもりだった。
でもなんとなく「ちなみに今おすすめのものはあります?」と軽く聞いてみた。すると店長、「これです」。2秒で出てきた(笑) しかもかなり言い切ってるよ〜〜〜!
それがこのメガネ。影郎デザインワークスのPOISON4。
ひゃああ! 前にも増してオシャレ! 影絵のようなフォルムが何とも言えずかっこいい。レッドから黒へのグラデーションも抜群のニュアンス。しかも私の顔にぴったりの形。どうしてこれが今ここにあるの!? というぐらい超ストライク。いやー、気に入った。惚れました。安い買い物じゃないけど、即決断した。ここで迷ってどうする!!
私はかなり度数が強い(−8.50)のだけど、仕上がりはこんなにきれいになった。奇跡的〜。美しい。そしてやっぱり装着感が素晴らしく、唯一無二の私のメガネだと確信できた。
最近私は、このメガネで毎日過ごしている。仕事のときもこれだ。もうメガネ姿を見られるのは恥ずかしくない。むしろ積極的に見てほしいぐらい。
この前、かなり前からよく来てくださっているお客様が帰り際に、「あら、そういえばワジョさんて今までメガネじゃなかったんでしたっけ? あまりにも違和感がないからずっとメガネかと思ってしまった。本当にすごくよく似合うメガネですね」と言われた。やったぜ〜! これって最高の誉め言葉じゃないですか?
そんなお気に入りのメガネ、今なら漏れなくカウンセリング時にご覧いただけます(笑)
グラスミュゼはワジョルームから徒歩4分程度。ぜひフラリと見物に行ってみてください。全然押しつけっぽい感じはないですからご安心を。
この前「hanako」にも掲載されて、女性のお客様も多いそうです。ブログを覗いたら、「メガネ美人になるメイク教室」(仮称)なるものの準備が進んでいるようですね! あ〜、私も行ってみたい!
自由が丘の中でも、かなりお薦めのスポットです。ブログに私のことを書いてくださったことがあります。ワジョリーナのブログを見てきたと言っていただけたらちょっと嬉しいです。