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2008.06.23

松江、三日目。島根県立美術館。縁結びうさぎを撫でる。

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皆美館をチェックアウトしてタクシーで島根県立美術館へ。

ここは前回も行って、素晴らしい美術館だと思ったので再訪。今は「-皇室侍医ベルツ博士の眼-江戸と明治の華 展」を展示中。

ベルツさんはドクターベルツ化粧品の名の由来にもなっている医学博士。博士が明治初期に来日し、約30年にわたり居住した際に集めた江戸から明治にかけての美術品のコレクションです。

絵画、染織、陶磁器、七宝など、さまざまなジャンルの美術品が揃っていた。けっこうハデハデな物が多かったですね。染織など特に、日本人ならあまり選ばないだろうと思うようなデザインだった。

いいなと思ったのは蒔絵のコレクション。重箱や小物入れのような箱モノに施された蒔絵がとてもきれいだった。

今回実は個人的に、ベルツ博士の企画展よりも2階のコレクション展のほうが好きだった。前回は企画展のほうが面白かったのよねー。ときによりけりなのでしょうか。

特に奈良原一高《王国》の展示は素晴らしかった。トラピスト修道院と、婦人刑務所を舞台とする「壁の中」の二部を対比的に構成した展示。非常に感銘を受けました。被写体になった人、一人一人の感情がキリキリと伝わってくる。構図的にも面白いし、奇跡の瞬間を見事に捉えている。この人の写真、もっと見てみたい。

歌川広重《東海道五十三次》名品選も面白かったですねえ。五十三次は東京で何度か見ているんだけど、地方の美術館は東京よりずっと空いてて自分の世界に浸れる。2階のコレクション展は一部屋が100平米ぐらいの部屋が5つほどあるのだけど、どの部屋にいるときも他に誰一人お客さんが入ってこなかった。東京では考えられない余裕!

こういうことがあるから、私は旅先でよく美術館へ行く。美術館を目的として旅することも多い。昔は地方の美術館だとコレクションが薄くて見るとよけい疲れるなんてこともあったけど、最近はどこへ行っても充実してますねー。いい世の中になったと思います。

島根県立美術館は、建物の外にもいい作品が展示されているのでお見逃しなく! 外はもう宍道湖のほとりですよ。このごろ話題なのが、12匹の「宍道湖うさぎ」の前から二番目のうさぎに触ると幸せが訪れるというウワサ。

ほんまですかいな!! しっかりナデナデしてきました〜。でも西側を向いていたかどうかわからない(笑)

美術館を出て、バスで松江駅へ。松江から空港バスに乗り換えて出雲空港へ。午後1時25分発の飛行機で羽田に戻りました。帰りも空いてて快適♪

出雲はやっぱりいいところですね。絶対また行きます!

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