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2007.03.10

美輪様のお芝居。「双頭の鷲」@パルコ劇場

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美輪様のお芝居を観てきた。渋谷パルコ劇場。「双頭の鷲」です。

主役の王妃は、もちろん美輪様。相手役の革命家の詩人が木村彰吾(キムショー)。警視総監が長谷川初範。王妃の読書係が夏樹陽子。公爵が柄沢次郎。召使いが大山峻護。

実は美輪様とキムショー以外、誰がやっていたのかわからなかった。あまりにも西洋ふうに化けてて誰が誰だかわかんないよ〜。家に帰ってネットで見て初めてわかった。あわわ。

ゴテゴテの西洋コスチュームの中、キムショーだけが素のまま。ヅラも被らず、いつも通りのスポーツ刈りで、いつも通りの日本人顔。きっと美輪様が、このままの彼を見せたかったのね。確かに純粋で一本気な革命詩人ぽさが出ていたわ。

美輪様は背筋がビシッと通っていて、威厳のある美しさだった。早口の長台詞も流麗で、とても実年齢(確か今年で10万72歳)には見えない。

キムショーとのコンビにも違和感はなく、ラブロマンスの雰囲気をしっかりと感じた。「そういえばオーラの泉で、美輪さんとキムショーは前世で夫婦だったって言ってたっけなー」と、思い出さずにはいられない。うむうむ、納得。

あー、それにしてもこの雰囲気。平成とは思えないよ。タイムスリップして昭和へひとっ飛び! ヘナーッとしたマイナー調のクラシックもどきのBGMで、美輪様が長台詞を朗々と語る有り様を見ていたら、池袋文芸坐でATGやら文芸映画やらをオールナイトで見まくっていた頃を思い出してしまった。

「黒蜥蜴」「砂の女」「盲獣」「恐怖奇形人間」「他人の顔」「病院坂の首縊りの家」etc... あ〜、みんないい映画だった。

まさにアングラ。この前、音楽会に行ったときも思ったんだけど、美輪様はすごい勢いでアングラをメジャー化させて打ち上げてる人なんだな。しかもそれが、カッコイイ。古臭くないのはなんでかなあ? きっと美輪様の芸術が、本物だからだわ。

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物語の展開は、全然意外なところがなく、正直ちょっと寝そうになった。だけど無条件に感動してしまった。泣きそう。あんまり面白いと思わなかったのに、なんで泣くのかね。みっともない。

パルコ劇場の小さなロビーは、芸能人からの花で溢れんばかりだった。右を向いても左を向いても花・花・花。100個を下らないほどの数だ。江原先生からのお花も見つけた。百合のような香りが、客席にまで届く。愛されているのね、美輪様。

なんだか夢のようなひとときだったわ。ありがとうございました。美輪明宏様。

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