銀座でルーマニア料理。牛の胃とナマズと仔羊。
観劇のあと、銀座でルーマニア料理を食べた。お店の名前はダリエ。銀座通り、松坂屋の斜め前ぐらい。ライオンのビアホールの向かい側です。そこの地下1階。
すごく地味な入り口に、一瞬ビビった。通りがかりに気楽に入るようなタイプのお店ではないかも。知る人ぞ知る名店てやつかな。以前来たことがあるという先輩が予約しておいてくれたのだ。
ルーマニアってどこ? って思いました? 私は思った。ヨーロッパの東側にあるらしい。地図で見るとここだ。うーん、知らなかった。
私にとってルーマニアのイメージって、憧れのアニキ室伏広治のお母さんの出身国。それしか知らなかったな。
ルーマニア料理がどんなものなのか、想像もつかない。かわいい織物のテーブルクロスがかけられた席に6人で着席した。なんだか人の家みたいで妙に落ち着く。
メニューは全員、プリフィクスのBコースを選んだ。私は、前菜がスモールミティテイ(肉団子)、スープは牛の胃のサワークリーム入りスープ、メインは仔羊肉とほうれん草の煮込みにした。肉ばっかり。イエーイ。
写真は上から、
1)看板
2)スモールミティテイ
3)牛の胃のサワークリーム入りスープ
4)ナマズのサラムラ(味見させてもらった)
5)仔羊肉とほうれん草の煮込み
6)デザート(パパナッシュ)
ナマズのサラムラは、先輩に一口もらったの。ナマズを岩塩で焼いて、ガーリックスープをかけた料理。お皿の右手前に沈んでいるのがナマズです。意外に泥臭さなどはなくて、風味の濃い白身魚だった。身がしっかりしている。さっぱりしたガーリックスープとよく合う。こんなに美味しいと思わなかった。
ミティティは、棒状にした肉団子。羊肉の香りが食欲をそそる。辛くないシシカバブみたいな感じ。ムチムチっとした弾力がある。
牛の胃のサワークリーム入りスープは、酢で味つけしたトマトスープに柔らかいトリッパが入ってるスープだった。上にかかっているサワークリームと一緒に食べるととても美味しい。スープはコクがあり、野菜のうまみを贅沢に引き出している。
のちの調べによると、これはルーマニア料理を代表するスープなんだそうだ。ルーマニアは寒い国だからスープが名物であるらしい。
仔羊肉とほうれん草の煮込みは、写真が真っ黒でごめんなさい(笑) これは、ほうれん草の温かいペーストを山盛りにかけてある状態だから真っ黒に見えるの。下に隠れている仔羊肉は、トロトロに煮込まれていて、フォークで切れるぐらい柔らかい。味つけも良く、ボリュームもあり、非常に満足感の高いメイン料理だった。美味しい!
デザートのパパナッシュは、コース外。揚げたてのサクサクドーナツに、サワークリームとチェリーソースがかかっている。このドーナツの軽い揚げ加減が絶妙で素晴らしい。
大きめの気泡の混ざった状態で、ざっくり揚げてある。そこへたっぷりのサワークリームがかかっていて、油とクリームと粉のカーニバルですよ。この店に来たら、これを食べなくてはいけないと思う。
このほかにスモールホットワインとサラダとパンとコーヒーがついていた。これで3990円なら安いんでないかい。銀座でこの値段で、しっかりした手作りのコース料理が食べられるなんて良いよ。穴場だね。教えてくれた先輩、ありがとう!
荒木先生にクロちゃんの写真など見せながら、楽しい晩餐会を過ごした。先生に「えっ、この人がアクロバットやるの?」と言われた。いえいえ先生、本物のサーカスじゃなくてお笑い芸人です・・・(笑)
良い一日でした。感謝。
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