向井秀徳アコースティック&エレクトリック@九段会館
九段会館で、向井秀徳のライブを見た。アコースティック&エレクトリックと題されたこのライブは、ZAZEN BOYSのフロントマン向井秀徳が、たった一人でギターの弾き語りを演じる。
18時30分の開演から21時過ぎの終演まで、2時間30分みっちり。24曲、弾き語り。それも、一曲の演奏時間がけっこう長い。しかし全くダレ場はなく、完全にお楽しみな時間を過ごすことができた。向井秀徳、すごい男だ。
前半はアコースティックギターでの演奏、後半はエレクトリックギターでの演奏だった。九段会館は音響の良い会場だ。後ろのほうの席まで、音が濃密に響く。大きい器なのに、ライブハウスのように近く感じる。そして音がきれいだ。アコースティックギターの持つ響きが、心の奥までジワーンと染みた。
向井さんは、ギターがテクニック的にものすごく上手というわけではないと思うのだけど、何しろかっこいい。この間合い、この呼吸、音色、リズム、表情、ノリ、色香。彼じゃないと出せないなあ、この感じ。1曲目からもう、向井秀徳ワールドに引き込まれてしまった。クラッと来る。
エレクトリックギター部門は、エレキ1本で、即興録音によるABリピートなど駆使して、音源を多重化していた。エフェクターによる音の増幅なども行われ、非常に彩りある演奏になっていた。一人でこれだけできるなんてねえ。あたしゃ本当にびっくりしたよ。天才か。天才だよな。
全体を通して感じたのは、彼の人間的な魅力の大きさ。面白いヤツだなーーーと思った。独特の韻を踏むMCも面白いし、音楽への姿勢も面白い。何より彼自身が、一番自分自身の音楽を楽しんでいるのではないかと感じた。とてもハッピーな時間を共有できた。うーん、幸せ。サンキュー向井秀徳。また会いたいです。
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コメント
お久しぶりです。
ワジョさんの音楽に対する気に入り方が
似てる人は結構多いかも知れませんね。
向井秀徳さんでなくても、ギター弾き語りで
2時間30分の24曲は普通はダレる部分が
出てきてもおかしくないです。
でも、それを感じさせないパフォーマンスは素晴らしい事ですし、
何より同じ場所でその瞬間を共有できたワジョさんも
改めて好きなんだなと再確認できたのでは?
僕も音楽好きなのは知ってると思いますが、
RICHIE KOTZEN と 東京スカパラダイスオーケストラは
他のミュージシャンとは違って特別に気に入っています。
単純に音・曲だけが良いのではなく、
ワジョさんが今回体感したことと同じように
「間合い、呼吸、音色、リズム、表情、ノリ、色香・・・」
こういう要素が肌に合うんです。
(化粧品じゃないですが:笑)
ライブに行くと改めてやっぱこれが好きなんだって再認識しますね。
ドラムやってるそうですがプレイする際も
この間接的な要素ってすごく大事だと思うんです。
僕自身もいつか欲しい楽器(テナーサックス)を
手にしたときは同じように
雰囲気大事にしたいですね。
長くなってすんません。。。(^^ゞ
投稿: ユウガ(ぱた) | 2006.10.07 11:44
ユウガさん
メッセージありがとう!
やっぱりユウガさんは音楽好きだね〜。
文章から思いが伝わってきます。
RICHIE KOTZEN と 東京スカパラダイスオーケストラへの
愛は今も格別なんですね。
ユウガさんのテナーサックスもいつか聴きたいです。
投稿: ワジョリーナ | 2006.10.08 05:05