ラウル・デュフィ展 — 美、生きる喜び —
東京駅の大丸ミュージアムで、ラウル・デュフィ展 — 美、生きる喜び — を見てきた。(画像はbijutsukann.comから引用)
デュフィは私の一番好きな画家。いつも企画展や常設展で、マティスの絵の隣などにちょこっと置いてあるのを見る。こうしてまとまった形で見るのは初めて。うれしいわ〜。
この展覧会が楽しみで、春先からずっと待っていた。東京に来る前に大阪や静岡を回っていて、待ちきれないから静岡まで見に行こうかと思ったぐらい。大好きです。
私が生まれる前にはもう亡くなっている画家。しかしそれでも、鮮やかな色遣い、リズミカルな構図、陽気なモチーフは、今なお生き生きとして現代に呼吸している。全く古くささを感じない。デュフィの絵を見るといつも「生きてる絵みたいだな」と思う。
全く写実的ではなく、コミカルで個性的なタッチが特徴的。なのに、風景画ではその場の風と光を感じるし、静物画ではその物を捉えるデュフィの目線の温度を感じる。
彼はフランスの港町、ル・アーヴルに生まれ、音楽一家に育まれバイオリンを弾き、画家として生計を立てるに至るまで、繊維会社でテキスタイルデザイナーとして16年間も働いた人。
今回の展示では、テキスタイルデザイナー時代の作品が多数展示されていた。半分以上がテキスタイルコーナーだったかな? 象や亀などの動物や、花をモチーフにしたデザインが多かった。
いずれも大胆な構図で魅力的。「この柄のハンカチほしいなー」と思ったり。ミュージアムショップでスカーフは売っていた。残念ながら私は、スカーフというものを全く使わない人間なので買えなかった。図録やカードやA4サイズのレプリカなどの類はゴッソリ買った。後悔したくないから全部買っちゃった!!
彼の絵のテーマの多くを占めるのが、音楽、海、花、アトリエだ。この展覧会の中でも印象的だったのは、「旗を飾った船(レガッタの祝祭)」や、「黄色のコンソール」といった、デュフィお得意のテーマの絵だった。
一通り見終わったあと、フロア中央にあるソファでしばらく休憩した。「あー、私は今、デュフィの絵に囲まれている!」と思っただけで幸福な気持ち。
いつか私が自分のカウンセリングルームを持つときが来たら、必ずデュフィの絵を飾りたいと思っている。
その他の作品は、こちらや、こちらや、こちらで少しご覧になれます。興味がありましたらどうぞ。
この展覧会は、9月26日(火)までやっています。
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コメント
デュフィの絵は、明るさと開放感にあふれた
絵ですね。見ているとエネルギーをもらえます。
あの黄色はすごいですよね!
投稿: Fiona | 2006.09.16 13:22
Fionaさん
うんうん、そうですよね!
デュフィの黄色を見ると元気が出ます!
投稿: ワジョリーナ | 2006.09.18 11:05