« 表参道セブンシーズでランチバイキング。 | トップページ | 日曜から宮崎に行きます。 »

2006.03.02

デニーズで読書。美輪明宏「愛の話 幸福の話」

終日オフ。思いっきり寝坊して起きて、夕方から近所のデニーズで読書。うちのほうはオシャレなカフェなどは全くないので、本を読みたいときはデニーズに行く。駅も何もない僻地の住宅地のデニーズは、ヤンキーの溜まり場になるわけでもなく、ジジババがマッタリと餃子を食べている。

毎日来ている風情の60絡みのおじさんが、カウンター席でスポーツ新聞を読みながら、自分の頭を小一時間ほどバンバン叩いていた。ヘッドスパ行ったほうがいっすよ。隣の席のカップルは、何一つ会話せずにお互いのパフェをアーンして食べていた。店員は30分に一度ぐらいの頻度で皿を落として割り、「失礼しました〜♪」と手慣れた調子で叫ぶ。ユルいでしょ〜。こんな町に私は住んどります。

読んだ本は、美輪様の「愛の話 幸福の話」。愛するとは何か、愛されるとは何か、幸福とは何か、美とは何か、自分をどう捉えるのか、人生をどう動かすのか、といったお話。人生相談的な内容だが、相談者の手紙があるわけではなく、美輪様の一人語りになっている。美輪様の10代〜20代の頃の写真がふんだんに使用され、人生の歴史も重ねて語られており、濃ゆい内容です。

エレガントな語り口でいて核心を突く文章表現は、とても読みやすく、読後感の充足感が大きい。さすがは美輪様です。お手紙形式の人生相談本はいつも一刀両断で、それはそれでかっこいいのですけど。穏やかな気持ちで繰り返し読むには、この「愛の話 幸福の話」は好適でしょうね。一刀両断本だと、こっちも興奮して上がったり下がったりして忙しいもんで(笑) 

「愛のルールは、いかに相手に心配をかけないか」と書いてあった。私のことかまってよ、心配してよ、気を使ってよ。そういう女はヤツデの葉っぱに水あめつけたみたいにベターっと重いんだって! 心配事を一緒に背負ってくれることが愛だと勘違いしてはいけないそうですのよ。

自分がああしてほしい、こうしてほしいと求めるのではなく、相手が何を求めているのか、何を必要としているのか、相手の心の見えない部分まで見ようとするのが本当の思いやり。愛される女とは、思いやりのある女のことを言うのです。って書いてあったよー。いや〜〜〜、その通り。なんか最近ちょっと忘れてたよソレ・・・。

美輪様がね、赤木圭一郎と海辺へドライブに行ったとき、車を降りた彼が一人で海を見つめていたんだって。そのとき美輪様は一人で車に残ってタバコをふかしてたのだと。しばらくして戻ってきた彼の言った言葉が、「どうもありがとう。ひとりにしてくれて」だって! カッコイー! 野暮な女はそういうとき、「どうして私に相談してくれないの」「私を一人きりにしてヒドイ!」って文句を言うんだってさ。何も言わないことが思いやりのときもあるのだそうよ。

冷静に考えてみれば当たり前のことなんだけど、自分のほうばっかり向いていると忘れてしまいがちな基本ルールですね。皆さまも美輪様のご著書で再確認してみてはいかがでしょうか。

|

« 表参道セブンシーズでランチバイキング。 | トップページ | 日曜から宮崎に行きます。 »

コメント

赤木氏とのデートエピソード、納得です

私も放っておいて欲しいし、放っておくかもな

投稿: さおりん | 2006.03.02 13:11

おお、良く行くんですがなかなかお会いしませんね。私は禁煙サイドにいます。
でも最近は駅近くのサイゼリヤに(笑)。
読書というより、書類広げてますね~。うむむ。

確かにあのデニーズ、良くお皿割る音が。
新人ばかりなのか?それとも…
独特の間合いなバイトさんがいらして、それも結構スリリングです(笑)。

投稿: かり~な | 2006.03.03 03:35

さおりんさん
そうですよね、自分がしてほしいようにできるのが大人ですね。

かり〜なさん
私もいつも禁煙席です♪
なかなかお会いしませんね(^^)
バイトさんたちのテンションにバラつきがあるのもポイントかと(笑)

投稿: ワジョリーナ | 2006.03.03 07:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 表参道セブンシーズでランチバイキング。 | トップページ | 日曜から宮崎に行きます。 »