伊勢旅行2日目、伊勢神宮、牛丼と赤福氷。
2日目は伊勢神宮へ。
出雲大社のときの例に倣い、大きなお宮には早朝に行くべし!!と思ってがんばったんだが、私が早朝と思う時間は早朝ではなかったらしい。既に遅しの印象だった。外宮に着いたのが午前9時ぐらい。もう人が大勢いた。
それでもやはり、並大抵ではない清らかさ、荘厳さ、気高さに満ちている。外宮から内宮へはバスで15分ぐらい。内宮に着いたのが、午前10時過ぎだった。超小雨。参拝中は、傘が要らない程度だった。私がバスに乗り、走り出すと雨が降ってきた。去年もそうだったな。ピーカンのお伊勢さんにも行ってみたいね。
内宮を出ると、おはらい横町というおみやげ物屋さんと食べもの屋さんの並ぶエリアがある。江戸村っぽい雰囲気で、本物の老舗が残っている。ここで、前々からネットで見て、食べてみたいと思っていた豚捨の牛丼と、去年その美味しさに感激した赤福氷をいただいた。
豚捨(ぶたすて)とはユニークな名前だけれど、豚を飼っていた捨吉という男が食肉店を開き、豚捨と名乗ったのが由緒なんだそうだ。しかしこの店の牛肉があまりにも美味しいので「豚なんて捨ててしまえ」と客が豚肉を投げ捨てたという伝説もあるのだとか。創業明治42年の老舗です。
お味は見たままで、とっても濃ゆい。しょっぱさよりも、やや甘さが勝る。個人的には、甘さよりしょっぱさの勝る味が好み。微妙な違いなんだけどね〜。
赤福氷を食べようと思い、去年赤福本店のあった場所に行ったら駐車場になっていてビックリした。ちょっと移転して、おかげ横町のど真ん中に引っ越していた。赤福氷は、あの赤福のサラっとした美味しいこしあんが入った宇治金時。氷がとーっても細かく削られていて、フワフワの食感が最高〜〜〜っ! 白玉も、ひっそりと二粒だけ入っています。東京ではかき氷なんて、この歳で食べること滅多にない。でも伊勢に行ったときは、何よりの楽しみ。何よりは言い過ぎか。でもかなり何より。
おかげ横町でおみやげを何か買おうと思い、物色していたら、吉野葛が目に入った。おおっ、吉野葛。このあいだ思いっきりテレビで本葛を使った美味しそうな料理やってたんだ。くずたま。卵3個、酒大さじ3、くず粉70グラム、溶いて170度の油で揚げる。これをやりたい。皆さんにもと思い、3個買った。買ってから気が付いた。吉野って奈良県じゃん。三重のおみやげじゃないよ(^^;) 私から吉野葛をもらう人、残念賞です。受け取ってください。くずたま作ってください。
内宮から伊勢市駅へ、またバスで。行きと同じ運転手さんだった。伊勢はバスが充実していて、けっこう便利だ。タクシーなしでも生きていける。去年はタクシーで全部案内していただいて、それはそれでとっても楽しかったのだけど。2人以上ならタクシーの旅もアリかな?
伊勢市から名古屋へ、近鉄特急でひとっとび。小さな川をいくつも渡り、美しい景色に癒される。名古屋では、熱田神宮にお参りする前に、ちょっと義理のあるお方に前々から頼まれていた方の経営する会社のオフィスとご本人の手相を、1時間ほど拝見することになっていた。まだリハビリモードではあるけれど、名古屋には滅多に行けないので、この機会に拝見しておこうと思い、アポイントを入れておいたのだ。
しかしここでしゃべりすぎ、夕方になってしまった。社長一人の予定が、社員の方の手も見ないとわからない話もあり、全部で6人の皆さんの手を見ることに。リハビリどころではない。けっこう絶好調だった。お伊勢さんパワーかな・・・。なんかもう、全然大丈夫じゃんて思った。
なななんと、この方が、「ワジョリーナさんにどうしても名古屋のオフィスを見ていただきたかったですし、予定外に多く見ていただいてしまったので」と、今回の交通費と宿泊費を全額負担してくださると申し出てくださった。全力で遠慮したのだが、「もう夕方になってしまったし、大雨ですし、今から熱田神宮は無理なのでは? 私を見ていただいたせいで熱田さんにお参りできなかったなんて、心苦しくて困りますから」と・・・。うーん、さすがIT社長。太っ腹。結局受け取ってしまいました。恐縮です。てーことは、今回のお伊勢参りは神様が万事お取りはからいくださって、出張扱い? 驚きの展開だな。
社長の身内の方が、私の義理あるお方で、今回のために東京からこの方も上京してきてくださっていた。こんなに丁重にお迎えいただいて、本当に恐れ入ります。夕食はその方と、名古屋で美味しいと評判だという焼肉屋さん昇家泉へ。鰻が苦手でひつまぶしが食べられない上、味噌味の料理が苦手なのでみそかつも食べられないゆえ、名古屋の名物が食べられないのでした。で、焼肉だ。
ここはモダンな雰囲気のお店で、おしゃれっぽい人が多い。50年前の民家を改造したんだそうだ。しかし雰囲気だけでなく、味もいい。炭火焼き式で、いい感じの焼き目がつく。おすすめ品の黒板を見て、「イチボ」の文字にドビョーンと目が釘付けになってしまった。イ、イ、イチボー!! これは牛のモモ肉のお尻のあたりの肉で、一頭からわずかしか取れない部位なんだとか。とても繊維が繊細で、ニジッとした味わいがある。
このイチボのかたまりを、炭火でじっくり15分かけて焼き、まな板の上で5分間熟成してから食べる。この最後の5分を待つことにより、肉汁が流出するのを防ぎ、すべてを美味しくいただけるんだそうだ。お肉の気持ちがわかってしまっている店員さんのご指導により、じっくり丁寧に焼いた。それはもう、うまいに決まってる。名古屋は焼肉が美味しいなあ〜。店内暗くていい写真が撮れなかった。ごめんなさい。
この日は栄(さかえ)のビジネスホテルに宿泊。良い眠りに就く。
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