先週は土日もがんばってお仕事させていただいたことだし、セルフメンテナンスも仕事のうちだし、などと言い訳しつつ、月曜火曜はリフレッシュ休暇をいただきました。一泊二日、恵比寿のウエスティンホテル東京への旅。
このホテルが建った当時、私はここから徒歩3分のデザイン会社で働いていました。当時はお給料が13万5千円で、ウェスティンに泊まるなんて考えられなかった。140円のパンは高いから110円のパンにしよう・・・とか考えあぐねていた頃です。今もそれほど稼いでいるわけではないけれど、おかげさまで様々な割引を駆使すれば泊まれるようになりました。
と言っても自分の知恵や力は一切使わずに、常連さんの特典に便乗させてもらっただけなんですが。私にその恩恵を与えてくれた人は、このブログにもよく登場する寿々ちゃん。ホテルフリークの彼女は、最上級の常連さんとして手厚く歓迎される立場なのです。おかげさまでエグゼクティブフロアのツインに宿泊して、隣のTSUTAYAで借りたDVD2本鑑賞、朝食バイキング、プール&ジャグジーつきの豪華なリラクゼーションを堪能!
しかも寿々ちゃんは、ここ最近の私の中に蓄積されていた、どうでもいいようなどうしようもない思いや言葉を、全部聞いてくれた。寿々ちゃんは、明確な答えが一瞬で出てしまう特殊能力の持ち主なのだ。これが一番贅沢な時間だった。別に深い悩みとかじゃないけど、聞いてもらうとラクになることってたくさんありますよね。私のところにいらっしゃるお客様も、そういうことあると思います。つまらんことも、どうでもいいことも、溜めすぎると体に良くない! 出しましょう〜〜。
というわけで、スッキリ語り終わった私は、「おやすみ」を言う暇もなく一瞬のうちに眠りに落ちてしまったらしい。翌朝目覚めると、顔が微笑みに満たされていた。体も全身スッキリ! 短時間しか眠ってないのに。寿々ちゃんのカウンセリングと、ヘブンリーベッドのおかげだね。
そうそう、ウエスティンのエグゼクティブフロアのベッドは、ヘブンリーベッドって言うんだって。妙に体にフィットしてくるベッドなの。どんな姿勢でも、マットレスが体に吸い付いてくるような感覚。素晴らしい。先代のブッシュ大統領が遊説中に米国内のウエスティンに宿泊したとき、このベッドをいたく気に入って、ホワイトハウスに搬入させたことで有名になったものなんだそうだ。ワジョワジョハウスにも搬入したいな。
お部屋で見たDVDは「21グラム」と「ロストイントランスレーション」。どちらも面白かった。
「21グラム」は、愛と悲しみと神経の苛立ちと夢みたいなもんが交差する有機的な作品だった。神様の崇高な視点と人間の勝手さ、でも両方があって人生には味わいが生まれ、一生気が付かないことにも意味はあるんだって思った。こういう映画好き。
「ロストイントランスレーション」は、海外に行ったことのない私には共鳴感とかってないんだけど、面白い映画だった。ソフィア・コッポラが新宿パークハイアットを舞台の中心に、東京を撮っているの。露骨に日本人をカリカチュアライズされた部分もあるにはあったけど、悪くない範囲かな。全体的に、美しい画でした。
朝食後、腹ごなしにプールに行った。屋外ジャグジーであったまった後、プールサイドでダラダラしていたら、インストラクターさんに声をかけられた。「簡単な水中トレーニングのクラスがあるのだけど、なぜか今日に限って常連さんたちが誰も来ないので、よかったら受けてみませんか?」と。二つ返事でOKして参加。
贅沢なことに、マンツーマンでレッスンしていただけた。ご常連の皆さん、休んでくれてありがとう! 水中ウォーキングを楽しみながら、先生とおしゃべり。(簡単に言えば)体と心はつながっているという話で盛り上がる。すごく共感できた。最後に棒状の浮き輪みたいなものを背中と脚に巻いて、先生に引っ張ってもらいながら水中をゆるゆると移動。これが最高に気持ちよかった。自分の肉体から自由になり、時間や場所も忘れて無になれた。この体験をするためだけでもいいからまた泊まりに来たい!と思ってしまった。
このクラスは毎週火曜日の正午からやっているんだそうだ。皆さんもいかが? 先生のことは「カレンさん」と呼んで差し上げてください。(日本人だけど。)カレン先生最高。
やっぱり恵比寿はいい町だな。